『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
81話 それでは、そろそろおいとまさせていただきます。
81話 それでは、そろそろおいとまさせていただきます。
「あれだけ可愛がっとった『弟』が死んだ時でさえ、いつもとなんにも変わらんかった。葬式の日に『ネットの裏カジノで億単位を稼いだぁ』とかなんとか言うて、ご満悦やったわ。普通に『こいつマジでヤバいな』って思ったわ」
「……弟が死んだ? もしかして、それも、神話生物関係か?」
「いや、病気や。筋ジストロフィー系の、どんどん筋細胞が死んでしまう先天的な病気。特発性の奇病で、生まれた時には『5年生きられるかどうかわからん』って言われとったけど、ウチの会社が偶然開発した薬が、それなりに効果を発揮したみたいで、結局、10年ちょっとは生きることができた」
ちなみに、その薬を開発するように命令を出したのはトコだった。
ミレーが無茶を通してくれたおかげで、
会社内でのトコの発言権は、かなり大きく残った。
『ガキのいうこと』であっても、
それが『本気の命令』だったら、
従わなければいけない。
結果、『数百億人に一人』という超低確率の『奇病』の薬に、
多大な時間と労力が裂かれることになった。
『バカな金持ちのワガママ』と非難もされたが、結果的には『欠失(けっしつ)した遺伝情報を正確に読み取れる薬』の開発に成功したため、『日本だけで3万をこえる同系統の患者』の寿命を大きく延ばすことになった。
特定の奇病に『だけ』効く薬など、
そっちの方が、作るのは難しい。
結果論ではあるが、
トコの行動は、多くの人を救った。
「……だいたいのことは分かった」
トコの話を真摯に聞いていたセンは、
そこで、総括するように、
「お前たちの状況、世界の状況、なにもかも、だいたい、おおよそは把握した」
「わかってくれたか。ほな――」
「というわけで、そろそろ、おいとまさせてもらう。お茶とお菓子、ご馳走様でした。結構なお手前でした。たぶん。知らんけど」
そう言いながら、センはスっと立ち上がって、
出口へと向かう。
背後で唖然としているトコの視線を感じつつ、
センは迷わず、帰るために、ドアへと向かう。
すると、当然のように、
ドアの前を守護しているメイドが、
キッと、睨みをきかせてきて、
「あなたに人の心はないのですか?」
と、そんな感じで詰め寄ってきた。
「一応、俺も人間だから、なくはないと思うぞ。ま、実際、微妙だけどな。もしかしたら、俺、人間じゃないかも。人間じゃなかったら、なんなんだろうね。神様かな? こうなってくると、その可能性もゼロではなくなってきたね。知らんけど」
と、そんなゴリゴリの『ファントムトーク』を返していくセンに、
ガッツリとイラだった顔をするメイド。
「あの話を聞いて、あれほどの想いを聞いて、どうして、助けようと思わない!」
そう叫んできたメイドさんに対し、
センは、
「……」
『さて、どうしたものか』、
という顔で固まってしまう。
『言いたいこと』は、いくつか、頭の中に浮かんでいるが、
しかし、あまりキレイに纏まってはいないため、
どのように整理するかに悩んでいる。
「何を黙っている! 『どうして助けようとおもえないのか』と聞いている! 答えろ! クソガキ!」
「あれだけ可愛がっとった『弟』が死んだ時でさえ、いつもとなんにも変わらんかった。葬式の日に『ネットの裏カジノで億単位を稼いだぁ』とかなんとか言うて、ご満悦やったわ。普通に『こいつマジでヤバいな』って思ったわ」
「……弟が死んだ? もしかして、それも、神話生物関係か?」
「いや、病気や。筋ジストロフィー系の、どんどん筋細胞が死んでしまう先天的な病気。特発性の奇病で、生まれた時には『5年生きられるかどうかわからん』って言われとったけど、ウチの会社が偶然開発した薬が、それなりに効果を発揮したみたいで、結局、10年ちょっとは生きることができた」
ちなみに、その薬を開発するように命令を出したのはトコだった。
ミレーが無茶を通してくれたおかげで、
会社内でのトコの発言権は、かなり大きく残った。
『ガキのいうこと』であっても、
それが『本気の命令』だったら、
従わなければいけない。
結果、『数百億人に一人』という超低確率の『奇病』の薬に、
多大な時間と労力が裂かれることになった。
『バカな金持ちのワガママ』と非難もされたが、結果的には『欠失(けっしつ)した遺伝情報を正確に読み取れる薬』の開発に成功したため、『日本だけで3万をこえる同系統の患者』の寿命を大きく延ばすことになった。
特定の奇病に『だけ』効く薬など、
そっちの方が、作るのは難しい。
結果論ではあるが、
トコの行動は、多くの人を救った。
「……だいたいのことは分かった」
トコの話を真摯に聞いていたセンは、
そこで、総括するように、
「お前たちの状況、世界の状況、なにもかも、だいたい、おおよそは把握した」
「わかってくれたか。ほな――」
「というわけで、そろそろ、おいとまさせてもらう。お茶とお菓子、ご馳走様でした。結構なお手前でした。たぶん。知らんけど」
そう言いながら、センはスっと立ち上がって、
出口へと向かう。
背後で唖然としているトコの視線を感じつつ、
センは迷わず、帰るために、ドアへと向かう。
すると、当然のように、
ドアの前を守護しているメイドが、
キッと、睨みをきかせてきて、
「あなたに人の心はないのですか?」
と、そんな感じで詰め寄ってきた。
「一応、俺も人間だから、なくはないと思うぞ。ま、実際、微妙だけどな。もしかしたら、俺、人間じゃないかも。人間じゃなかったら、なんなんだろうね。神様かな? こうなってくると、その可能性もゼロではなくなってきたね。知らんけど」
と、そんなゴリゴリの『ファントムトーク』を返していくセンに、
ガッツリとイラだった顔をするメイド。
「あの話を聞いて、あれほどの想いを聞いて、どうして、助けようと思わない!」
そう叫んできたメイドさんに対し、
センは、
「……」
『さて、どうしたものか』、
という顔で固まってしまう。
『言いたいこと』は、いくつか、頭の中に浮かんでいるが、
しかし、あまりキレイに纏まってはいないため、
どのように整理するかに悩んでいる。
「何を黙っている! 『どうして助けようとおもえないのか』と聞いている! 答えろ! クソガキ!」
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