『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

27話 言葉の意味はよく分からんが、とにかくすごい覚悟だ。

 27話 言葉の意味はよく分からんが、とにかくすごい覚悟だ。

「俺より強い程度の雑魚が……俺に勝てると思うなよ……っ」

 センエースは加速する。
 図虚空の精神的負荷を限界まで引き上げる。
 限界を超えて、限界を超えて、
 さらに、もう一つ限界を超えて、
 『これ以上は、さすがにもう無理』という限界も超えて、

 しかし、それでも、
 『蓮手には届かない』という現実を理解したことで、
 センの頭が、シッカリとバグる。

「負荷が足りねぇ! 全然、足りねぇ! 遠慮はいらねぇ! 喰らい尽くせぇえええ!!」

 叫びながら、
 センは、自分の胸部に、図虚空を突き刺す。


「うぼほぉ!」


 心臓を突き破った感覚だけが、センの中の全てになる。
 脳みそがレッドアラームを鳴らし散らしている。

 死とリンクする。
 命のろうそくが、目に見えて目減りする。


 ――だからこそ、
 強く、熱く、燃え上がる。



「まだだ!! まだ、インパルスがシャバすぎる!! 鎖はガラス! もっと、俺に踏み込め! その奥にいるのが俺の! 俺たちのサイコだ!」



 何を言っているのか、さっぱりわからないが、
 とにかく『すごい覚悟』だけは、ビシビシと伝わってくる。

 センの胸部に突き刺さった図虚空は、
 遠慮を見失い、全力で、センを喰らいつくしていく。


「うぼほぉお!」


 大量の吐血。
 血が止まらない。
 真っ赤な血でセンの視界が埋まる。

 そこまでいって、ようやく届く。
 センは、ギラリと目を光らせて、

「イグゾ、ゴラァアアア!! 今ノ! 俺ノ! 全部ゥウウウ!!」

 右腕に、すべての命と心を込めて、
 センは踏み込み、
 叫ぶ。



「――龍閃崩拳――」



 命の全てを乗せた拳。
 エネルギーが暴走。
 
 形を見失って、
 ただの質量になって、
 けれど、だからこそ、


「がっはぁああああああああああっっっっ!!!!!」


 白目をむいて吐血する蓮手。
 センの拳は、
 蓮手の腹部をもれなくさらっていった。

 豪快に穴が開いた蓮手の腹部。
 肉体の損傷は、さほど問題ではない。
 大事なのは、

「ハスデ……殺シデヤッダゾ……オ前ノ中心……」

「ぶふぅ……うぇ……勘弁……してくれよ……マジか……」

 蓮手は、吐血しつつ、朦朧としつつも、
 センに視線をくけて、


「そんな……カスみたいな肉体のヤツが……その程度の武器一つで……どうして……俺を殺せる……意味がわからん……異常だぞ……お前……」

 ※ 現在、センの声はダミ声になっていますが、読みづらいので、以降は普通にひらがなで表示します。ダミ声の時はセリフの頭に(ダ)をつけます。

「(ダ)てめぇも……十分……異常だ……強すぎるんだよ……クソボケが……」


「く、くく……普通に殺せると思ったが……まさか、相討ちとは……恥ずかしい話だぜ……」

 蓮手はガハゴホと吐血しながら、

「ま、過程はどうでもいい……結論は出た……お前が死ねば……ぜんぶ終わる……希望を見失い……残った命も、勝手に、自然消滅するだろう……」

「(ダ)俺は、まだ死なねぇ……背負ってやると、約束した……だから、まだ死なねぇ……」

「ふざけんな、ボケ……心臓をナイフで貫いておいて……なにをぬかす……今、まだ生きているのが……おかしいレベルなんだ……お前は死ぬ……というか……いいかげん、死んどけ……もういいだろ……」

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