『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

75話 独創的で画期的なアイディア。


 75話 独創的で画期的なアイディア。

(……アイテム探索のペースは、この感じだと、おそらく、『1時間に一個』見つかれば上等……夜の時間を全て探索に使ったとしても、せいぜい、一日10個前後が限界……)

 正直な話、一週間丸々を探索にあてても、
 微々たる強化にしかならない。


「……」


 センは、数秒悩んでから、
 黒木に、

「なあ、黒木。もっと、こう……効率的なアイテム探索ってないかな? 凡人の俺には到底思いつかない、画期的で独創的で革命的な、超効率のいい探索方法……そんな感じの何かしらを思いついたりしない? お前ほどの頭脳があれば、『革新アイディアを秒で量産する』のも不可能ではないと、俺なんかは、思いたいところなんだが?」

「どう『思いたいか』は、あなたの自由ですが、現実問題、私に、その手の独創性は備わっていません。情報処理は得意な方ですし、知識量で言えば、それなりの自信がありますが、『アイディア』となると、また別のベクトルの話なので」

「ハッキリ言っておくぞ。俺は、その『別ベクトル』も壊滅的だ。独創性とは無縁の無能! 当然、情報処理も遅い。知識量は、浅くて狭い。どうだ! まいったか!」

「……『そんな人』に『全人類の命運を託さないといけない』という現状に対しては、心底から、まいっていますが……」

 などと、ため息交じりにつぶやいてから、

「……申し訳ないですが『神話狩り総出の人海戦術』くらいしか、思いつきませんね」

 黒木の提案を受けて、
 センは頭を抱え、

(結局、それしかないかぁ……でも、2~3人の手が増えたところで、ペースに対して違いはねぇし、あの『3K(キ〇ガイ)』と一緒に行動する精神的疲労を考えると、黒木とランデブーの方がはるかにマシ……)

 などと、心の中でつぶやいていると、
 黒木が、

「……『一般人でもアイテムをサーチできるようになるマジックアイテム』でもあれば、また話は変わってくるのですが、そういうのは見つかっていませんからねぇ」

「地道にコツコツ見つけるしかないか……」

 何度目かわからないタメ息をついてから、

「ところでさぁ、強化パーツって、発見したモノは全部、片っ端から、携帯ドラゴンに食べさせていった感じ? どっかの金庫に、何個か保存してあったりしない?」

「え?」

「ん? なんだよ、その顔」

「……閃さん、あなた、もしかして『裏金庫』のこと、知らないんですか?」

「……ぜひ教えてもらいたいねぇ……裏金庫ってのは、何だ?」

「強化パーツは、一度使うと、リセットがきかないので、レアな強化パーツを見つけた時は、『いつか、超天才的な携帯ドラゴンの使い手が現れた時』のために、裏金庫に保管することになっていたのですが……ご存じなかったのですか?」

「全く知らん」

「……私の視点でいうと、あなたは、全知全能級なので、とっくにご存じかと……」

「数分前まで、図虚空がモノを食べられるということすら知らなかった男だぞ。今後は、二度と買いかぶらないでくれ」


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