センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
39話 俺はヒーローじゃない。
前書き
ここまでずっと読んでくださった方、本当にありがとう!
そして、ずっと、「いいね」を押してくださっている方、
本当にありがとう(*´▽`*)
読んでもらえているんだなぁ、と実感できて、
いつも、すごく幸せな気持ちになります!
ありがとう(*´ω`)
――どうしても、お礼が言いたくなったので、
特に何でもないタイミングですが、
感謝の言葉を並べてみました(*^-^*)
――――――――――――――――――
39話 俺はヒーローじゃない。
「ふふん、聞いて驚け。私を取り込んだことにより、図虚空の『銀の鍵を索敵できる範囲』が、なんと『17ミリ』も増加した!」
「……うれしくて、涙が出るよ……」
深いタメ息をつきながら、
センはボソっとそうつぶやいた。
――空気が落ち着いたところで、
それまでは黙って見ているだけだったトコが、
「ぇ、ちょっと待って……どういうこと?! なんなん、これぇええ?!」
と、我慢ができなくなった感じで大声を出した。
「え、ほんま、なに?! どういう状況?! 教えて?! マジでわからんからぁ!」
ほとんど発狂したような感じで、
疑問符を乱舞させる彼女に、
センは、
図虚空を亜空間にしまい込みつつ、
「落ち着け、薬宮」
至極冷静な口調で、
「分かり切ったことを聞くんじゃない」
「わかりきった? なにが? どういうこと?」
「アウターゴッドと戦って勝てるヤツなんかいるわけがないだろう? ようするに、すべては、はかない夢だったという、それだけの話さ」
「……ゆ、夢?」
「そう。夢。うたかたのドリーム。睡眠時に見る幻覚。お前の脳が、これは現実であると、錯覚しただけの虚像。つまりは夢オチ! 創作物界のタブー! 鬼畜の諸行!」
と、センは、どこかで聞いたようなセリフを並べ立ててから、
「というわけで、俺に過剰な期待をして、変な希望を持ったりするな。リーダー役を押し付けようとか、ヒーロー扱いしようとか、そういうことは絶対にしちゃいけない。俺はヒーローじゃない。今、お前が見たアレコレは全て夢。俺は、ただの凡人。何者でもない『ただの凡庸な一男子高校生』でしかない。わかるな? 理解できたな? ――というわけで、俺は、この辺で、おいとまさせていただき――」
全力で逃げようとするセンに、
黒木が、半眼で、
「いや、あの……逃げられませんよ? さすがに」
と、しごく、常識的なことを口にした。
「逃げる? おかしなことを言う。俺はただ、事実を並べて揃えて晒しただけ。それ以上でもそれ以下でもない。俺はいつだって、むき出しの俺で在り続ける。そんな鋼の覚悟を決めて、俺は、今日までの日々を駆け抜けてきた」
「無駄にカッコいい言葉でケムに巻こうとする、その謎なスタイルについても、色々と言いたいことはありますが、今は、それよりも、あなたの正体について教えてもらいたいですね。あなたが召喚したゴツいナイフ……あれは、やはり、携帯ドラゴンですか? あなたは、最初、自分は携帯ドラゴンを使えないと言っていましたが、それは、ウソ……ということでいいのでしょうか?」
「携帯ドラゴン? なんだ、そりゃ? 俺は、それが、おいしいかどうかを聞けばいいのか?」
「いや、さすがにそれは通らないでしょう。あなたの方から『自分は携帯ドラゴンを使えない』と言い出したわけですし」
「記憶にございません。俺は、政治家なみに記憶力抜群だから、俺が覚えていないということは、お前の記憶が間違っているんだろう。はい、論破」
ここまでずっと読んでくださった方、本当にありがとう!
そして、ずっと、「いいね」を押してくださっている方、
本当にありがとう(*´▽`*)
読んでもらえているんだなぁ、と実感できて、
いつも、すごく幸せな気持ちになります!
ありがとう(*´ω`)
――どうしても、お礼が言いたくなったので、
特に何でもないタイミングですが、
感謝の言葉を並べてみました(*^-^*)
――――――――――――――――――
39話 俺はヒーローじゃない。
「ふふん、聞いて驚け。私を取り込んだことにより、図虚空の『銀の鍵を索敵できる範囲』が、なんと『17ミリ』も増加した!」
「……うれしくて、涙が出るよ……」
深いタメ息をつきながら、
センはボソっとそうつぶやいた。
――空気が落ち着いたところで、
それまでは黙って見ているだけだったトコが、
「ぇ、ちょっと待って……どういうこと?! なんなん、これぇええ?!」
と、我慢ができなくなった感じで大声を出した。
「え、ほんま、なに?! どういう状況?! 教えて?! マジでわからんからぁ!」
ほとんど発狂したような感じで、
疑問符を乱舞させる彼女に、
センは、
図虚空を亜空間にしまい込みつつ、
「落ち着け、薬宮」
至極冷静な口調で、
「分かり切ったことを聞くんじゃない」
「わかりきった? なにが? どういうこと?」
「アウターゴッドと戦って勝てるヤツなんかいるわけがないだろう? ようするに、すべては、はかない夢だったという、それだけの話さ」
「……ゆ、夢?」
「そう。夢。うたかたのドリーム。睡眠時に見る幻覚。お前の脳が、これは現実であると、錯覚しただけの虚像。つまりは夢オチ! 創作物界のタブー! 鬼畜の諸行!」
と、センは、どこかで聞いたようなセリフを並べ立ててから、
「というわけで、俺に過剰な期待をして、変な希望を持ったりするな。リーダー役を押し付けようとか、ヒーロー扱いしようとか、そういうことは絶対にしちゃいけない。俺はヒーローじゃない。今、お前が見たアレコレは全て夢。俺は、ただの凡人。何者でもない『ただの凡庸な一男子高校生』でしかない。わかるな? 理解できたな? ――というわけで、俺は、この辺で、おいとまさせていただき――」
全力で逃げようとするセンに、
黒木が、半眼で、
「いや、あの……逃げられませんよ? さすがに」
と、しごく、常識的なことを口にした。
「逃げる? おかしなことを言う。俺はただ、事実を並べて揃えて晒しただけ。それ以上でもそれ以下でもない。俺はいつだって、むき出しの俺で在り続ける。そんな鋼の覚悟を決めて、俺は、今日までの日々を駆け抜けてきた」
「無駄にカッコいい言葉でケムに巻こうとする、その謎なスタイルについても、色々と言いたいことはありますが、今は、それよりも、あなたの正体について教えてもらいたいですね。あなたが召喚したゴツいナイフ……あれは、やはり、携帯ドラゴンですか? あなたは、最初、自分は携帯ドラゴンを使えないと言っていましたが、それは、ウソ……ということでいいのでしょうか?」
「携帯ドラゴン? なんだ、そりゃ? 俺は、それが、おいしいかどうかを聞けばいいのか?」
「いや、さすがにそれは通らないでしょう。あなたの方から『自分は携帯ドラゴンを使えない』と言い出したわけですし」
「記憶にございません。俺は、政治家なみに記憶力抜群だから、俺が覚えていないということは、お前の記憶が間違っているんだろう。はい、論破」
コメント