『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
15話 『センエース』VS『親衛隊』。
15話 『センエース』VS『親衛隊』。
――その日の放課後、
帰り支度を済ませたセンが、
校舎の外に、一歩、足を踏み出したところで、
「閃一番(せんいちばん)だな」
と、『上級生らしき男子生徒』に、
そう声を掛けられ、
センは、
「違います」
そう言って、
その男子生徒の横を通り抜けようとするが、
「嘘をつくな」
グっと顔を近づけてくる男子生徒に、
センは、
「俺の名前はセンエースです。あなたが探しているのは、センイチバンさんでしょ? だったら、あなたが探している人は、俺ではないです。というわけで、さようなら」
と、言って、逃げようとするセンに、
男子生徒は、少し顔を赤くして、
「クソみたいなキラキラネームしやがって!」
と、奇妙な逆切れをかましてくる。
「俺に言われても……親に言ってくれよ」
「お前から言っておけ!」
「はーい、そうしまーす。……ではー」
「だから、逃げようとするな!」
「だからぁ! ちゃんと、親には言っておきますってぇ! 『あんた、ヤバいな。大概にしろよ、色々』って、ちゃんとぉ!」
「そんな用件で呼び止めたわけないだろ! いいから、黙ってついてこい!」
(……めんどくせぇなぁ……)
正直、『なんの理由』で声をかけられたのか、
おおよその見当はついているため、
できれば、はぐらかして、ウヤムヤにしたかったのだが、
(……薬宮たちと同じ班になってしまった以上、『この手の面倒』からは逃げきれない……はやめに整理しておいた方がいいか……)
そう判断し、
センは、黙って、上級生についていくことにした。
★
つれてこられたのは、
あまりにもベタな、体育館裏だった。
完全な死角になっているワケではないが、
少なくとも、見通しはよくない日陰。
そこには、10人ほど、ガタイのいいコワモテな男子が集まっていて、
その中のリーダー格と思われる、
最も顔面がイカつい男――『佐田倉』が、
「とりあえず、当日は休め」
と、なんの前置きもなく、
センの顔を見るなり、
そんな発言をブチかましてきた。
その態度が、あまりにも高圧的かつ不遜だったため、
センは、普通にイラっとしてしまい、
だから、
「……はい?」
と、
『何言ってんだ、お前、バカか?』とでも言いたげな、
ほとんど『煽っていると言っても過言ではない声と態度』を見せつける。
この状況下で、そんな態度をとれるセンの様子を見て、
佐田倉は、一瞬で、
『ただのモヤシではない』
と判断した。
だからこそ、
「俺は空手と柔道をやっている。どっちも、一応、黒帯だ。……あとは分かるな?」
と、ブレずに、徹底して詰めていく。
「……えーっと……」
――センは賢くないが、バカじゃない。
だから、全部、わかっている。
なぜ、呼び出されたのかも。
佐田倉が何を言いたがっているのかも。
全部、ちゃんとわかっている。
だけれど、
というか、むしろ、だからこそ、
「……『強いんですねぇ』って褒めればいいんすか? それとも『知るかボケ、だからなんやねん』ってツッコんだらいいんですかね?」
――センは、見た目ヒョロガリのモヤシだが、
しかし、過剰なほどプライドが高いので、
「すんませんねぇ……俺、人間関係を限界まで軽視して生きているので、相手の言いたいことを察する能力が決定的に欠落しているんですよ。言いたいことがあるなら、含みをもたせたりせず、一字一句正確に言葉を並べてもらえません?」
――その日の放課後、
帰り支度を済ませたセンが、
校舎の外に、一歩、足を踏み出したところで、
「閃一番(せんいちばん)だな」
と、『上級生らしき男子生徒』に、
そう声を掛けられ、
センは、
「違います」
そう言って、
その男子生徒の横を通り抜けようとするが、
「嘘をつくな」
グっと顔を近づけてくる男子生徒に、
センは、
「俺の名前はセンエースです。あなたが探しているのは、センイチバンさんでしょ? だったら、あなたが探している人は、俺ではないです。というわけで、さようなら」
と、言って、逃げようとするセンに、
男子生徒は、少し顔を赤くして、
「クソみたいなキラキラネームしやがって!」
と、奇妙な逆切れをかましてくる。
「俺に言われても……親に言ってくれよ」
「お前から言っておけ!」
「はーい、そうしまーす。……ではー」
「だから、逃げようとするな!」
