『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

91話 にゃーっ!

 91話 にゃーっ!

「なんのためでもない。一時のテンションに身を任せたら、ご覧の有様になった……すべてはそれだけの話だ」

 そんなセンの供述に対し、
 トコは、結構な角度まで、首をかしげて、

「……はぁ?」

 頭上に、純粋無垢な『ハテナ』を浮かべている彼女に、
 センは、こんこんと、

「ちょうどいい機会だから、ハッキリ言っておくぞ。この場にいる頭おかしい系の女子は、全員、耳をかっぽじれ。――おい、そこの『緑色のボンバーマン』! なんで、お前、『私、関係ありませんから』みたいな顔でスマホをいじってんだ? お前は『頭おかしい系女子』の『筆頭』だからな。誰よりも、シッカリと耳に綿棒を突っ込め」

 指摘を受けた茶柱は、
 アクビをしながら、

「ツミカさんは女の子だから、ボンバーマンじゃなく、スーパーボンバーマンにゃ」

「……その返し一つをとっても、お前が『筆頭』であることがよくわかる。普通の女なら、そこで『ボンバーウーマンでは?』と返すが、お前は、ご覧の通り、『変態な返し』しかしない」

 呆れを口にしつつ、
 深いタメ息をこぼしてから、
 センは、
 『頭おかしい系の女子たち』を睨みつけ、

「俺は、世界を救ったわけでも、お前らを守ったわけでもない! 結果的に、そうなった部分がなきにしもあらずという点に関しては、かなり限定的な話にはなるものの、部分的に、『認めなくもなくはない』という心境に到(いた)りかけている今日このごろ、いかがお過ごしですか、と言った具合だが、しかし、実際のところ――」

 と、ぐだぐだ、ファントム極まりない言い訳をしようとしているセンに、
 茶柱が、右手でスマホをいじりながら、
 左手をグーにして、

「にゃーっ」
「痛ぁ!」

 センの顔面ど真ん中にガッツリと鬼ジャブをブチ込んでいく。

「なにすんじゃい! 俺が、まだ、しゃべっている途中でしょうが!」

「今のは、ツミカさんの感情が爆発したのではなく、このアニメを視聴している方々の気持ちを代行しただけなんだからねっ。勘違いしないでよねっ」

「お前は、とにもかくにも、まず、『一言の中に、ツッコミどころを散らかし尽くすクセ』を治せ! 『ボケ』が『ゴミ屋敷状態』になっているから、処理しきれねぇんだよ!」

 ツミカの暴挙で、
 車内は、軽くプチカオスになったが、
 しかし、おかげで、センのウザさも緩和された。

 もう一度ファントムトークを仕掛けようとしても、
 どうせ、またツミカさんが阻止してくるであろうことが、
 容易に想像できたため、センはタメ息をついてから、
 トコに視線を向けて、

「……つぅか、お前、俺の話を、よく信じたな……自分で言っておいてなんだが、俺のストーリーは、だいぶ超展開モリモリのクソトンデモ話だと思うんだが……」

「ああ、そこに関しては、自分でもよぉ分からんのやけど、不思議と、スっと入ってきたな。まるで、『忘れとったこと』を思い出したみたいな……そんな感じで、一ミリも疑う気がせんかった……」

 そんなトコの発言を受けて、
 センは心の中で、

(……まさか、ループしても、記憶の一部は残るのか? ……まあ、そういう現象は、ループモノのアニメや漫画だと、お約束ではあるが……)


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