センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
66話 ウソも方便。
66話 ウソも方便。
「呑み込みがよすぎて、気持ちが悪い。俺の言葉を、ちゃんと理解しているのかどうか不安だ」
「……K5と遠足なんて、そんなハーレムラブコメみたいな展開は許せないから、当日は休めってことでしょ? あんたら親衛隊から、そういう風に絡まれるだろうなぁ、というのは、最初から予想できていた。だから、最初から覚悟を決めていた。以上」
「……」
「あと、ちゃんと言っておくけど、俺は、あの女どもに興味がない。あんなヤバい連中のことを好きになるほど、俺はイカれちゃいないんだ」
「彼女たちの悪口を言うな。手が出そうになる」
「はいはい、ごめん、ごめん」
雑にあやまってから、
センは、
「つぅか、まじで、さっさと帰りたいんだよ。用事があるの。具体的にいうと、これからデートなの! 言うまでもないが、相手はK5じゃないぞ。年上のお姉さんだ。俺にとって、女は、彼女だけなの! 彼女以外は見えないの! 惚れている女がいるときは、他のどんな美人を前にしても興味が抱けない気持ち……あんたなら、たぶん、わかるだろ?」
「……」
「というわけで、さようなら」
そう言って、
センは、そそくさとその場をあとにした。
★
――その日の夜、
サクっとロイガーを殺した『セン(仮面つき)』は、
その直後に、チラっと、黒木に、意味深な視線を向けると、
そのまま、瞬間移動で、その場をあとにした。
――それから1時間後。
例の喫茶店に訪れた黒木は、
机に座っている『セン(仮面つき)』を見ると、
「……一応、顔を見せてもらっていいですか?」
そう言われて、センは仮面をはずす。
「……まあ、同じナイフを使っていたので、別に疑ってはいませんでしたが……しかし……本当に、あなたは……凄まじい強さなのですね……あれほどの化け物を……一瞬で――」
「ああ。今の俺なら、アウターゴッド以外なら大抵は殺せる」
「100%……ではないですが、信じることにしましたよ。あなたの話を」
そう言いながら、
黒木は、センのトイメンに腰かけて、
「これからは、あなたの指示に従います。ですので……世界を救ってください」
「そのつもりだ」
「それで、まず、私は、何を?」
「今日のところは帰っていい。……が、明日以降の夜は、全部、俺にくれ。とにかく、全力でアイテムを探す。出来れば、昼間に、たっぷり寝ておいてくれ」
「……了解しました。それで? あなたは、これから何を?」
「茶柱からエイボンを奪ってくる。ウムルが召喚されてしまうと、一日がつぶれてしまう。ウムルの強さはガチだから、俺が負ける可能性だってゼロじゃないし。……そうじゃなくとも、あいつが魔導書をもっていたら、ろくなことにならない」
「……そこに関しては、100%、同意見ですね」
★
茶柱のタワーマンションにたどり着いた『セン(念のため仮面つき)』は、
サクっと、『封印』を解いて、
エイボンの書を奪おうとした――が、
「……おいおい、破れねぇじゃねぇか……」
前回は、一閃一発でブチかませた『お札型のマジックアイテム』だったが、
今回は、センの攻撃に、全力で耐えてきた。
「……まさか、茶柱が生きていると、効果が強まる的なアレか?」
「呑み込みがよすぎて、気持ちが悪い。俺の言葉を、ちゃんと理解しているのかどうか不安だ」
「……K5と遠足なんて、そんなハーレムラブコメみたいな展開は許せないから、当日は休めってことでしょ? あんたら親衛隊から、そういう風に絡まれるだろうなぁ、というのは、最初から予想できていた。だから、最初から覚悟を決めていた。以上」
「……」
「あと、ちゃんと言っておくけど、俺は、あの女どもに興味がない。あんなヤバい連中のことを好きになるほど、俺はイカれちゃいないんだ」
「彼女たちの悪口を言うな。手が出そうになる」
「はいはい、ごめん、ごめん」
雑にあやまってから、
センは、
「つぅか、まじで、さっさと帰りたいんだよ。用事があるの。具体的にいうと、これからデートなの! 言うまでもないが、相手はK5じゃないぞ。年上のお姉さんだ。俺にとって、女は、彼女だけなの! 彼女以外は見えないの! 惚れている女がいるときは、他のどんな美人を前にしても興味が抱けない気持ち……あんたなら、たぶん、わかるだろ?」
「……」
「というわけで、さようなら」
そう言って、
センは、そそくさとその場をあとにした。
★
――その日の夜、
サクっとロイガーを殺した『セン(仮面つき)』は、
その直後に、チラっと、黒木に、意味深な視線を向けると、
そのまま、瞬間移動で、その場をあとにした。
――それから1時間後。
例の喫茶店に訪れた黒木は、
机に座っている『セン(仮面つき)』を見ると、
「……一応、顔を見せてもらっていいですか?」
そう言われて、センは仮面をはずす。
「……まあ、同じナイフを使っていたので、別に疑ってはいませんでしたが……しかし……本当に、あなたは……凄まじい強さなのですね……あれほどの化け物を……一瞬で――」
「ああ。今の俺なら、アウターゴッド以外なら大抵は殺せる」
「100%……ではないですが、信じることにしましたよ。あなたの話を」
そう言いながら、
黒木は、センのトイメンに腰かけて、
「これからは、あなたの指示に従います。ですので……世界を救ってください」
「そのつもりだ」
「それで、まず、私は、何を?」
「今日のところは帰っていい。……が、明日以降の夜は、全部、俺にくれ。とにかく、全力でアイテムを探す。出来れば、昼間に、たっぷり寝ておいてくれ」
「……了解しました。それで? あなたは、これから何を?」
「茶柱からエイボンを奪ってくる。ウムルが召喚されてしまうと、一日がつぶれてしまう。ウムルの強さはガチだから、俺が負ける可能性だってゼロじゃないし。……そうじゃなくとも、あいつが魔導書をもっていたら、ろくなことにならない」
「……そこに関しては、100%、同意見ですね」
★
茶柱のタワーマンションにたどり着いた『セン(念のため仮面つき)』は、
サクっと、『封印』を解いて、
エイボンの書を奪おうとした――が、
「……おいおい、破れねぇじゃねぇか……」
前回は、一閃一発でブチかませた『お札型のマジックアイテム』だったが、
今回は、センの攻撃に、全力で耐えてきた。
「……まさか、茶柱が生きていると、効果が強まる的なアレか?」
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