センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

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16話  九華十傑の第十席序列14位、超長強、カンツ・ソーヨーシ。


 16話  九華十傑の第十席序列14位、超長強、カンツ・ソーヨーシ。


「がはははははは!」


 豪快な笑い声が、アモンの耳に届いた。
 目の前で起きた出来事なので、当然、すぐに理解できた。
 自分の盾になってくれた超人。
 『彼』は、『20人以上の超天才が在籍している九華十席』の中でも、
 最高峰のスペックを誇る化け物。
 『異質な輝きを放つ無敵のプラチナスペシャル』を有する、
 野性味たっぷりの最強タンク。

 九華十傑の第十席序列14位、超長強、カンツ・ソーヨーシ。

「アモンよ! 楽連の武士が、鉄火場で、センエースなどという概念の擬人化に救いを求めるな、みっともない! 楽連の武士は、いつだって、猛々しくあれ!」

 そう叱咤しながら、
 回復魔法でアモンの肉体を再生させる。
 アタッカーとしても、タンクとしても優秀でありながら、
 魔法の方も大得意という天才。
 それが、天才ひしめくゼノリカの中でも、
 指折りの万能天才カンツ・ソーヨーシ。

「……ふぅむ」

 そこで、カンツは、周囲の死体を見渡して、

「ずいぶんとまた、殺してくれたな。ワシをこれだけ怒らせたヤツはそうそういない」

 そう言いながら、
 カンツは、両手に、ショットガンを召喚する。

 禍々しい死の気配を放つ銃器。
 それは、ただの武器ではない。
 この世界で発見した宝。
 コスモゾーンレリック、モルティギアン。

「ワシが契約したコスモゾーンレリック・モルティギアンは、死霊系ショットガンの二丁タイプ。一度に発射される弾丸の数は20。その全てに即死の効果が付随。即死効果にレジストした場合、他の無数の状態異常の判定が行われ、すべてにレジストした場合、ワシが持つ最大火力のショットガンの30倍のダメージをあたえる。以上、暴露積み終わり」

 凄まじい早口で、暴露のアリア・ギアスを積むと、
 二つの銃口をウムルに向けて、


「……死ね、カス、ごらぁあああ!! がはははははははぁああっっ!!」


 容赦なく乱射。
 恐ろしい死の弾幕でウムルに圧力をかけていく。

 ――モルティギアン、詳細。
 死の銃器。
 死霊系なので『ミシャが使った方がよいのではないか』とゼノリカ内で会議が行われたが、『三至の方々には、グレートオールドワン級ではなく、もっと強力な、最高格のコスモゾーンレリックと契約してもらいたい』という結論となった。
 もろもろ話し合われた結果。一応、銃器ということで、カンツが契約することになる。
 カンツの『半分不死身なゾンビ感』とマッチしており、意外と相性がいい。
 即死の弾丸を散布することを主目的としたショットガンタイプで、一度の発射で、20発近い弾丸を発射。
 その一つ一つに、即死の効果が込められている。
 即死の精度が強すぎるため、手加減するときの闘いでは使い物にならない。
 即死効果に抵抗した相手には、混乱、マヒ、出血、石化、気絶、ゾンビ化、狂気、魅了、バーサク、幻覚、沈黙、恐怖のどれかが付与される。
 すべてにレジストした場合、カンツがいつも使っているショットガンの30倍のダメージ。

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