センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

13話 ゼノリカが食い散らかされていく。


 13話 ゼノリカが食い散らかされていく。

「――いかんっ、天下の連中が迎撃態勢に入ってしまった……これほどのオーラを放つ化け物相手だと、天下ではクソの役にも立たんっ! 鼻息で殺されるだけじゃ」

 ゾメガがセンから受けている命令の本質は『ゼノリカを守れ』という一点。
 このままだと、守れないどころか、蹂躙される。

「ぐっ……」

 『生命が刈り取られる気配』を感じた。
 しごく、あっさりと。
 まるで、アリでも踏みつぶすかのような簡易さで、



「……が、『楽連(がくれん)』が……半壊した……」



 現在、『裏ダンジョン・ゼノリカの自宅警備』を担っていた『楽連の数』は200ちょっと。
 その内の70%ほどが、今の一瞬で、死滅した。
 一瞬の出来事だった。

 平熱マンも、ギリっと、奥歯をかみしめながら、

「……百済も迎撃態勢に入った模様……ダメだ……この侵入者は、ボクたちに匹敵する強敵……存在値500以下が、何十、何百で向かったとしても……」

 予想は的中した。
 謎の侵入者は、あっさりと、
 『一陣目』として『迎撃に向かった百済の面々』を、

 ――皆殺しにしてみせた。

 その数15人以上。
 第2~第9アルファが誇る闇人形たちでさえ、
 『謎の侵入者』が相手では、手も足も出なかった。

 ――ゼノリカが食い散らかされていく。





 ★





 裏ダンジョン・ゼノリカの塔最下層は、
 現在、明確な地獄と化していた。

 『突如出現した謎の侵入者』を排除しようと、
 『裏ダンジョン・ゼノリカ』の警護にあたっていた天下の面々が立ち向かい、
 そして――『秒』で殺された。

 『謎の侵入者』の強さは異常だった。
 その強さは、究極の領域。
 あるいは『三至』にすら匹敵するのではないかと思ってしまうほどの高み。


「――私の名は『アルテマウムル・シャドー』。ゼノリカを終わらせる者。私は、ゼノリカを喰い尽くすまで止まらない。さあ、どんどん来るがいい」


 楽連の死体を踏みつけながら、
 ウムルシャドーは、クイクイッと、両手で手招きをする。

 すでに、ゼノリカの面々は、『ウムルシャドーが異次元の強さを持つ化け物である』と理解しているので、正面から殴り掛かることはなくなっている。

 『壊れたモンスター(特級)』の対処マニュアルにのっとって、
 とにかく『天上が出撃するまでの時間稼ぎ』兼『デバフの散布』に勤しんでいる。

 『絶対に犬死にしてやるものか』と歯を食いしばって、
 自分にできる全力を賭していくゼノリカの面々。

 そんな彼・彼女たちを、
 ウムルシャドーは、軽やかに蹂躙していく。

 どうにか、少しでもデバフをぶち込もうと頑張る百済の闇人形たちと、
 どうにか、少しでも百済の仕事を助けようと壁に徹する楽連の武士達。

 そんな彼・彼女らを、全力でサポートしている沙良想衆の面々。

 この地獄の戦場には、
 全宮学園から帰還していた『アモン』と『IR3』も混じっていた。

 アモンは、顔面蒼白で、

「……やばい、やばい、やばい……あの化け物、強すぎる……『チョウキョウ(楽連1位)』も『ヨウユ(楽連2位)』も、何もできずに殺されるなんて……信じられない……あ、あんな……」

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