『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
50話 二等上位の親衛隊。
50話 二等上位の親衛隊。
教室に戻ったあとも、軽くゴチャついたが、
トコが茶柱を抑え、
黒木と紅院がクラス内を整えたことで、
どうにか、
今朝の一件は『いつもの奇抜なシャレ』として処理されることになった。
――が、
休み時間、昼休み、体育の時間中と、
ヒマを見つけては、茶柱が、センに対し、
過剰にベタベタしていくので、
放課後になる頃には、
クラス内で、
「え、やっぱ、マジなんじゃない?」
という空気が漂っていた。
懐疑の視線にさらされて、
軽く疲弊したセンが、
さっさと家に帰ろうと、
校舎から出たところで、
「……閃。話がある。ちょっと、きてくれ」
背後から、声をかけられて、
閃は、振り返る前に、ため息をつく。
その声には、聞き覚えがあった。
クラスメイトの城西(じょうせい)和哉(かずや)。
クラス内においては、ナンバーワンのイケメンであり、
親の階級も相当高め。
城西の国民ランクは、驚きの『二等上位』で、
ガチガチのセレブさん。
ちなみに、
一等が、紅院たちのようなスーパー上級国民、
二等が、佐田倉や城西のような旧華族、
三等が、閃のような平民。
結構な金持ちである佐田倉ですら、
二等の中では中位にあたる。
――閃は、しんどそうな顔を全開にして、
「……悪いな、城聖。実は、俺、今日、バイトでさあ。先輩が『頭おかしい人』だから、どんな理由があろうと、遅刻するわけにはいかなく――」
と、センが、テキトーなウソで華麗に断ろうとしたら、
そこで、城西は、
「バイトの連絡先を教えてくれれば、俺の方から、話を通しておくよ。心配しなくとも、絶対に文句は言わせない。……あと、時給も出してやる。一時間2000円だ。なんのバイトをしているか知らんが、これ以上高いってことはないだろ?」
「……い、いや、実は、裏のバイトをしていてな。時給換算だと2万くらいになるんだ。というわけで、失礼させてもら――」
「わかった。五万出す。……さあ、こい」
問答無用でそういう城西に、
センは、ため息をつきながら、
「……なんでもかんでも、金でカタをつけようとするのが、お前らセレブの悪いクセだな」
「その手の文句は『なんでもかんでも、金でカタがつけられてしまう世の中』に対して言うべきであって、俺に対して言うべきじゃない」
「……まあまあの正論だな……はぁ」
ため息交じりにそう言ってから、
センは、城西の後ろについていく。
つれていかれた場所は、
例によって、体育館の裏だった。
「お前らセレブの間では、体育館裏に、貧乏人を呼び出すのが、昨今のトレンドなのか?」
などと、チョケたことをぬかすセンに、
城西は、まっすぐな顔で、
「単刀直入に言う。罪華さんと別れてくれ」
「……今日のアレコレを見て、よく、俺とあいつが付き合っていると思ったな。どう見ても、バキバキのいやがらせをくらっているだけだろうが」
「いやがらせ?」
「あいつの目的は、俺を『この状況』に導くこと。お前ら親衛隊を煽って、俺に損害をあたえること。茶柱罪華の目的は、それ以上でも、それ以下でもない。言っておくが、あいつは、俺に対して、面と向かって、正式に『大っ嫌い』宣言をかましているんだからな」
教室に戻ったあとも、軽くゴチャついたが、
トコが茶柱を抑え、
黒木と紅院がクラス内を整えたことで、
どうにか、
今朝の一件は『いつもの奇抜なシャレ』として処理されることになった。
――が、
休み時間、昼休み、体育の時間中と、
ヒマを見つけては、茶柱が、センに対し、
過剰にベタベタしていくので、
放課後になる頃には、
クラス内で、
「え、やっぱ、マジなんじゃない?」
という空気が漂っていた。
懐疑の視線にさらされて、
軽く疲弊したセンが、
さっさと家に帰ろうと、
校舎から出たところで、
「……閃。話がある。ちょっと、きてくれ」
背後から、声をかけられて、
閃は、振り返る前に、ため息をつく。
その声には、聞き覚えがあった。
クラスメイトの城西(じょうせい)和哉(かずや)。
クラス内においては、ナンバーワンのイケメンであり、
親の階級も相当高め。
城西の国民ランクは、驚きの『二等上位』で、
ガチガチのセレブさん。
ちなみに、
一等が、紅院たちのようなスーパー上級国民、
二等が、佐田倉や城西のような旧華族、
三等が、閃のような平民。
結構な金持ちである佐田倉ですら、
二等の中では中位にあたる。
――閃は、しんどそうな顔を全開にして、
「……悪いな、城聖。実は、俺、今日、バイトでさあ。先輩が『頭おかしい人』だから、どんな理由があろうと、遅刻するわけにはいかなく――」
と、センが、テキトーなウソで華麗に断ろうとしたら、
そこで、城西は、
「バイトの連絡先を教えてくれれば、俺の方から、話を通しておくよ。心配しなくとも、絶対に文句は言わせない。……あと、時給も出してやる。一時間2000円だ。なんのバイトをしているか知らんが、これ以上高いってことはないだろ?」
「……い、いや、実は、裏のバイトをしていてな。時給換算だと2万くらいになるんだ。というわけで、失礼させてもら――」
「わかった。五万出す。……さあ、こい」
問答無用でそういう城西に、
センは、ため息をつきながら、
「……なんでもかんでも、金でカタをつけようとするのが、お前らセレブの悪いクセだな」
「その手の文句は『なんでもかんでも、金でカタがつけられてしまう世の中』に対して言うべきであって、俺に対して言うべきじゃない」
「……まあまあの正論だな……はぁ」
ため息交じりにそう言ってから、
センは、城西の後ろについていく。
つれていかれた場所は、
例によって、体育館の裏だった。
「お前らセレブの間では、体育館裏に、貧乏人を呼び出すのが、昨今のトレンドなのか?」
などと、チョケたことをぬかすセンに、
城西は、まっすぐな顔で、
「単刀直入に言う。罪華さんと別れてくれ」
「……今日のアレコレを見て、よく、俺とあいつが付き合っていると思ったな。どう見ても、バキバキのいやがらせをくらっているだけだろうが」
「いやがらせ?」
「あいつの目的は、俺を『この状況』に導くこと。お前ら親衛隊を煽って、俺に損害をあたえること。茶柱罪華の目的は、それ以上でも、それ以下でもない。言っておくが、あいつは、俺に対して、面と向かって、正式に『大っ嫌い』宣言をかましているんだからな」
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