『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
21話 殺してでも奪い取りたかった。
21話 殺してでも奪い取りたかった。
『お前は俺の親友で間違いない。仲良く猥談(わいだん)までしておいて、【友達じゃない】は通らねぇ。そこまで世界は甘くない』
「……で? なぜ、紅院美麗のスマホを、お前がもっている? 拾った……ってワケじゃないんだろ?」
『ある意味で拾った。正式に言うと、『殺してでも奪い取る』を実行した。殺して、死体を漁って、奪った。俺は、S級GOOクラスの魔力を持っているからな。紅院たちじゃ勝てねぇよ。ていうか、瞬殺だったな。当然だけど。ウソダーって思う? 別に、そう思いたかったら、そう思ってもいいけど、冷静に考えろよ。実際、俺は、紅院からスマホを奪っている。【ただ拾っただけ】って可能性もあるだろうが、だとしたら、俺が【GOOに関する情報】を知っているのはおかしいよな? 冷静に、論理的に考えろ。紅院美麗が生きている可能性はどれぐらいあると思う? ねぇよ。つぅか、ここに死体あるし。証拠の写メおくろうか?』
「……いや……いらねぇ」
『あ、そ。――ぁ、ちなみに、K5の関係性を考えれば、言わなくても想像がつくと思うが、紅院美麗だけではなく、全員殺した。薬宮トコも、茶柱罪華も、全員殺した。……あ、黒木愛美も殺したわ。あいつ、K5の中だと、存在感うすいよな? はは』
「……」
『ちなみに、殺したのは、K5だけじゃないぞ。この世に存在する全ての人間を殺した。【純粋悪の魔〇ブウ】が、神殿の上から、流星みたいな光弾で、人類を皆殺しにしただろ? あのイメージだな。今、地球上に残っている人類は、俺とお前だけだ』
「……久剣一那も生きているが?」
『ふぁ?! ちょまっ……ぇっと……えー……ぁ、マジだ……生きてるじゃん……なに、お前、もしかして、カズナ相手にも【ヒーロー見参った】の? ほんと、イカれたヤツだな、お前は』
「……人の決めセリフを雑に動詞化するんじゃねぇ……」
ほとんど反射だけで答えつつ、
センは、蓮手から、少しでも情報を引き出そうと、
「本当に全員、殺したのか?」
『ん? ああ、殺した、殺した。カズナとお前以外、全員死んだ。本当は、俺とお前以外、全員死ぬ予定だったんだけどなぁ。予定外だなぁ……まあ、でも、別にいいけどね。『全員殺した』っていうインパクトが欲しかっただけだから。何人か【殺し漏れ】があっても別に問題はない。俺、そういうところはおおらかなんだよね。別にO型ってわけでもないんだけどね』
などと、どうでもいい事を口にしてから、
蓮手は、
『とりあえず、こっちに戻ってこいよ。電話口じゃなく、面と向かってしゃべろうぜ。じゃ』
そう言ってから、電話を切った。
センは、1秒半だけ、茫然としていたが、
一度、呼吸を整えてから、
カズナに視線を向けて、
「……どうやら、俺とあんた以外、全員死んだらしいぜ」
「……は?」
「――『地球人みんな殺した、たたかうやつ出せ』……を、実戦したらしい。……笑える話だよな……」
「そんな……バカな話……っ」
そこで、カズナは、自身のスマホを取り出して、
知っている連絡先に、片っ端から電話をかけていく。
『お前は俺の親友で間違いない。仲良く猥談(わいだん)までしておいて、【友達じゃない】は通らねぇ。そこまで世界は甘くない』
「……で? なぜ、紅院美麗のスマホを、お前がもっている? 拾った……ってワケじゃないんだろ?」
『ある意味で拾った。正式に言うと、『殺してでも奪い取る』を実行した。殺して、死体を漁って、奪った。俺は、S級GOOクラスの魔力を持っているからな。紅院たちじゃ勝てねぇよ。ていうか、瞬殺だったな。当然だけど。ウソダーって思う? 別に、そう思いたかったら、そう思ってもいいけど、冷静に考えろよ。実際、俺は、紅院からスマホを奪っている。【ただ拾っただけ】って可能性もあるだろうが、だとしたら、俺が【GOOに関する情報】を知っているのはおかしいよな? 冷静に、論理的に考えろ。紅院美麗が生きている可能性はどれぐらいあると思う? ねぇよ。つぅか、ここに死体あるし。証拠の写メおくろうか?』
「……いや……いらねぇ」
『あ、そ。――ぁ、ちなみに、K5の関係性を考えれば、言わなくても想像がつくと思うが、紅院美麗だけではなく、全員殺した。薬宮トコも、茶柱罪華も、全員殺した。……あ、黒木愛美も殺したわ。あいつ、K5の中だと、存在感うすいよな? はは』
「……」
『ちなみに、殺したのは、K5だけじゃないぞ。この世に存在する全ての人間を殺した。【純粋悪の魔〇ブウ】が、神殿の上から、流星みたいな光弾で、人類を皆殺しにしただろ? あのイメージだな。今、地球上に残っている人類は、俺とお前だけだ』
「……久剣一那も生きているが?」
『ふぁ?! ちょまっ……ぇっと……えー……ぁ、マジだ……生きてるじゃん……なに、お前、もしかして、カズナ相手にも【ヒーロー見参った】の? ほんと、イカれたヤツだな、お前は』
「……人の決めセリフを雑に動詞化するんじゃねぇ……」
ほとんど反射だけで答えつつ、
センは、蓮手から、少しでも情報を引き出そうと、
「本当に全員、殺したのか?」
『ん? ああ、殺した、殺した。カズナとお前以外、全員死んだ。本当は、俺とお前以外、全員死ぬ予定だったんだけどなぁ。予定外だなぁ……まあ、でも、別にいいけどね。『全員殺した』っていうインパクトが欲しかっただけだから。何人か【殺し漏れ】があっても別に問題はない。俺、そういうところはおおらかなんだよね。別にO型ってわけでもないんだけどね』
などと、どうでもいい事を口にしてから、
蓮手は、
『とりあえず、こっちに戻ってこいよ。電話口じゃなく、面と向かってしゃべろうぜ。じゃ』
そう言ってから、電話を切った。
センは、1秒半だけ、茫然としていたが、
一度、呼吸を整えてから、
カズナに視線を向けて、
「……どうやら、俺とあんた以外、全員死んだらしいぜ」
「……は?」
「――『地球人みんな殺した、たたかうやつ出せ』……を、実戦したらしい。……笑える話だよな……」
「そんな……バカな話……っ」
そこで、カズナは、自身のスマホを取り出して、
知っている連絡先に、片っ端から電話をかけていく。
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