センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

101話 まるでバーゲンセールだ。


 101話 まるでバーゲンセールだ。

「待たんかい」

 呆れ口調で、ニャルの帰宅を阻止するセン。

「なんだい? トイレの電球は、まだ切れていないから大丈夫だよ?」

「……お前に家事代行を頼む気はねぇ。殺してやるから、インフィニットクルルー・ニャルカスタムを出しやがれ」

 これ以上、ニャルのファントムトークで場を荒らされないよう、
 直球で願い事を口にするセン。

「おやおや、『銀メダリスト級の半分の実力』を持つ彼に挑戦する気かい? その勇気は見事と言えるけど、でも――」

「ごちゃごちゃうるせぇ。さっさと出しやがれ」

「……くく。まあ、いいけどね」

 そう言うと、
 小粋にパチンと指をならした。

 すると、ジオメトリが出現して、
 センの目の前に、
 インフィニットなクルルーが出現する。

「よう、インフィニット・クルルー・ニャルカスタム。てめぇもひさしぶりだな。元気してたか?」

「プリティーグッド」

「簡潔で美しい返事、感謝だ。エクセレント」

 そう言いながら、
 センは、全身に、オーラと魔力を充満させていく。
 ニャルに視線を向けて、

「今度こそ、このタコ頭を殺すから……そのあとは、ちゃんと、クトゥルフ・オメガバスティオンの居場所を教えろよ」

「安心していい。約束は守るよ」

 その返事を聞くと、
 センは、クルルーに視線を向けて、

「俺の急成長に、瞠目するがいい。そして、絶望を数えろ。見るがいい、これが最強の俺だ」

 どんどん膨らんでいく存在感。
 センの全てが、豪華に輝いていく。



「――究極超神化7っ!」



 たどり着いた神の最果て。
 究極の変身を果たしたセンは、

「トウシがいなくなったことで、簡易版しか使えなくなったが、それでも、凶悪なパワーアップは果たせる。俺の底力に震えて眠れ」

 そう言いながら、
 さらに、オーラを練り上げていく。

 莫大な数値に包まれているセンを横目に、
 クルルーも、


「……究極超神化7……」


 サクっと、究極の変身をかましてみせる。
 その、あまりにもアッサリとした変身を目の当たりにしたセンは、
 普通にしんどそうな顔で、

「……えぇ……なに? もしかして、究極超神化7って、昨今のトレンドなの? どっかのM字ハゲよろしく『まるでバーゲンセールだ』って言いたくなるレベルで、みんな、ポンポン変身してくるんだけど、これ、マジでどういうこと……」

「最近の君は、『世界最高格』の存在とばかり交流しているから、稀によく見てしまっている、というだけで、究極超神化7が昨今のブームってわけではないよ。クルルーに至っては、ボクがカスタムしたから使えているだけで、クルルーの実力ってわけじゃないし」

「……カスタムした相手に究極超神化7を使わせることもできるって……あんた、どんだけの神様なんだよ……」

「ヨグのオッサンや、シュブのババアすら足元にも及ばない、最強のアウターゴッドさ。ボクがその気になれば、就寝前のストレッチ感覚で世界の全てを終わらせることも可能」

「……ヨグが足元にも及ばないって……えぐいな……」

「あ、信じていないな。言っておくけど、仮に、ヨグのオッサンを1とした場合、ボクの全力は86000ぐらいあるんだからね」

「……そうですか……あざーす、おつかれでーす」

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