『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
58話 ゴリラの倍。
58話 ゴリラの倍。
「……っ、は、はい! 心配しないでください! ぼ、僕が必ず――」
『守ってみせる』と、言い切る前に、
城西の目の前に、
奇妙な亀裂が入った。
その亀裂の向こうから、
「ぎぎぎ……ぷはぁ……はぁ……はぁ……」
極悪なフォルムをしたバケモノが登場した。
その姿を見た茶柱は、
「きゃああああ! エルダーグールだにゃぁ! 『二十代男性の平均筋力のザっと15倍ほどのパワー』を誇ることでおなじみ! 『パワーが倍になって、武器を扱える高度な知性を持つようになったゴリラと同等のスペック』と言っても過言ではない、普通にヤバいバケモノにゃぁ! 怖いにゃぁ! 助けて、ヒーロー!」
そう叫びながら、城西の背後に隠れる。
茶柱の盾にされた城西は、
震えながら、
「……ぁ……ぅ……」
エルダーグールの様子をうかがうばかり。
『茶柱の発言』が『もろもろ異常である』という点に、
疑問点を抱く余裕すらなかった。
エルダーグールは、パワータイプの神話生物だが、
完全脳筋ではなく、最低限の知性と、
それなりに良質な魔力も誇っている。
『便利な魔法』や『スキル』などは使えないが、
『狂気オーラ(SAN値を削ってくる波動)』を放つことが出来る。
まあ、とはいえ、狂気オーラは『ある程度の神話生物』なら、
基本、誰にでも搭載されているので、自慢にはならないが。
ちなみに、狂気オーラは、
使う者の魔力によって、
『SAN値を削る勢い』に大きな差が出るものであり、
ウムルが纏っていた狂気オーラは、
エルダーグールのザっと1000倍のスペックがある。
「あれれー? どうしたのかにゃー? めちゃくちゃ、足が震えているけど? 君は、ツミカさんのヒーローなんだよね? 助けてくれるんだよね?」
城西の肩をポンポンと叩きながら、
そう声をかける茶柱。
最初、城西は、
「あ……ぁあ……う……」
震えるばかりだったが、
茶柱に声をかけられたことで、
多少は、心に熱が灯ったのか、
「……も、もちろん……罪華さん……僕の背中から……離れないで……」
グっと奥歯をかみしめて、
恐怖に抗おうと奮起する。
「すぅう……はぁああ……」
どうにか、弱い自分を押し込めようと、
何度か、大きめの深呼吸をしてから、
エルダーグールに視線を向けて、
「か……会話とか、できるか?」
両の拳を握りしめながら、
そう声をかけた。
一般高校生なら、腰が抜けるか、気絶するか、
その両方しかありえない場面で、
城西は、なかなかの勇気を見せてきた。
『男』は――特に『思春期の男』は、
惚れた女の前だと、限界以上の虚勢を張ることができる。
覚悟を見せてきた城西に、
エルダーグールは、
「……ああ、出来るぞ。俺たちは、貴様ら人間(下等種)と意思疎通ができるようにできているからな。それも、一つの『アリア・ギアス』だ」
「……ありあ……は?」
「で? 俺と貴様は、会話が出来るわけだが? それで?」
「……っ……」
続きをうながされて、
城西は、いったん、自分の中の疑問を棚に置き、
「げ、現状……ど、どういう状況か……説明してくれないか……なにか、こちらに要求があるなら……聞く準備はある……」
「……っ、は、はい! 心配しないでください! ぼ、僕が必ず――」
『守ってみせる』と、言い切る前に、
城西の目の前に、
奇妙な亀裂が入った。
その亀裂の向こうから、
「ぎぎぎ……ぷはぁ……はぁ……はぁ……」
極悪なフォルムをしたバケモノが登場した。
その姿を見た茶柱は、
「きゃああああ! エルダーグールだにゃぁ! 『二十代男性の平均筋力のザっと15倍ほどのパワー』を誇ることでおなじみ! 『パワーが倍になって、武器を扱える高度な知性を持つようになったゴリラと同等のスペック』と言っても過言ではない、普通にヤバいバケモノにゃぁ! 怖いにゃぁ! 助けて、ヒーロー!」
そう叫びながら、城西の背後に隠れる。
茶柱の盾にされた城西は、
震えながら、
「……ぁ……ぅ……」
エルダーグールの様子をうかがうばかり。
『茶柱の発言』が『もろもろ異常である』という点に、
疑問点を抱く余裕すらなかった。
エルダーグールは、パワータイプの神話生物だが、
完全脳筋ではなく、最低限の知性と、
それなりに良質な魔力も誇っている。
『便利な魔法』や『スキル』などは使えないが、
『狂気オーラ(SAN値を削ってくる波動)』を放つことが出来る。
まあ、とはいえ、狂気オーラは『ある程度の神話生物』なら、
基本、誰にでも搭載されているので、自慢にはならないが。
ちなみに、狂気オーラは、
使う者の魔力によって、
『SAN値を削る勢い』に大きな差が出るものであり、
ウムルが纏っていた狂気オーラは、
エルダーグールのザっと1000倍のスペックがある。
「あれれー? どうしたのかにゃー? めちゃくちゃ、足が震えているけど? 君は、ツミカさんのヒーローなんだよね? 助けてくれるんだよね?」
城西の肩をポンポンと叩きながら、
そう声をかける茶柱。
最初、城西は、
「あ……ぁあ……う……」
震えるばかりだったが、
茶柱に声をかけられたことで、
多少は、心に熱が灯ったのか、
「……も、もちろん……罪華さん……僕の背中から……離れないで……」
グっと奥歯をかみしめて、
恐怖に抗おうと奮起する。
「すぅう……はぁああ……」
どうにか、弱い自分を押し込めようと、
何度か、大きめの深呼吸をしてから、
エルダーグールに視線を向けて、
「か……会話とか、できるか?」
両の拳を握りしめながら、
そう声をかけた。
一般高校生なら、腰が抜けるか、気絶するか、
その両方しかありえない場面で、
城西は、なかなかの勇気を見せてきた。
『男』は――特に『思春期の男』は、
惚れた女の前だと、限界以上の虚勢を張ることができる。
覚悟を見せてきた城西に、
エルダーグールは、
「……ああ、出来るぞ。俺たちは、貴様ら人間(下等種)と意思疎通ができるようにできているからな。それも、一つの『アリア・ギアス』だ」
「……ありあ……は?」
「で? 俺と貴様は、会話が出来るわけだが? それで?」
「……っ……」
続きをうながされて、
城西は、いったん、自分の中の疑問を棚に置き、
「げ、現状……ど、どういう状況か……説明してくれないか……なにか、こちらに要求があるなら……聞く準備はある……」
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