『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
87話 アウターゴッド。
87話 アウターゴッド。
エアウィンドウに映し出された仮面野郎は、
モニター越しに、
「聞こえるか。そこにいる者よ。私の声が届いているか?」
そんな発言に対し、
センは、警戒心むき出しの表情で、
「……あんた、だれ?」
そう尋ねると、
仮面野郎は、落ち着いた声音で、
「私はウボ=サスラ。外なる神の一柱である」
その発言を受けて、紅院が、ドン引きした顔で、
「……ぁ、アウターゴッド……」
自然と体が震えた。
そんな彼女を尻目に、
センは、震えそうになる体と心を、
鋼の精神力でムリヤリ押さえつけて、
「で? そのウボ様が、どうして、俺に声をかけてきたんでしょうか?」
センの問いに対し、
ウボは、真摯な態度で、
「私の召喚に関する情報を伝える」
そう前を置いてから、
「――そこの女を殺せ。さもなくば、私が召喚されてしまう」
ハッキリと断言した。
続けて、
「その女にかけられた呪いの『大半』を、貴様が請け負ったようだが、しかし、根幹となる呪縛を処理することは不可能。あと10分以内に、その女が殺されなければ、その星に、私が召喚されてしまう」
「……なるほど。OK。細かい疑問は色々あるが、『大事なことだけ』は、だいたい理解した。で、なぜ、その情報を俺に伝える?」
「召喚されたくないからに決まっている。めんどくさい。鬱陶しい。私は、その星にも、人間にも興味がない。誰かの計画に利用されるのもゴメンだ。というわけで、さっさと、その女を殺せ」
「ふむ……まあ、理屈は通っている気がしなくもないな」
「ちなみに、これだけはハッキリと言っておく。召喚されてしまえば、私は、契約に基づき、『人類』を消滅させなければいけない」
「……ほう」
「人類の殲滅など、そんな面倒くさいこと、絶対にやりたくない。――想像してみろ。どこかの山の中に強制召喚されて、『周囲にいるアリを残らず駆除しろ』と命じられるところを。嬉しいか?」
「絶対にイヤだな。勘弁してほしい」
「というわけで、さっさと、その女を殺せ」
「……ふーむ……」
と、唸るセンの横で、
紅院(幼女)が、
「……10分以内って言っていたけど、正確には? あと何分以内に、私は死なないといけないの?」
「正確には、残り8分30秒」
「……はは……私の寿命、みじかっ」
笑いながら、そうつぶやいて、
「ちなみに、自殺でもいいの?」
「ダメだ。自殺だと、私が召喚されてしまう。貴様は、そこの男に『殺される』必要がある」
「……そう」
そう返事をしてから、
紅院は、センに視線を向けて、
「というわけで、申し訳ないけれど、お願いできる?」
「なんで、そんな穏やかな顔で、殺人要請できるかね」
「おだやか……とは、少し違うと思うけれどね……ちょっと、一気に、いろいろと起こりすぎて、頭がついていけてない感じ……かりに『2年以内に、どうにかしないと死ぬ』……みたいな感じだったら、もう少し、焦るとか、悩むとか、あがくとか、色々と頑張ってみるかもしれないけど……『あと8分以内に殺されないと、アウターゴッドが召喚されます』ってなったら、さすがに、どうこう悩むよりも、あなたにさっさと決断してもらう方が先決……そう思っただけ」
エアウィンドウに映し出された仮面野郎は、
モニター越しに、
「聞こえるか。そこにいる者よ。私の声が届いているか?」
そんな発言に対し、
センは、警戒心むき出しの表情で、
「……あんた、だれ?」
そう尋ねると、
仮面野郎は、落ち着いた声音で、
「私はウボ=サスラ。外なる神の一柱である」
その発言を受けて、紅院が、ドン引きした顔で、
「……ぁ、アウターゴッド……」
自然と体が震えた。
そんな彼女を尻目に、
センは、震えそうになる体と心を、
鋼の精神力でムリヤリ押さえつけて、
「で? そのウボ様が、どうして、俺に声をかけてきたんでしょうか?」
センの問いに対し、
ウボは、真摯な態度で、
「私の召喚に関する情報を伝える」
そう前を置いてから、
「――そこの女を殺せ。さもなくば、私が召喚されてしまう」
ハッキリと断言した。
続けて、
「その女にかけられた呪いの『大半』を、貴様が請け負ったようだが、しかし、根幹となる呪縛を処理することは不可能。あと10分以内に、その女が殺されなければ、その星に、私が召喚されてしまう」
「……なるほど。OK。細かい疑問は色々あるが、『大事なことだけ』は、だいたい理解した。で、なぜ、その情報を俺に伝える?」
「召喚されたくないからに決まっている。めんどくさい。鬱陶しい。私は、その星にも、人間にも興味がない。誰かの計画に利用されるのもゴメンだ。というわけで、さっさと、その女を殺せ」
「ふむ……まあ、理屈は通っている気がしなくもないな」
「ちなみに、これだけはハッキリと言っておく。召喚されてしまえば、私は、契約に基づき、『人類』を消滅させなければいけない」
「……ほう」
「人類の殲滅など、そんな面倒くさいこと、絶対にやりたくない。――想像してみろ。どこかの山の中に強制召喚されて、『周囲にいるアリを残らず駆除しろ』と命じられるところを。嬉しいか?」
「絶対にイヤだな。勘弁してほしい」
「というわけで、さっさと、その女を殺せ」
「……ふーむ……」
と、唸るセンの横で、
紅院(幼女)が、
「……10分以内って言っていたけど、正確には? あと何分以内に、私は死なないといけないの?」
「正確には、残り8分30秒」
「……はは……私の寿命、みじかっ」
笑いながら、そうつぶやいて、
「ちなみに、自殺でもいいの?」
「ダメだ。自殺だと、私が召喚されてしまう。貴様は、そこの男に『殺される』必要がある」
「……そう」
そう返事をしてから、
紅院は、センに視線を向けて、
「というわけで、申し訳ないけれど、お願いできる?」
「なんで、そんな穏やかな顔で、殺人要請できるかね」
「おだやか……とは、少し違うと思うけれどね……ちょっと、一気に、いろいろと起こりすぎて、頭がついていけてない感じ……かりに『2年以内に、どうにかしないと死ぬ』……みたいな感じだったら、もう少し、焦るとか、悩むとか、あがくとか、色々と頑張ってみるかもしれないけど……『あと8分以内に殺されないと、アウターゴッドが召喚されます』ってなったら、さすがに、どうこう悩むよりも、あなたにさっさと決断してもらう方が先決……そう思っただけ」
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