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『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

57話 魔導書のランク。

 57話 魔導書のランク。

「開けられるのか?」

「こうなる可能性も考慮していましたので、カギなどは事前に用意しております」

 会話をしながら、
 カズナは、地下金庫のセキュリティを解除していく。

 300人委員会主導の『魔導書の保管』なので、
 当然、『カギ一つあれば開きます』というわけではなかった。

 指紋認証や虹彩認証など、数えきれない認証系関門の奥には、
 物理的なハードルも山ほど設置されていた。

 ルパ〇三世クラスの怪盗でも、
 なかなか突破するのは難しいだろうと思われるセキュリティを抜けて、

 センたちは、金庫の中へと足を踏み入れる。


「……2冊しかないのか……」


「300人委員会の所有物として計上されている魔導書は全部で7冊。残りの5冊は、各国の研究機関が調査中……というのが現状です」

「ふぅん」

「お望みとあらば、すべての魔導書を回収してきますが?」

「……んー……ちなみに、その7冊の中で一番質が高いのは、どこにあるどれだ?」

「今、陛下が手にもっている緑の表紙の本『グラーキの黙示録』が最上位の魔導書です」

「そうか……じゃあ、他のはいい」

 返事をしながら、センは、『グラーキの黙示録』の中に目を通す。
 開いた瞬間は、奇妙な文字が使われていたため、
 まったく読めなかったのだが、
 しかし、二秒ほど経つと、
 ジワァっと、日本語に変化していった。

「日本語に変化したんだけど、これは、俺が特殊なの? それとも、魔導書の仕様?」

「陛下がウルトラスペシャルな存在であることは事実ですが、今回に関して言えば、後者が正解です」

「ふーん……」

 カラ返事をしながら、
 読み進めていく。

(目次がシッカリしているから、助かるね)

 神話生物召喚のページを開き、
 『召喚できる神話生物のスペック』と『方法』を見ていく。

 数分かけて、神話生物召喚の項目にザっと目を通すと、
 センは渋い顔になり、

(……ダメだな……B級までの召喚方法しか掲載されていない……)

 二冊目にも目を通したが、
 そちらは、C級までの召喚方法しか載っていなかった。

(現状だと、どっちも、クソの役にもたたねぇ……銀のカギに関する情報も、一ミリたりとも載ってねぇし……)

 ため息をつきつつ、

「……なんの成果も得られませんでした、っと……」

 雑にテンプレを口にしながら、
 魔導書を閉じて、元の場所に戻すと、


(これが最上位だとすると、世界中の研究機関に保管されているという『他の魔導書』もたかが知れているんだろう。やはり、エイボンがいる……)


 前提が固まると、
 そこからのセンは速かった。

「茶柱罪華の死体は、どこにある?」

「おそらく……自室かと」

「あいつの家に、案内してくれ」

「おおせのままに」



 ★



 たどり着いたのは、
 時空ヶ丘学園から3キロほどの地点にある、
 高級タワーマンション。

 瞬間移動で最上階のフロアまで飛び、

「で? どこがあいつの部屋?」

「最上階のフロアは全てツミカのものです」

「……なるほど。これが、噂のセレブ買いってやつか」

 などと言いつつ、一部屋ずつ、カギをこじあけて、
 茶柱の遺体を探していく。

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