『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
12話 グレートティーチャーAGEMOは、異論を認めない。
12話 グレートティーチャーAGEMOは、異論を認めない。
「十年以上同じ家で暮らしてきたのだから、ほとんど姉妹みたいなものじゃない。なんだかんだで、血だって、そろそろ繋がっているはずだわ」
「なに、猟奇的な事言うてんねん。見てみぃ、この鳥肌。どないしてくれんねん」
呆れ交じりにため息をつくトコ。
続けて、
「……付き合いが古いんは認めるけど、所詮は、それだけやがな。てか、何で、ナチュラルにあたしが妹になっとんの? 生まれた時間でいえば、あたしの方が二十六日早いねんけど。どっちかいうたら、あんたの方が妹やろ。常識的に考えて」
「ふっ」
「なに、わろてんねん」
「私が誰かの下になるということは、血縁関係においてもありえないの」
「また、アホがドえらいこと言いだしよったで。ほな、親の事はどう思っとん――」
「つまりは、トコがなんと言おうと、あなたは私の妹と言うことよ」
「人の話も、ちょっとは聞かんかい。ほんま、イカレとんな、ジブン」
と、姉妹同士でキーキー言い合い出した二人に、
挙茂が、
「はいはい、黙れ、黙れ!」
両手をパンパンと合わせて、
二人を静かにさせて、
「とにかく、班はこっちで決めた! 異論は認めない! お前たちの意見をシカトするわけじゃないが、しかし、原則、変更はないものと思ってくれ! それでは、さっそく、発表するから、ちゃんと聞いてメモをとれ。まず、紅院たちの班のメンバーから」
挙茂はそう言ってから、
メモを片手に、名前を挙げていく。
「さっきも言った通り、紅院、薬宮、黒木、茶柱の四人は同じ班だ。本当なら、この形で終わらせたいんだが、主体性遠足は、基本、男女混合の五人一組。すでに、班をこちらで決めるという変則手段を取っているため、これ以上の変更はなしにしたいというのが学校側の総意。というわけで、残る一人は、男子の中から投入する」
なぜか、頑なに『主体性遠足』の方式を守ろうとしている学校側に対し、
いい加減、センも、
(なんで、そんな、遠足ごときにこだわってんだよ……どういう学校なんだよ、ここ……気色わりぃなぁ……)
と、呆れていると、
そこで、挙茂が、
センの顔を、ビシっと指さして、
「――紅院たちの班の男子メンバーは、お前だ、閃壱番」
「……ぇ……」
つい、鈍い声が出てしまった。
もちろん、センは、紅院たちのクラスメイトなので、
選ばれる可能性は十分にあったのだが、
このクラスには、男子が全部で20人ほどいるため、
選ばれる確率が非常に低いのも確かだった。
確率5%。
基本的に『運が良いワケでも、悪いワケでもないセン』は、
『まあ、俺じゃないだろうな』
と、傍観者スタイルを決め込んでいたのだが、
しかし、
(……マジでか……ぇえ……ウソだろ……)
見事に5パーセントをあててしまい、
普通に動揺するセン。
「ちなみに言っておくが、お前の抜擢に関して他意はない。ぶっちゃけ、誰でも同じだから、アミダで決めた。その様子をスマホのムービーで撮っているから、あとで見たければ見せてやるぞ」
「いや、別に見たくないですけど」
紅院班のメンバーに選ばれてしまったセン。
その事実は、はたして、幸か不幸か!
彼の未来は、どっちだ?!
「十年以上同じ家で暮らしてきたのだから、ほとんど姉妹みたいなものじゃない。なんだかんだで、血だって、そろそろ繋がっているはずだわ」
「なに、猟奇的な事言うてんねん。見てみぃ、この鳥肌。どないしてくれんねん」
呆れ交じりにため息をつくトコ。
続けて、
「……付き合いが古いんは認めるけど、所詮は、それだけやがな。てか、何で、ナチュラルにあたしが妹になっとんの? 生まれた時間でいえば、あたしの方が二十六日早いねんけど。どっちかいうたら、あんたの方が妹やろ。常識的に考えて」
「ふっ」
「なに、わろてんねん」
「私が誰かの下になるということは、血縁関係においてもありえないの」
「また、アホがドえらいこと言いだしよったで。ほな、親の事はどう思っとん――」
「つまりは、トコがなんと言おうと、あなたは私の妹と言うことよ」
「人の話も、ちょっとは聞かんかい。ほんま、イカレとんな、ジブン」
と、姉妹同士でキーキー言い合い出した二人に、
挙茂が、
「はいはい、黙れ、黙れ!」
両手をパンパンと合わせて、
二人を静かにさせて、
「とにかく、班はこっちで決めた! 異論は認めない! お前たちの意見をシカトするわけじゃないが、しかし、原則、変更はないものと思ってくれ! それでは、さっそく、発表するから、ちゃんと聞いてメモをとれ。まず、紅院たちの班のメンバーから」
挙茂はそう言ってから、
メモを片手に、名前を挙げていく。
「さっきも言った通り、紅院、薬宮、黒木、茶柱の四人は同じ班だ。本当なら、この形で終わらせたいんだが、主体性遠足は、基本、男女混合の五人一組。すでに、班をこちらで決めるという変則手段を取っているため、これ以上の変更はなしにしたいというのが学校側の総意。というわけで、残る一人は、男子の中から投入する」
なぜか、頑なに『主体性遠足』の方式を守ろうとしている学校側に対し、
いい加減、センも、
(なんで、そんな、遠足ごときにこだわってんだよ……どういう学校なんだよ、ここ……気色わりぃなぁ……)
と、呆れていると、
そこで、挙茂が、
センの顔を、ビシっと指さして、
「――紅院たちの班の男子メンバーは、お前だ、閃壱番」
「……ぇ……」
つい、鈍い声が出てしまった。
もちろん、センは、紅院たちのクラスメイトなので、
選ばれる可能性は十分にあったのだが、
このクラスには、男子が全部で20人ほどいるため、
選ばれる確率が非常に低いのも確かだった。
確率5%。
基本的に『運が良いワケでも、悪いワケでもないセン』は、
『まあ、俺じゃないだろうな』
と、傍観者スタイルを決め込んでいたのだが、
しかし、
(……マジでか……ぇえ……ウソだろ……)
見事に5パーセントをあててしまい、
普通に動揺するセン。
「ちなみに言っておくが、お前の抜擢に関して他意はない。ぶっちゃけ、誰でも同じだから、アミダで決めた。その様子をスマホのムービーで撮っているから、あとで見たければ見せてやるぞ」
「いや、別に見たくないですけど」
紅院班のメンバーに選ばれてしまったセン。
その事実は、はたして、幸か不幸か!
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