『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
25話 花丸をあげよう。
25話 花丸をあげよう。
センが瞬間移動した先は、
死体が転がっている校長室。
かつて命だったヌケガラが、
全部で四つ転がっている空間。
「よお、ヒーロー」
待ち受けていたのは、
ソファーに腰かけている蓮手。
センは、蓮手をチラ見しつつ、
足元に転がっている薬宮トコの死体にソっと触れる。
(まだ、冷たいってほどじゃない……けど、暖かくはない……命の暖かさは感じない……)
もう命ではなかった。
かつて命だったタンパク質の箱。
(間違いなく……死んでいる……)
綺麗な顔で死んでいる。
けれど、とてもじゃないが、
タ〇チのテンプレを口にすることはできなかった。
吐きそうになるのを、どうにか抑えた。
鋼の精神力で、自分をムリヤリに封じ込める。
気が遠くなりかけた。
足元がフラつく。
気付けば、両手両足が震えていた。
怒り、不安、絶望、どれが理由かは分からないが、
とにかく、震えていたんだ。
センは、
大きく息を吸って、吐いて、
それから、
「マジで……世界中の人間、全員殺したのか?」
「ああ、全員ころした。この世界は数分前に終わった。風が騒いでいた通り、世界は終焉を迎えたってわけだ」
「……まだ、終わってはいねぇ。俺が、まだ死んでいない」
「今から死ぬ。結果は変わらない」
そこで、センは、
蓮手の目をジっと睨み、
「――1つ聞きたいんだが、なぜ、世界を終わらせようと思った?」
「それ重要か?」
「さほど。……ただの興味本位だ」
「くく……」
蓮手は、薄く笑ってから、
「なぜと聞かれたら……うーん、そうだなぁ……『流れ』としか答えられないかなぁ」
「……そうか、なるほど」
「え、理解できたの? 自分で言うのもなんだけど、理解できる答えだったとは思えないんだが?」
「お前としゃべっていても、前には進めないということが、よくわかった」
「くくく……その理解は正解だ。花丸をあげよう」
そう言ってから、
蓮手は、全身に魔力を充満させていく。
非常に膨大な魔力とオーラ。
ロイガーやツァールがかすむほどの大きさ。
「生身で魔力を捻出するとか……お前、もしかして、人間じゃねぇの?」
「人間でも、魔力を練ることはできるさ。マナさえあればな」
「非常に興味深い回答だが……お前が人間かどうかという、俺の質問の答えにはなっていないな。別にいいけど。どうせ、興味本位でしかねぇし」
そう言いながら、
センは図虚空を構えて、
「行くぞ、蓮手……殺してやる」
「お前ごときに殺されるほど、俺は小さくない。あと、俺の名前は蓮手じゃねぇ。それはただの偽名だ」
「へぇ。じゃあ、本名は?」
「ハスター・オメガバスティオン・ガフ・ローテーション・シュレム。――『クトゥルフ』や『クツグア』に匹敵する、最高位GOOの一人だ」
「……」
「ん、なんだ、その4016円落としたような表情は」
「……お前の本名、流石に、長すぎだ。覚えられるわけがない。よって、お前は、蓮手でいい」
「……ま、別にいいけどな。偽名だと理解してもらえているのであれば、特に支障はない」
そのセリフを皮切りに、
センと蓮手の死闘が始まった。
センが瞬間移動した先は、
死体が転がっている校長室。
かつて命だったヌケガラが、
全部で四つ転がっている空間。
「よお、ヒーロー」
待ち受けていたのは、
ソファーに腰かけている蓮手。
センは、蓮手をチラ見しつつ、
足元に転がっている薬宮トコの死体にソっと触れる。
(まだ、冷たいってほどじゃない……けど、暖かくはない……命の暖かさは感じない……)
もう命ではなかった。
かつて命だったタンパク質の箱。
(間違いなく……死んでいる……)
綺麗な顔で死んでいる。
けれど、とてもじゃないが、
タ〇チのテンプレを口にすることはできなかった。
吐きそうになるのを、どうにか抑えた。
鋼の精神力で、自分をムリヤリに封じ込める。
気が遠くなりかけた。
足元がフラつく。
気付けば、両手両足が震えていた。
怒り、不安、絶望、どれが理由かは分からないが、
とにかく、震えていたんだ。
センは、
大きく息を吸って、吐いて、
それから、
「マジで……世界中の人間、全員殺したのか?」
「ああ、全員ころした。この世界は数分前に終わった。風が騒いでいた通り、世界は終焉を迎えたってわけだ」
「……まだ、終わってはいねぇ。俺が、まだ死んでいない」
「今から死ぬ。結果は変わらない」
そこで、センは、
蓮手の目をジっと睨み、
「――1つ聞きたいんだが、なぜ、世界を終わらせようと思った?」
「それ重要か?」
「さほど。……ただの興味本位だ」
「くく……」
蓮手は、薄く笑ってから、
「なぜと聞かれたら……うーん、そうだなぁ……『流れ』としか答えられないかなぁ」
「……そうか、なるほど」
「え、理解できたの? 自分で言うのもなんだけど、理解できる答えだったとは思えないんだが?」
「お前としゃべっていても、前には進めないということが、よくわかった」
「くくく……その理解は正解だ。花丸をあげよう」
そう言ってから、
蓮手は、全身に魔力を充満させていく。
非常に膨大な魔力とオーラ。
ロイガーやツァールがかすむほどの大きさ。
「生身で魔力を捻出するとか……お前、もしかして、人間じゃねぇの?」
「人間でも、魔力を練ることはできるさ。マナさえあればな」
「非常に興味深い回答だが……お前が人間かどうかという、俺の質問の答えにはなっていないな。別にいいけど。どうせ、興味本位でしかねぇし」
そう言いながら、
センは図虚空を構えて、
「行くぞ、蓮手……殺してやる」
「お前ごときに殺されるほど、俺は小さくない。あと、俺の名前は蓮手じゃねぇ。それはただの偽名だ」
「へぇ。じゃあ、本名は?」
「ハスター・オメガバスティオン・ガフ・ローテーション・シュレム。――『クトゥルフ』や『クツグア』に匹敵する、最高位GOOの一人だ」
「……」
「ん、なんだ、その4016円落としたような表情は」
「……お前の本名、流石に、長すぎだ。覚えられるわけがない。よって、お前は、蓮手でいい」
「……ま、別にいいけどな。偽名だと理解してもらえているのであれば、特に支障はない」
そのセリフを皮切りに、
センと蓮手の死闘が始まった。
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