センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
8話 未来予想図。
8話 未来予想図。
(……この学校にはGOOが出現し……このバカ女どもは、セーラ〇ムーンばりに、そのGOOと戦っている……)
自分が導き出した結論に対して鼻で笑いそうになったが、
自分の頭が導き出した答えを否定することはできない。
(あくまでも、可能性としては……それが一番、確率的には、上位に在る……)
その結論をもとに、
トウシは、さらに、深く潜っていく。
(今朝からずっと感じとった違和感の正体が、もし、ソレ関連やとしたら……これ、ワシ、巻き込まれるんとちゃう?)
『確定でそうである』とは思っていない。
しかし、トウシは、危機管理能力が高い方なので、
常に『最悪』は想定している。
たとえば『地震が起きた時』のための対処は心得ている。
AEDの使い方などの応急処置も心得ている。
それらと同じ方向性で、
トウシは、
(準備だけはしておいた方がええかもしれん……ただの杞憂やったら、別にそれでかまへんのやけど……『ヤバい化け物に襲われる可能性』が一ミリでもあるというのであれば……撃退するための手段は持っておくべき……)
自殺願望はない。
いつだって、トウシは、生きるために、最善を尽くそうとする。
トウシは、これまで、そうやって生きてきた。
もちろん、これからだって、そうする。
★
(この学校が、マジで、GOOが召喚される『化け物の巣窟』で……それを、あの女共が撃退しとるとしたら、『その方法』があるはず……おそらく、特別な手段が……)
GOOに一般的な暴力が通じるとは思えなかった。
その程度なら、頭がよくなくとも推測できる。
(あいつらは規格外の金持ちやから、銃火器を用意するのもたやすい……が、それがGOOを撃退できる理由とは思えへん……)
もし、本当に、『銃火器で対応』しているのであれば、
『あえて彼女たちが出動する理由』がない。
『彼女たちの警護にあたっている軍人あがりのSP』がやればいい。
もしくは、普通に、トップ層の軍人を送り込めばいい。
わざわざ、『金持ちお嬢様』に化け物退治をさせる理由などない。
(魔法とか言うとったから……おそらく、セーラ〇ムーンとか、マ〇マギ的な、あの女たちじゃなければ撃退できない『絶対的な理由』がある……)
それが何か、頭の中だけで見つけるのは難しい。
そう判断したトウシは、行動に出ることにした。
(……先天的な『魔法適正』が必要で、後天的にはどうしようもない……という話やったら、ワシにはなんも出来んけど……マ〇マギみたいに『契約すればどうにかなる』という類の対処法だった場合……どうにかして、契約したいところ……)
無数の思考を繰り返しながら、
トウシは、とりあえず、図書館に向かった。
(持ち出し禁止の禁書関係の中に、GOOに関する情報がある可能性も……ゼロではない……まあ、限りなくゼロやろうけど……)
心の中でつぶやきつつ、
この学校でもっとも大きい図書館に足を踏み入れる。
(でっかい図書館やなぁ……)
そこらの図書館三つ分に匹敵する巨大図書館。
この学校は、基本的に、頭がおかしい。
コメント
閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中
無数に存在する「GOO」という羅列の中で「魔法どうこう」に関わるもの、という方程式でたどりついた模様wいやいやw頭おかしい(*´▽`*)
『天』
(……まさか……『グレート・オールド・ワン』……か?)
その発想は出てこないだろ!w
頭のおかしさが滲み出てるセリフですね。さすが!