センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

20話 エンディングだぞ。


 20話 エンディングだぞ。

「大事なものをこの手で殺さないと救えない世界なんざ、終わってしまえばいい。俺がゴミカスだと思われるのはどうでもいいが、あいつらの死は流石に許容できねぇ」

 自分の中の哲学を示したセン。

 そんなセンに、ヨグシャドーは、

(めんどうくさい男だ……)

 心底ダルそうに、そうつぶやいた。

「どうすればいい……あと1・5倍嫌われるには……どうすればいい……」

 センは必死になって考えた。
 ヨグシャドーが言ったように、
 方法はないこともない。

 黒木を殺せば、ヘイトは一気に高まるだろう。
 K5以外でも……たとえば、紅院の父である『紅院正義』を殺すだけでも、それなりにヘイトは高まるはず。

 ほかにも、テキトーに、そこらの歩行者に襲い掛かり、
 足を切断したり、目をつぶしたりして、
 その上で、高笑いでも決めて見せれば、
 12000倍まで上昇する可能性はある。

 ――だが、それは出来ない。
 幻影で代用するというのも考えたが、
 すでに、一度、タネを明かしてしまったため、
 同じことをしても、疑われてしまう可能性がある。

 いろいろと、考えたが、
 なかなか、いい手が思い浮かばず、
 そんなこんなをしているうちに、

 ――騒がしい夜がまわってきた。

 センは、彼女たちに自宅待機を命じ、
 一人で、ロイガーとの闘いに挑む。


「……いい夜だ。独りで、静かで、豊かで」


 などと、テンプレを吐きつつ、
 ほんのわずかな自由時間を堪能していると、
 無粋な化け物が召喚された。

 センは、ロイガーが何かを口にするよりも早く、
 サクっと、『ナイフに変形させたバギー』で、
 素ロイガーを細切れにした。

 いつも通り、
 覚醒するロイガーに、

「ロイガーの強さを考えれば、それなりの経験値にはなる。その8000倍……MAXには届かなかったが、しかし、めちゃくちゃ強くなれるのは間違いねぇ……ああ、楽しみだ。どこまで強くなるのかしら、うふふん、っと」

 未来に期待しながら、
 センは、覚醒ロイガーと殺し合った。

 覚醒版のロイガーは、センが強くなればなるほど並行して強くなる。
 いつまでたっても、決して楽はできない相手。

 それでも、積み重ねてきたセンの戦闘力が後れを取ることはなく、

「ふんだらばっっしゃい!」

 気合いの入った延髄蹴りが、ロイガーの脳を揺らす。
 そのスキをついて、

「百華・神速閃拳!!」

 嵐のような連打で、
 ロイガーの全てを破壊する。

「はい、勝ちぃ! 俺、強すぎぃ!」

 と、軽く調子に乗るセン。
 その間に、殺されたロイガーの死体は粒子となり、
 均等に、バギーと図虚空に注がれる。

 『覚醒ロイガー×8000倍』の経験値が注がれた結果、
 センの携帯ドラゴンは、

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 登録名 『バギー(仮)』
 型番  『IS=GPQC/タイプE10‐PT198』

 《強化値》    【1%】
 《容量》     【10】

 [HP]     【1%】
 [MP]     【1%】

 「攻撃力」    【1%】
 「魔法攻撃力」  【1%】
 「防御力」    【1%】
 「魔法防御力」  【1%】
 「敏捷性」    【1%】
 「耐性値」    【1%】

 所有スキル、なし。

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 ↓

000000000000000000000000000000000000000

 登録名 『バギー(仮)』
 型番  『IS=GPQC/タイプE10‐PT198』

 《強化値》    【5089%】
 《容量》     【780000】

 [HP]     【23000%】
 [MP]     【9000%】

 「攻撃力」    【78000%】
 「魔法攻撃力」  【25000%】
 「防御力」    【53000%】
 「魔法防御力」  【9500%】
 「敏捷性」    【62000%】
 「耐性値」    【39000%】

 所有スキル、なし。

 111111111111111111111111111111111111111

 強大な数字へと膨れ上がった。
 圧倒的な力を手に入れたセンは、

「ははははぁっ! 本当の俺デビューッッ! やっとたどり着いたぜ! 俺こそが最強! エンディングだぞ、泣けよぉおお!」


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