『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
74話 つい助けたくなる可哀そうな美少女。
74話 つい助けたくなる可哀そうな美少女。
「別に惑わされているわけじゃねぇよ。俺は、あの言葉を『周りが何をしようと、当人が助かるための努力をしていなければ、救われることはあり得ない』と解釈しているからな」
などと『実際のところはどうでもいいこと』を口にしてから、
「ようするに、昨日のお前が助かったのは、お前の運命。それだけの話」
「まあ、なんでもええけど、とにかく、あんたには力があるんやから、可哀そうなあたしを、どうか助けてくれや。お願いやから。な?」
「可哀そうって……スーパー金持ちで、ウルトラハイスペックで、同ランクの友達が数人いて、莫大な家柄と権力もあって、おまけに、携帯ドラゴンなんていうチートまで持っている最強の美少女じゃねぇか。何一つ可哀そうじゃねぇ」
「そんなことないで! 両親は強盗に殺されとるし!」
「いや、まあ、うん……そこに関しては、なんも言えんけど……」
「それだけやない。背は平均よりも低いし、白血球の数が普通より若干少ないし、雨の日は頭痛が酷いし、ストレスに弱いせいで、常時、過敏性腸症候群でおなかがゆるいし、生理の時は、結構な勢いの嘔吐がとまらんし」
「……いや、うん……そういう話、ちょっとやめようか。ほんと、どういったらいいか、わからんし……女子免疫が少ない男子高校生には、ちょっと対応が難しすぎる高次問題というか、なんというか……」
「ほかにも、なんか、重い病にもかかっとる気がするし、変な呪いにもかかっとるはずやし!」
「おい、なんか、だんだん、おかしな方向に進んでねぇか? 推測の段階に入ってきてねぇか?」
「あと、えっと、ぇっとぉ……………ほかに、なんていうたら『助けたくなる美少女感』が増すかな?」
「……えぇ……」
ついには尋ねだしてきたトコに対し、
渋い顔を浮かべるセン。
「……余命半年とか、ポイント高いんじゃないか? あとは、病気の家族がいるとか」
現状における『トコとの適切な距離感』をつかみ損ねた結果、
『軽くノってみる』という『確実に誤った選択肢』を選ぶ。
「余命いくばくもない感じで、かつ『頭が病気の妹(ミレー)』がおるんや。助けてくれ、ヒーロー」
「困難に負けずに、明日以降も頑張って、強く生きろ。ファイト! ――というわけで、俺はそろそろ、おいとまさせていただきますよ、っと」
そう言いながら、部屋を後にしようとするセン。
そんなセンの腕を、
トコは、ガシっと掴んで、
「逃がさへんわい、ナメんなよ」
「一ミリもナメてねぇよ。というか、ゴリゴリにビビっているからこそ、さっさとここから退避したいと願っている。いつまでもここにいると、なんだかんだ、のらりくらりと、丸め込められそうで怖いからな」
「まあ、そういわんとゆっくりしていけや」
そうつぶやきつつ、
トコがパチンと指をならす。
すると、
部屋に、十人ほど、メイド服を着こんだ『鋭い眼光の女性』が入ってきて、
窓や扉など、出入り口になりそうな全ての場所の前に立ち、
『なにがあっても、そこから動いてやるものか』という、
とんでもない圧力を放出する。
「え、だれ? どちら様の集団?」
「別に惑わされているわけじゃねぇよ。俺は、あの言葉を『周りが何をしようと、当人が助かるための努力をしていなければ、救われることはあり得ない』と解釈しているからな」
などと『実際のところはどうでもいいこと』を口にしてから、
「ようするに、昨日のお前が助かったのは、お前の運命。それだけの話」
「まあ、なんでもええけど、とにかく、あんたには力があるんやから、可哀そうなあたしを、どうか助けてくれや。お願いやから。な?」
「可哀そうって……スーパー金持ちで、ウルトラハイスペックで、同ランクの友達が数人いて、莫大な家柄と権力もあって、おまけに、携帯ドラゴンなんていうチートまで持っている最強の美少女じゃねぇか。何一つ可哀そうじゃねぇ」
「そんなことないで! 両親は強盗に殺されとるし!」
「いや、まあ、うん……そこに関しては、なんも言えんけど……」
「それだけやない。背は平均よりも低いし、白血球の数が普通より若干少ないし、雨の日は頭痛が酷いし、ストレスに弱いせいで、常時、過敏性腸症候群でおなかがゆるいし、生理の時は、結構な勢いの嘔吐がとまらんし」
「……いや、うん……そういう話、ちょっとやめようか。ほんと、どういったらいいか、わからんし……女子免疫が少ない男子高校生には、ちょっと対応が難しすぎる高次問題というか、なんというか……」
「ほかにも、なんか、重い病にもかかっとる気がするし、変な呪いにもかかっとるはずやし!」
「おい、なんか、だんだん、おかしな方向に進んでねぇか? 推測の段階に入ってきてねぇか?」
「あと、えっと、ぇっとぉ……………ほかに、なんていうたら『助けたくなる美少女感』が増すかな?」
「……えぇ……」
ついには尋ねだしてきたトコに対し、
渋い顔を浮かべるセン。
「……余命半年とか、ポイント高いんじゃないか? あとは、病気の家族がいるとか」
現状における『トコとの適切な距離感』をつかみ損ねた結果、
『軽くノってみる』という『確実に誤った選択肢』を選ぶ。
「余命いくばくもない感じで、かつ『頭が病気の妹(ミレー)』がおるんや。助けてくれ、ヒーロー」
「困難に負けずに、明日以降も頑張って、強く生きろ。ファイト! ――というわけで、俺はそろそろ、おいとまさせていただきますよ、っと」
そう言いながら、部屋を後にしようとするセン。
そんなセンの腕を、
トコは、ガシっと掴んで、
「逃がさへんわい、ナメんなよ」
「一ミリもナメてねぇよ。というか、ゴリゴリにビビっているからこそ、さっさとここから退避したいと願っている。いつまでもここにいると、なんだかんだ、のらりくらりと、丸め込められそうで怖いからな」
「まあ、そういわんとゆっくりしていけや」
そうつぶやきつつ、
トコがパチンと指をならす。
すると、
部屋に、十人ほど、メイド服を着こんだ『鋭い眼光の女性』が入ってきて、
窓や扉など、出入り口になりそうな全ての場所の前に立ち、
『なにがあっても、そこから動いてやるものか』という、
とんでもない圧力を放出する。
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