『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

23話 エイボンの書。

 23話 エイボンの書。

「あんたクラスの神話生物は、元の場所に帰るだけでも、膨大なエネルギーを必要とする。それは、この星全てを飲み込んでも足らないくらい。知っている、全部……エイボンの書に全部書いてあったから」

「ほう。エイボンの書を持っているのか。あれほどの魔導書を、どこで手に入れた?」

「それ重要?」

「ただの興味本位だが?」

「……中学の時、この学校で見つけた。見つけたっていうか……デス〇ートみたいに、落ちてた」

「ふーん」

「……興味ないなら聞かないでくれる?」

「多少、興味があったとしても、聞いてしまった瞬間、どうでもよくなる……ということもあるだろう?」

「……最初からずっと思っていたけど、なんか、あんた、人間みたいなこと言うわね」

「まあ、私は元々人間だからな」

「……っ」

「紀元前のエジプトで、ちょっとした哲学者をやっていた。真理を追い求め、もがき苦しんだ結果、死の間際で、『認知の領域外』に辿りつけた。私は神に懇願し、その叡智の一部を授けていただいた。対価は、たゆまぬ努力と絶対の忠誠。安い買い物だったよ。神の奴隷となるだけで、私は、『脆弱な下等種族』から、『無限の可能性を持つ異形』へと『進化』できた」

「……」

「まあ、だからと言って、人間に肩入れなどしないがね。この星にも、思い入れなど特にない。『そこらを漂っている隕石』と『地球』……私の視点で言えば、どちらも同じ。大差ない。人間としての風情や機微みたいなものは、多少、残っていなくもないが、いわゆる『人の心』と言われるものは、神になった際に、ほぼ完全に失っているのでね」

「……」

「まあ、私のことはどうでもいい。それよりも、今は、貴様の事を知りたい。私を呼んだ詳細な理由を教えてくれないか」

「記憶を読んだなら、わかるでしょ」

「ロイガーの強さを見ただけだ。記憶を読むのと、貴様自身を理解するのを、ごっちゃにしてはいけない。記憶系の魔法は扱いが難しいのだ」

「……別に、大した理由じゃない……あそこにいる『モブ面(づら)の底』を知っておこうと思っただけ。実際のところ、どのぐらい強くて、何が出来て、何を考えているのか……」

「あの者に興味などなかったのでは?」

「興味本位ではなく、ただの調査。家を建てるときに、地盤を調べるのは、地面に興味があるから? 違うでしょ?」

「くく。なるほど。では、その例えにおける『家』とは? なぜ、貴様は、彼という地盤を調べなければいけなかった?」

「……はぁ」

 メンドくさそうにため息をついてから、

「……『薬宮トコにかけた呪い』を『解くことが出来るか否か』を知りたかった。それだけ」

 その発言を受けて、
 センは、トコとの会話を思い出す。

(呪いを受けている気がするとかなんとか言っていたが……あれは、事実だったのか?)

「知らない名前が出てきたな。……その『薬宮トコ』とやらにかけた呪いとは?」

「アウターゴッドを召喚する呪い。2年後までに、トコが死ななければ、外なる神が召喚され、世界は終わる」

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