センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

36話 本物の究極超神化7。


 36話 本物の究極超神化7。

 神の最果て、究極超神化7。
 異次元の輝き。
 究極の美。

 ただ、今のセンともなると、別に、珍しくもない光景。
 一つ前のクズニートの世界でも、
 コレの『簡易版』は見ているので、
 驚愕するほどのことでもない――はずなのだが、
 しかし、

「……ぉ、おいおい……ちょっと……待てよ、おい」

 グリムの輝きを前にして、
 センは、普通にビビり散らかす。

 パーフェクトコールは、格が違った。
 簡易版とは気品が別格。

 グリムの輝きは、何がどうとはいえないが、
 とにかく、大きかった。

 荘厳で、威圧的で、それなのに、
 どこか、澄み渡るような静けさを有していた。

(……『天童のところの主神』も相当エグかったが……こいつは、また一回り大きい感じだな……)

 冷や汗が流れた。
 心が、純正の恐怖を感じている。

 グリムは、とても大きくて、とても荘厳。

「私の究極超神化7は、完全に不完全。パーフェクトコールも形を整えただけで、正しいシルエットではない」

「……えぇ……それでも、完全じゃないって……じゃあ、完全な状態ってどんなだよ……」

「もっと、もっと、もっと、大きい」

「……マジか……ちなみに、完全な究極超神化7って、どうやったらなれんの? 今後のために聞いておきたいんだけど」

「狂気の手順をふむこと。それ以外に方法はない」

「……あんたは、狂気の手順をふまなかったのか?」

「踏まなかったのではない。踏めなかった。とてもじゃないけれど、まともな神経でたどれる道ではない。だから、誰も、『本物の究極超神化7』には届かない」

「……ふぅん……」

「……センエース。私の数字は、君を大幅に超えている。けれど、君は私に勝つだろう。君は無敵だから」

「……そう思っているんなら、殺気を向けるのをやめてもらいたいんだが? なんせ、今にも漏らしそうなんでね。ぜひ、殺気ではなく、優しい笑顔を向けてもらいたいものだ」

「私では、君に勝つのは不可能。私ごときでは絶対に不可能。だから、私は、君と同じ土俵で戦う気はない。そもそも、これは闘いではない。私は、君を導くだけ」

「具体的に、俺をどうしたいのかな? その辺を教えてくれれば、協力することもやぶさかではないのだけれど? 別に、あんたを殺したいとか、そういう気持ちは一切ないから。あんたが、『めちゃくちゃ悪いことをしていて、かつ、今後も、悪事を継続するつもりだ』とかだと、少しだけ話も変わってくるけど、そうじゃないなら、俺は――」

「いたいけな『幼児(幼い日の才藤零児)』を誘拐し、洗脳し、心を砕き、散々苦しめてきて、それでもまだ飽き足らず、私は、今後も、まだまだ彼に多くの地獄をつきつけようと、無数の闇を用意している」

「……最悪だな。その幼児にいったい、なんの怨みが……」

「怨みなどない。ただの趣味だ」

「最悪の濃度が増したな……普通に最低だ」

「お察しの通り、私は最低だ。主神でありながら、何もできない。他者に、身勝手な期待を押し付けているだけの無能」

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コメント

  • 閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

    零児の可哀そうさが、さらに増すコメントw零児さんの悲壮感は、いつだって、増殖するばかりw

    0
  • 『天』

    被害者が零児に変わるとあら不思議なぜだかとっても別によくね感が漂って来ますw

    1
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