センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
1話 究極を名乗る厄災。
1話 究極を名乗る厄災。
――目が覚めた時、
センは、扉の前に立っていた。
「……はっ……夢か……」
と、小ボケをかましてみると、
後ろに立っていたシューリから、
「なワケないでちょう」
と、まっすぐな言葉をちょうだいした。
センは、周囲をきょろきょろと見渡してから、
「お前ら、どっかに違和感とかある?」
そう問いかけると、
最初にアダムが、
「私は問題ありません」
と応え、続けて、ミシャが、
「私も問題はないようです」
最後に、シューリが、
「嫌悪感と吐き気と、あと、サブイボがとまりまちぇん」
「それは、大嫌いな俺が近くにいるからか?」
「もちろん、その通りでちゅ。それ以外の理由などありえまちぇん」
「よし。いつも通りだな、何の問題もない」
サラっと、シューリの精神口撃を流してから、
センは、自分の手の中に握られている鍵を見つめた。
「……クトゥルフのカギ、ゲット。時空の門を開くために必要なカギは、あとは、2つ。クツグアのカギと、ハスターのカギ……」
ボソっとそうつぶやいたセンに、
シューリが、
「ん? 時空の門を開くために、その三つの鍵が必要って……なんで、わかるんでちゅか?」
「カン」
「……オイちゃんみたいなことを言いまちゅね」
「少しだけ丁寧に言うと、クトゥルフのカギを手に入れた時、頭の中に、その情報が刻まれた」
「一ミリもカンじゃないじゃないでちゅか。なんで、そこで、無駄に見栄はったんでちゅ?」
「女の前で見栄を張ることを忘れた男は男じゃねぇ。というのが俺のメソッドだから」
などと、ファントムトークで世界を翻弄してから、
「まずは、現時点の時間を確認してから、ゼノリカの方に問題が起こっていないかチェック――」
と、これからの行動について頭をまわしていると、
――そこで、
「……こっちの時間は、お前が、悠長にタイムリープしている間に、少しだけ経っている。そして、ゼノリカは、今、大変なことになっているぞ」
後ろから、声をかけられて、
センたちは、一斉に戦闘態勢を整えた上で振り返る。
そこには、
「……久しぶりだな、ウムル。……あっちのお前とは、さんざん殺し合ったが、こっちのお前とは、2万年ぶりだ。なつかしいね」
などと言葉で牽制をいれつつ、
センは、オーラと魔力を練り上げていく。
いつでも、マックス変身ができるように調律しつつ、
シューリたちの盾にもなれるよう配慮していく。
軽口の裏では、
(ゼノリカが大変なことになっている……か。こいつの言葉が、ただのハッタリではなく真実だった場合、遊んでいる余裕はない……瞬殺すべき……だが、できるか……こいつからは、以前のウムルとは違う『妙な雰囲気』を感じる……)
などと考えているセンに、
ウムルは、
「ちっちっち」
と、ウザい仕草で指を振ってから、
「私はウムルじゃない」
「じゃあ、なんだ? スーパーウムルか?」
「違うね。私は、アルテマ・ウムルだ」
「……素のバージョンと、何か違うのか?」
言葉を駆使しながら、
センは、ウムルの一挙手一投足を観察しつくす。
――目が覚めた時、
センは、扉の前に立っていた。
「……はっ……夢か……」
と、小ボケをかましてみると、
後ろに立っていたシューリから、
「なワケないでちょう」
と、まっすぐな言葉をちょうだいした。
センは、周囲をきょろきょろと見渡してから、
「お前ら、どっかに違和感とかある?」
そう問いかけると、
最初にアダムが、
「私は問題ありません」
と応え、続けて、ミシャが、
「私も問題はないようです」
最後に、シューリが、
「嫌悪感と吐き気と、あと、サブイボがとまりまちぇん」
「それは、大嫌いな俺が近くにいるからか?」
「もちろん、その通りでちゅ。それ以外の理由などありえまちぇん」
「よし。いつも通りだな、何の問題もない」
サラっと、シューリの精神口撃を流してから、
センは、自分の手の中に握られている鍵を見つめた。
「……クトゥルフのカギ、ゲット。時空の門を開くために必要なカギは、あとは、2つ。クツグアのカギと、ハスターのカギ……」
ボソっとそうつぶやいたセンに、
シューリが、
「ん? 時空の門を開くために、その三つの鍵が必要って……なんで、わかるんでちゅか?」
「カン」
「……オイちゃんみたいなことを言いまちゅね」
「少しだけ丁寧に言うと、クトゥルフのカギを手に入れた時、頭の中に、その情報が刻まれた」
「一ミリもカンじゃないじゃないでちゅか。なんで、そこで、無駄に見栄はったんでちゅ?」
「女の前で見栄を張ることを忘れた男は男じゃねぇ。というのが俺のメソッドだから」
などと、ファントムトークで世界を翻弄してから、
「まずは、現時点の時間を確認してから、ゼノリカの方に問題が起こっていないかチェック――」
と、これからの行動について頭をまわしていると、
――そこで、
「……こっちの時間は、お前が、悠長にタイムリープしている間に、少しだけ経っている。そして、ゼノリカは、今、大変なことになっているぞ」
後ろから、声をかけられて、
センたちは、一斉に戦闘態勢を整えた上で振り返る。
そこには、
「……久しぶりだな、ウムル。……あっちのお前とは、さんざん殺し合ったが、こっちのお前とは、2万年ぶりだ。なつかしいね」
などと言葉で牽制をいれつつ、
センは、オーラと魔力を練り上げていく。
いつでも、マックス変身ができるように調律しつつ、
シューリたちの盾にもなれるよう配慮していく。
軽口の裏では、
(ゼノリカが大変なことになっている……か。こいつの言葉が、ただのハッタリではなく真実だった場合、遊んでいる余裕はない……瞬殺すべき……だが、できるか……こいつからは、以前のウムルとは違う『妙な雰囲気』を感じる……)
などと考えているセンに、
ウムルは、
「ちっちっち」
と、ウザい仕草で指を振ってから、
「私はウムルじゃない」
「じゃあ、なんだ? スーパーウムルか?」
「違うね。私は、アルテマ・ウムルだ」
「……素のバージョンと、何か違うのか?」
言葉を駆使しながら、
センは、ウムルの一挙手一投足を観察しつくす。
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