『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

50話 センの召喚適正は……

  50話 センの召喚適正は……

「戦闘員は、現状、あたしら4人だけやけど、サポートしてくれるスタッフは死ぬほどおる。一応、ほんまにヤバい時は、世界中の軍を動かすことも出来んことはない巨大組織。まあ、軍を出したところで、下位ならともかく、上位のGOOには歯が立たんけど」

「一つ、聞きたいんだが、戦闘員であるお前らが全滅したら、世界はどうなる?」

 そんなセンの質問に対し、
 トコは、苦虫をかみつぶしたような顔で、

「……あたしら、神話生物の『駆除係』がおらんようになれば、GOOが延々に召喚され続けて、人類VS神話生物のラグナロクが起きるやろうな。数週間と持たずに世界中の軍隊が壊滅。一か月も経たん内に人類滅亡。神話生物の天下が始まる……か、もしくは、破滅願望主義のアホな奉仕種族によりアウターゴッドが召喚されて、地球消滅。まあ、そのどっちかやろうなぁ」

 『自分の言葉が、このままだと実現してしまう』
 という恐怖に対し、トコは身震いした。

 顔が青白くなり、
 全身から変な汗が出る。

 そんなトコの姿を見ていながら、
 しかし、センは、冷静に、たんたんと、

「二つ目の質問、俺でも携帯ドラゴンは使えるか?」

「……」

 どこまでも冷静なセンに対し、
 トコは、

(こいつ、ほんま、なんで、こんなに冷静なん? 『ガチで世界が終わる可能性がある』って聞かされて、表情一つ変えんとか……マジで、頭、ヤバいんとちゃう?)

 と、普通にドン引きしつつも、
 ヒドラを使って、センをサーチする。
 結果は、

「……あかん。あんたじゃ使えん。適性がない」

 センは凡人だった。
 召喚適正も、生贄適正もない、
 ただの一般人。
 ザ・ド庶民。

「……ふむ。なるほど。適性がないと使えないのか……ちなみに、その適正があるやつってのは、結構多いのか? それとも少ない?」

「エグいぐらい少ない。ミレーが小遣い全部をかけて、数百万人の中から探そうとしたけど、一人として見つからんレベル」

 その話を受けて、
 センは数秒黙ってから、

「……となると、お前らが死んだ瞬間、マジで『詰み』の可能性もあるな……うーん……だいぶ、しんどい状況だな……」

 などと、つぶやきつつ、

「ちなみに、なんで、捜索が自腹? 300人委員会は、適正者の捜索に手を貸してくれなかったのか? それだけの大きな組織だったら、世界中の人間の中から、適正者を見つけることも可能なんじゃ?」

「いろいろあんねん……300人委員会も、別に、100%の一枚岩やない。今までは、あたしらだけでも、ギリギリ、なんとかなってたぁいうこともあって、いろいろと、最後の一歩が踏み出せんかった」

 トコは、ギリっと奥歯をかみしめて、

「委員会の維持費用含めた神話生物に対する防衛予算うんぬん、携帯ドラゴンの利権どうこう、民間人の混乱を防ぐ為の情報隠蔽どうたら……いろいろ、ごちゃごちゃ、理由をつけて、あたしらの足を引っ張りまくるアホな連中がおるんや。一人や二人やったら、対処のしようもあるけど、アホの数は結構な量やから、完全対処はできんかった」

「……『人間』って感じだなぁ」

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