『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
79話 無限ループって怖くね?
79話 無限ループって怖くね?
(……『自分の発言は嘘ではない』という『ポーズ』・『ハッタリ』である可能性も……ゼロじゃない!)
なかば、自分の推測にすがりつくように、
『1・8』へとダッシュ。
そしてそのまま『1・9』へと向かう。
「はぁっ、はぁっ……っ」
そこからは、とにかく走った。
希望を求めて、
絶望に背を向けて、
必死になって、
出口を求めて走り続けた。
けれど、
「……はぁ……はぁ……はぁ……はぁっっ!!」
無我夢中で『1・16』にたどり着いたところで、
「――おつかれぇ」
壁にもたれかかっているツァールに、
呑気な声をかけられた。
一瞬、絶望しかけたが、
「……先回り……」
先回りされたのだ――と、自分を慰めようとする彼女に、
「はははっ」
ツァールは、一度、豪快に笑ってから、
「現実を受け止めたまえ。私は、この部屋から一歩も外には出ていない」
「……」
「ようするに? どういうことだ? 最低限の知性があれば、理解できるだろう?」
「……ループ……」
「はい、正解。無限ループってこわくね?」
「……」
「x軸だけではなく、y軸もためしてみるといい。そうすれば、よりハッキリと絶望できるだろう」
「……もういい……」
「おや? あきらめるのかね?」
「……ループだったら、逃げ出せない……もし、ループじゃなかったとしたら……あんたは、瞬間移動が出来るということになる……時空魔法の使い手から逃げることは出来ない……どっちみち、詰んでいる」
「ふふ、ようやく理解できたか。そのとおり。貴様の実力が圧倒的に足りていない時点で、貴様は詰んでいるのだ」
そう言いながら、
ツァールは、紅院の近くまで歩を進め、
「力なき者に道はない。正義も慈愛も倫理も道徳も、すべて、『暴力』の前では『非力』と言わざるをえない。知性のパッケージ化を受けている『すべての概念』は、みな一様に、『大きな力』という下地の上に成り立っている。暴力が知性をささえ、知性もまた暴力を支えている」
「……ようするに? 何がいいたいの?」
「単純な話だよ、紅院美麗」
そう言いながら、ツァールは、
右手をビキビキと変形させていく。
『有刺鉄線の集合体』のような、
見るからに『痛そう』な形状に変化させると、
「貴様は、『人の社会』においてはカースト最高位の支配者……だが、私の視点では、土の中で卵を産み続ける『女王アリ』と大差ない。『他のアリよりは多少大きい』というだけ。つまりは踏みつぶせば殺せる程度の虫ケラに過ぎない」
そう言いながら、
そのヤバそうな右手を、
「ああああああっっ!!」
紅院の胸部にブチ刺していく。
心臓と肺をえぐられて、
豪快に吐血する紅院。
あまりに極端な激痛を受けて、
一瞬で失神した紅院。
そんな彼女に、
「――『無慈悲なる神の命令』――」
ツァールは、高位の魔法を放つ。
「目を覚ませ。まだ生きろ」
その命令に、『紅院の魂』は忠実に従う。
「がはっ! ごほっ! ぅぅう……ぁあああ……痛いぃ……痛いぃいいいいっ!!」
(……『自分の発言は嘘ではない』という『ポーズ』・『ハッタリ』である可能性も……ゼロじゃない!)
なかば、自分の推測にすがりつくように、
『1・8』へとダッシュ。
そしてそのまま『1・9』へと向かう。
「はぁっ、はぁっ……っ」
そこからは、とにかく走った。
希望を求めて、
絶望に背を向けて、
必死になって、
出口を求めて走り続けた。
けれど、
「……はぁ……はぁ……はぁ……はぁっっ!!」
無我夢中で『1・16』にたどり着いたところで、
「――おつかれぇ」
壁にもたれかかっているツァールに、
呑気な声をかけられた。
一瞬、絶望しかけたが、
「……先回り……」
先回りされたのだ――と、自分を慰めようとする彼女に、
「はははっ」
ツァールは、一度、豪快に笑ってから、
「現実を受け止めたまえ。私は、この部屋から一歩も外には出ていない」
「……」
「ようするに? どういうことだ? 最低限の知性があれば、理解できるだろう?」
「……ループ……」
「はい、正解。無限ループってこわくね?」
「……」
「x軸だけではなく、y軸もためしてみるといい。そうすれば、よりハッキリと絶望できるだろう」
「……もういい……」
「おや? あきらめるのかね?」
「……ループだったら、逃げ出せない……もし、ループじゃなかったとしたら……あんたは、瞬間移動が出来るということになる……時空魔法の使い手から逃げることは出来ない……どっちみち、詰んでいる」
「ふふ、ようやく理解できたか。そのとおり。貴様の実力が圧倒的に足りていない時点で、貴様は詰んでいるのだ」
そう言いながら、
ツァールは、紅院の近くまで歩を進め、
「力なき者に道はない。正義も慈愛も倫理も道徳も、すべて、『暴力』の前では『非力』と言わざるをえない。知性のパッケージ化を受けている『すべての概念』は、みな一様に、『大きな力』という下地の上に成り立っている。暴力が知性をささえ、知性もまた暴力を支えている」
「……ようするに? 何がいいたいの?」
「単純な話だよ、紅院美麗」
そう言いながら、ツァールは、
右手をビキビキと変形させていく。
『有刺鉄線の集合体』のような、
見るからに『痛そう』な形状に変化させると、
「貴様は、『人の社会』においてはカースト最高位の支配者……だが、私の視点では、土の中で卵を産み続ける『女王アリ』と大差ない。『他のアリよりは多少大きい』というだけ。つまりは踏みつぶせば殺せる程度の虫ケラに過ぎない」
そう言いながら、
そのヤバそうな右手を、
「ああああああっっ!!」
紅院の胸部にブチ刺していく。
心臓と肺をえぐられて、
豪快に吐血する紅院。
あまりに極端な激痛を受けて、
一瞬で失神した紅院。
そんな彼女に、
「――『無慈悲なる神の命令』――」
ツァールは、高位の魔法を放つ。
「目を覚ませ。まだ生きろ」
その命令に、『紅院の魂』は忠実に従う。
「がはっ! ごほっ! ぅぅう……ぁあああ……痛いぃ……痛いぃいいいいっ!!」
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