「だからぁ! ちゃんと、親には言っておきますってぇ! 『あんた、ヤバいな。大概にしろよ、色々』って、ちゃんとぉ!」
「そんな用件で呼び止めたわけないだろ! いいから、黙ってついてこい!」
(……めんどくせぇなぁ……)
正直、『なんの理由』で声をかけられたのか、
おおよその見当はついているため、
できれば、はぐらかして、ウヤムヤにしたかったのだが、
(……薬宮たちと同じ班になってしまった以上、『この手の面倒』からは逃げきれない……はやめに整理しておいた方がいいか……)
そう判断し、
センは、黙って、上級生についていくことにした。
★
つれてこられたのは、
あまりにもベタな、体育館裏だった。
完全な死角になっているワケではないが、
少なくとも、見通しはよくない日陰。
そこには、10人ほど、ガタイのいいコワモテな男子が集まっていて、
その中のリーダー格と思われる、
最も顔面がイカつい男――『佐田倉』が、
「とりあえず、当日は休め」
と、なんの前置きもなく、
センの顔を見るなり、
そんな発言をブチかましてきた。
その態度が、あまりにも高圧的かつ不遜だったため、
センは、普通にイラっとしてしまい、
だから、
「……はい?」
と、
『何言ってんだ、お前、バカか?』とでも言いたげな、
ほとんど『煽っていると言っても過言ではない声と態度』を見せつける。
この状況下で、そんな態度をとれるセンの様子を見て、
佐田倉は、一瞬で、
『ただのモヤシではない』
と判断した。
だからこそ、
「俺は空手と柔道をやっている。どっちも、一応、黒帯だ。……あとは分かるな?」
と、ブレずに、徹底して詰めていく。
「……えーっと……」
――センは賢くないが、バカじゃない。
だから、全部、わかっている。
なぜ、呼び出されたのかも。
佐田倉が何を言いたがっているのかも。
全部、ちゃんとわかっている。
だけれど、
というか、むしろ、だからこそ、
「……『強いんですねぇ』って褒めればいいんすか? それとも『知るかボケ、だからなんやねん』ってツッコんだらいいんですかね?」
――センは、見た目ヒョロガリのモヤシだが、
しかし、過剰なほどプライドが高いので、
「すんませんねぇ……俺、人間関係を限界まで軽視して生きているので、相手の言いたいことを察する能力が決定的に欠落しているんですよ。言いたいことがあるなら、含みをもたせたりせず、一字一句正確に言葉を並べてもらえません?」
「『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
クラス転移で俺だけずば抜けチート!?
-
1.1万
-
-
やはり、創造神の加護はチートでした
-
3,381
-
-
俺の学年が勇者として召喚されたが、俺は早速腹黒王族にマークされたようです
-
2,858
-
-
転生貴族のハーレムチート生活【120万pv突破】
-
7,532
-
-
異世界に召喚された殺し屋は自由に生きる
-
2,148
-
-
異世界を楽しみたい転生者
-
2,883
-
-
転生して進化したら最強になって無双します
-
1,962
-
-
腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが
-
5,888
-
-
ヘヴンリィ・ザン・ヘヴン ~異世界転生&成長チート&美少女ハーレムで世界最強の聖剣使いに成り上がる物語~
-
5,753
-
-
異世界スキルガチャラー(旧バージョン)
-
4,001
-
-
転生貴族の異世界冒険録~自重を知らない神々の使徒~
-
2.1万
-
-
いじめられてた俺が異世界に転移したら神になった〜チート能力で無双〜
-
1,402
-
-
引きこもりLv.999の国づくり! ―最強ステータスで世界統一します―
-
8,851
-
-
天才過ぎて世間から嫌われた男が、異世界にて無双するらしい。
-
4,163
-
-
俺チート能力で異世界楽しむわ
-
3,808
-
-
【書籍化作品】無名の最強魔法師
-
1.3万
-
-
俺だけステータスが、おかしすぎる件
-
3,350
-
-
暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが
-
2.9万
-
-
異世界転移は分解で作成チート
-
4,592
-
-
継続は魔力なり《無能魔法が便利魔法に》
-
7,152
-
コメント