センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

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66話 さらなる設備の解放条件。


 66話 さらなる設備の解放条件。

 アダムの討伐を経て、大幅拡張されたナイトメアソウルゲート。
 さらに、ナイトメアソウルゲートは言う。

『現世で、条件を達成することで、さらに、ナイトメアソウルゲートを拡張することが可能。有益な設備を解放する条件を7つほど開示しておく』

 センが呼びかけても絶対に返事はしないが、
 ちょこちょこ、勝手に声をかけてくるナイトメアソウルゲート。





『冒険者となる――条件達成時、【CPUの存在値上限が解放(冒険者としてのランクが上がるごとに上限解放値が増加)】される』
『大きな功績をあげて、皇帝から特別勲章をもらう――条件達成時、【会得した勲章の質と数に応じて、全施設レベルが上昇】する』
『どんな手段を使ってもいいから、できるだけ金を稼ぐ――条件達成時、【全施設のレベルが、合計資産に応じて上昇】する』
『犯罪者を断罪する――条件達成時、【強力なプラチナスペシャルであるジャッジメントジェイル(断罪した犯罪者の数が多ければ多いほど攻撃力が上昇)を獲得】する』
『世界最強の秘密結社を結成する――条件達成時、【秘密ルーム】解放』
『童貞を卒業する――条件達成時、【ハーレムルーム】解放』
『世界のパワーバランスを崩さない――条件達成時、【全施設の改造スロット枠が3上昇】する』





『――どれも非常に有益な設備だ。できるだけ解放した方がいい。ちなみに言っておくが、【ナイトメアソウルゲートで過ごさなければいけない時間を、まとめて消化できる権利】を行使した場合、時間が倍になる。つまりは、【後回しにすればするほどつらくなる】ということ。人生というのは、なんだって、そういうもの』

(急に、人生の哲学をぶっこんできたな……)

 と、そんなことを思った直後、

(逆に言うと、より多くの鍛錬を積みたい場合、後回しにすることは必須ってことか……)

 と、建設的なことを思案するセン。
 最大分の一週間を持ち越した場合、一度に140億年を過ごさないといけない。
 ぶっちゃけ、それは、かなりキツいが、
 しかし、一週間かけて施設開放を進めて、その恩恵を全て受けた上で、
 140億年、修行すれば……

(……『B(500兆×10000)』に対抗できるだけの力を身に着けられるかもしれない……一週間後に襲来する敵は、あまりに膨大……)

『また、王やギルド長を脅しつけて、むりやり、冒険者の最高峰である【10つ星】になったり、大量の勲章を奪い取ったりすることは許さない。正規のルートで、手に入れなければ条件達成にはならないと心得よ』

(……め、めんどくさ……)

『だからこそ、アリア・ギアスとして輝く。楽な単純作業をこなすだけでは次のステージへは進めない。人生というのは、そういうもの』

(哲学は、もう、お腹いっぱいだよ。ところで、『10つ星』とか『勲章』とか『金』とかは分かるけど、最後の、『パワーバランスを崩さない』って……これ、どうなったら達成?)

『明日から、その条件に即した設備が解放される。貴様が現世で好き放題して、現世の秩序が乱れた場合、その瞬間に、設備は封鎖される。改造スロット枠が減るのは、かなりの痛手だぞ』

(秩序って……なにがどうなったら『乱れる』ってことになるのか、さっぱり分からないんだが?)

『具体的なことは、ルールブックに記載しておいた。あとでよみこんでおくといい』

 その言葉の直後、センの目の前に、鈍器のようなルールブックが顕現する。

(分厚いな……どんだけ、細かいんだよ……)


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