『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
69話 ショコラテより甘い。
69話 ショコラテより甘い。
「さすが、K5随一の常識人『黒木愛美』! あんたがいてくれて本当に良かった! あんたのその正常さに感謝!」
「ユアウェルカム。――それで? 閃さん、もう少し、あなたの要求を正確に教えていただけますか? 『シカトしろ』……とは、どういうことでしょう?」
「言葉通りの意味だ。俺は、お前らに何も望まない。だから、何もするな。言うまでもないが、当然、俺から何か奪おうともするな」
「……何もいらない……というのは、感謝の念すらもいらない、ということですか?」
「そういうことだ。さすが、理解力がエグいな。やはり、頭の出来が違う。薬宮も、同等レベルの頭があるはずなんだが、なぜか、あのバカ女は、俺の話だけ理解ができないようでな、本当に困っていたところだから、すげぇありがたい」
そんな事を口にするセンに対し、
黒木は、心底不思議そうな顔で、首を傾げ、
「……何も望みがないのに……なぜ、命をかけて、バケモノと、闘ってくれるのですか?」
「あーっと、それはだな……」
そこで、センは、頭をひねり、
「えっと……つまり……」
知恵をしぼり、思考を張り巡らせた。
「……ぁ」
その結果、
「そう! それは、お前らがザコすぎるからだ」
たった一つの真実にたどり着く。
つまりは、
『嫌な奴』を通すことで嫌われてみる大作戦。
「お前らに任せておいても大丈夫なら、帰って寝ているが、お前ら弱すぎるから、家でゆっくり寝ていられねぇ。だからやる。単純な話。まったく、勘弁してほしいぜ。お前らは、俺にどうこう言う前に、自分のふがいなさを反省すべきだ」
今後、いろいろと面倒なことにならないよう、
『嫌われておく』という手段を取ろうとしたセン。
しかし、そんなセンの愚策に対し、
黒木は、たんたんと、
「それが真意なら、むしろ、私たちから、貪欲に報酬を得ようとするのが社会的道理ではないでしょうか?」
正当手で返していく。
「……うぐっ」
あまりにもストレートな反論にたじろぐセン。
「は、はは……甘いな……黒木、お前のその考え方は、ショコラテより甘いと言わざるをえない。ここでは、お前の発言の『何がどう甘いのか』という理屈に関しては、あえて、控えさせてもらうがな……ふ、ふふふ……」
「もしかして『意味深に笑っておけば、相手が深読みしてくれる』とでも思っているのでしょうか? だとしたら、私は、そういうタイプではないので、再度、切り込ませていただきます。なぜ、あなたは、なんの対価もなく、神話生物と戦ってくれるのですか?」
「それは、つまり、その……いわゆる一つの、因果論における確定収束上の特異点的な刹那関数のアレだからであり、それ以上でもそれ以下でもないというか――」
意味不明な供述を続けるセンに対し、
黒木は、真摯な目で、
「――私は、これまで、何度も、神話生物たちと戦ってきました。やつらと向き合うことは、ハッキリ言って、とても恐ろしい」
自身の感情を吐露していく。
嘘偽りない、本物の感情で、
センに対して言葉を突き付けていく。
「一撃で狩れるほどの『弱い神話生物』が相手でも、私は、常に、根源的な恐怖を抱えています」
「さすが、K5随一の常識人『黒木愛美』! あんたがいてくれて本当に良かった! あんたのその正常さに感謝!」
「ユアウェルカム。――それで? 閃さん、もう少し、あなたの要求を正確に教えていただけますか? 『シカトしろ』……とは、どういうことでしょう?」
「言葉通りの意味だ。俺は、お前らに何も望まない。だから、何もするな。言うまでもないが、当然、俺から何か奪おうともするな」
「……何もいらない……というのは、感謝の念すらもいらない、ということですか?」
「そういうことだ。さすが、理解力がエグいな。やはり、頭の出来が違う。薬宮も、同等レベルの頭があるはずなんだが、なぜか、あのバカ女は、俺の話だけ理解ができないようでな、本当に困っていたところだから、すげぇありがたい」
そんな事を口にするセンに対し、
黒木は、心底不思議そうな顔で、首を傾げ、
「……何も望みがないのに……なぜ、命をかけて、バケモノと、闘ってくれるのですか?」
「あーっと、それはだな……」
そこで、センは、頭をひねり、
「えっと……つまり……」
知恵をしぼり、思考を張り巡らせた。
「……ぁ」
その結果、
「そう! それは、お前らがザコすぎるからだ」
たった一つの真実にたどり着く。
つまりは、
『嫌な奴』を通すことで嫌われてみる大作戦。
「お前らに任せておいても大丈夫なら、帰って寝ているが、お前ら弱すぎるから、家でゆっくり寝ていられねぇ。だからやる。単純な話。まったく、勘弁してほしいぜ。お前らは、俺にどうこう言う前に、自分のふがいなさを反省すべきだ」
今後、いろいろと面倒なことにならないよう、
『嫌われておく』という手段を取ろうとしたセン。
しかし、そんなセンの愚策に対し、
黒木は、たんたんと、
「それが真意なら、むしろ、私たちから、貪欲に報酬を得ようとするのが社会的道理ではないでしょうか?」
正当手で返していく。
「……うぐっ」
あまりにもストレートな反論にたじろぐセン。
「は、はは……甘いな……黒木、お前のその考え方は、ショコラテより甘いと言わざるをえない。ここでは、お前の発言の『何がどう甘いのか』という理屈に関しては、あえて、控えさせてもらうがな……ふ、ふふふ……」
「もしかして『意味深に笑っておけば、相手が深読みしてくれる』とでも思っているのでしょうか? だとしたら、私は、そういうタイプではないので、再度、切り込ませていただきます。なぜ、あなたは、なんの対価もなく、神話生物と戦ってくれるのですか?」
「それは、つまり、その……いわゆる一つの、因果論における確定収束上の特異点的な刹那関数のアレだからであり、それ以上でもそれ以下でもないというか――」
意味不明な供述を続けるセンに対し、
黒木は、真摯な目で、
「――私は、これまで、何度も、神話生物たちと戦ってきました。やつらと向き合うことは、ハッキリ言って、とても恐ろしい」
自身の感情を吐露していく。
嘘偽りない、本物の感情で、
センに対して言葉を突き付けていく。
「一撃で狩れるほどの『弱い神話生物』が相手でも、私は、常に、根源的な恐怖を抱えています」
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