センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

27話 異常者同士の探り合い。


 27話 異常者同士の探り合い。

「……まさか、このロボットが真理か? それとも、これがラスボスで、これを倒すと真理を見つけられる的な?」

 などと、センが小首をかしげていると、
 そこで、


「いやぁ、ビックリしまちたねぇ」


 そのロボットの背後から、
 一人のギャルが登場した。

 そのギャルの顔にはハッキリと見覚えがあった。
 『タイプの女だったから』というのも、もちろん理由の一つだが、
 別にそうでなくとも、これだけ強烈な女はなかなか忘れられないだろう。

「酒神終理……」

 ボソっとそうつぶやくと、

「おお、オイちゃんの名前を憶えているとは、なかなかの記憶力でちゅね、才藤零児たん」

「……俺の名前は閃だ。今朝もそう言ったはずだが?」

「ん? ああ、閃壱番たんの方でちたか。いやぁ、どっちも、モブのコピペみたいなもんだから、普通に間違えちゃいまちた、あはは」

「……あんなクソ陰キャと俺を間違えるとは、とんでもない節穴だな。俺の方が、あいつよりもマシだ。間違いなく」

「ハナクソが目クソを笑っちゃダメでちゅよ」

「別にダメなこともねぇと思うが、そんなことはともかく、一つだけハッキリと言っておく。俺が目クソで、あいつがハナクソだ」

「……でも、あっちの方が頭よさそうでちたよ?」

「ふふん、青いな。こう見えて、俺は、成績が非常にいい。……あれ? 俺、成績はそこそこだったよな? あれ? 平均点しか取れていないんだっけ? ……だいぶ長いこと、学校のテストとか受けてねぇから、ちょっと忘れた……あれ? 俺、国語と英語と社会は、そこそこ点が取れていたような……数学は死んでいたけど……いや、でも学校のテストぐらいだったら、つねに80~90点はとっていたような……あれ、違う? あれぇ?」

 自分の記憶に自信が持てないセンに、
 終理は、

「えっと……センたんの入試結果は『中の中』で、レイたんの入試結果は『中の上』でちゅね。というわけで、やっぱり、センたんの方がハナクソでちゅね」

「……なんで、俺らの入試結果とか知ってんの?」

「成績を管理しているシステムに忍び込んで盗み見しまちた」

「……当たり前のように、イカれたことを……」

 そうつぶやいてから、センは、ゴホンとセキをして、

「つぅか、そんなことより……あんた、なんで、ここにいる?」

「なんでって、そりゃ、サヴァーテを倒したからでちゅけど?」

「……銃崎センパイは『まだ倒せていない』と言っていたはずだが? 実際、普通に生きていたし」

「もちろん、彼女たちでは無理でちゅけど、オイちゃんがその気になれば、あの程度のザコを狩るぐらい、単騎でも楽勝でちゅ。オイちゃんの強さはハンパじゃないでちゅからね。あと、サヴァーテはリポップするタイプのボスでちゅ」

「……」

「オイちゃんの強さは、そこらのカスとは次元が違いまちゅ。まあ、とはいえ、センたんと比べたら、オイちゃんの強さなんて、ゴミみたいなものでちゅけどねぇ。センたんは、あまりにも強すぎまちゅ」


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