『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
73話 奴隷契約書。
73話 奴隷契約書。
「いくらなんでも冗談が過ぎるだろ! ふざけんな、このクソ女! お前……ちょっ……マジの本気で、俺を、社会的に殺しにかかってきてんじゃねぇか!! エグいな、お前、ほんと、もぉお!」
センは、頭をかきむしりながら、
トコたちに向かって、
「いや、違うぞ?! どう違うかの説明が、はてしなくしんどいが……とにかく、違うからな?!」
と、『ノゾキ魔に疑われた時』とは違い、
最初から全力で自己弁護をしようとするセン。
あの時は、まだ『関係性』が微妙だったので、
『最悪、ノゾキ魔扱いでもいい』と思えたが、
現状だと、そっち関係の『誤解』は許容できない。
慌てるセンとは対照的に、
冷静なトコは、ため息交じりに、
「どうせ、『音声を加工した』か『前後を切り取っとる』ってだけの話やろ? この前の『ノゾキ魔かどうかと疑っとる段階』やったら、まだしも、いまさら、閃の性根の部分を疑ったりせんわい」
そんなトコの発言を受けて、
センは、勝ち誇った顔で、
「ふ、ふはははは! 普段の信用のなさが仇になったな! 薬宮たちに、その切り札は無意味!」
「仕方ないにゃぁ……じゃあ、この音声は『ツミカさんのパパ』と『家族が強姦殺人された結果、性犯罪者に対し過剰なほど厳しくなった裁判長』に聞いてもらうにゃ」
「その音声を『絶対に聞かれたくない二大巨頭』が即座に口から出てくるあたり、お前の俺に対する悪意の深さがうかがえるな!」
「くくく……ツミカさんに弱みを握られたら、もう終わりにゃ。さあ、おとなしく、この奴隷契約書に判を押すにゃ!」
「……って、これ、婚姻届けじゃねぇか……『本物』はじめて見た……いや、そんなことより……なんで、お前、これを、奴隷契約書とか呼んでんだ?」
そんなセンの問いかけに対し、
茶柱は、『ふふん』と胸を張って、
「結婚なんて、男側からしたら、女の奴隷になるようなもんだにゃ」
「んー……まあ、そうねぇ……確かに、最近だと、そういう傾向がなくもないかもねぇ……ヤバい女は、平気で、旦那をATM呼ばわりするからなぁ……」
「ゴチャゴチャ言っていないで、はやく、名前を書くにゃ。――もう、トロトロしすぎにゃ。こっちの方で書いておくから、あとで、判だけ押してほしいにゃ」
そう言いながら、スラスラと、『夫になる人』の項目に、閃の名前を書き込んでいく。
「さあ、あとは、捺印(なついん)だけだにゃ」
「ほかの項目はともかく、俺の名前まで、お前が書いたら、さすがに無効になるだろ……てか、『閃ATM』って誰だ」
「アトムくん、何言っているにゃ。ツミカさんの旦那である、あなたの名前にゃ」
「……お前さぁ……この一ボケに対して、無駄に労力裂きすぎなんだよ……この婚姻届け、俺の名前のところ以外、全部、ガチガチのガチで書き込まれてんじゃねぇか」
「どんな時でも、ツミカさんは、常にフルスイングがモットーだにゃ」
「お前のフルスイングは、球を打ってんじゃなく、心というガラスを割ってんだよなぁ……」
「いくらなんでも冗談が過ぎるだろ! ふざけんな、このクソ女! お前……ちょっ……マジの本気で、俺を、社会的に殺しにかかってきてんじゃねぇか!! エグいな、お前、ほんと、もぉお!」
センは、頭をかきむしりながら、
トコたちに向かって、
「いや、違うぞ?! どう違うかの説明が、はてしなくしんどいが……とにかく、違うからな?!」
と、『ノゾキ魔に疑われた時』とは違い、
最初から全力で自己弁護をしようとするセン。
あの時は、まだ『関係性』が微妙だったので、
『最悪、ノゾキ魔扱いでもいい』と思えたが、
現状だと、そっち関係の『誤解』は許容できない。
慌てるセンとは対照的に、
冷静なトコは、ため息交じりに、
「どうせ、『音声を加工した』か『前後を切り取っとる』ってだけの話やろ? この前の『ノゾキ魔かどうかと疑っとる段階』やったら、まだしも、いまさら、閃の性根の部分を疑ったりせんわい」
そんなトコの発言を受けて、
センは、勝ち誇った顔で、
「ふ、ふはははは! 普段の信用のなさが仇になったな! 薬宮たちに、その切り札は無意味!」
「仕方ないにゃぁ……じゃあ、この音声は『ツミカさんのパパ』と『家族が強姦殺人された結果、性犯罪者に対し過剰なほど厳しくなった裁判長』に聞いてもらうにゃ」
「その音声を『絶対に聞かれたくない二大巨頭』が即座に口から出てくるあたり、お前の俺に対する悪意の深さがうかがえるな!」
「くくく……ツミカさんに弱みを握られたら、もう終わりにゃ。さあ、おとなしく、この奴隷契約書に判を押すにゃ!」
「……って、これ、婚姻届けじゃねぇか……『本物』はじめて見た……いや、そんなことより……なんで、お前、これを、奴隷契約書とか呼んでんだ?」
そんなセンの問いかけに対し、
茶柱は、『ふふん』と胸を張って、
「結婚なんて、男側からしたら、女の奴隷になるようなもんだにゃ」
「んー……まあ、そうねぇ……確かに、最近だと、そういう傾向がなくもないかもねぇ……ヤバい女は、平気で、旦那をATM呼ばわりするからなぁ……」
「ゴチャゴチャ言っていないで、はやく、名前を書くにゃ。――もう、トロトロしすぎにゃ。こっちの方で書いておくから、あとで、判だけ押してほしいにゃ」
そう言いながら、スラスラと、『夫になる人』の項目に、閃の名前を書き込んでいく。
「さあ、あとは、捺印(なついん)だけだにゃ」
「ほかの項目はともかく、俺の名前まで、お前が書いたら、さすがに無効になるだろ……てか、『閃ATM』って誰だ」
「アトムくん、何言っているにゃ。ツミカさんの旦那である、あなたの名前にゃ」
「……お前さぁ……この一ボケに対して、無駄に労力裂きすぎなんだよ……この婚姻届け、俺の名前のところ以外、全部、ガチガチのガチで書き込まれてんじゃねぇか」
「どんな時でも、ツミカさんは、常にフルスイングがモットーだにゃ」
「お前のフルスイングは、球を打ってんじゃなく、心というガラスを割ってんだよなぁ……」
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