『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

50話 コズミック・トランスフォーム。

 50話 コズミック・トランスフォーム。

「お前はダレだ?!」

 答えを求めるセン。
 欲しいのは言葉じゃない。
 けれど、人は言葉以外で繋がれない。



「さっき言っただろ。敗北者だよ。ただのな」



 サラリとかわしていくオメガ。
 しかし、


「……」


 まっすぐに睨みつけてくるセンの『強い瞳』を受けて、
 一度、静かに目を閉じると、

「……それでも、なくさなかったものは確かにある」

 パチリと目をあける。
 その瞳に、冗談の色はない。
 ありえないほど真摯に、
 オメガは、

「……絶対に守ると誓った……」

 想いが如実に膨らんでいく。

「その覚悟が、今、俺の中で沸騰している」

 とまらない。

「絶対に折れてやらねぇ」

 加速する。

「俺の全部で! 必ず運命を殺してやる!!」

 膨らんで、あふれた想いの全てが、
 世界の片隅で、弾けて、混ざる……

 だから、





「――コズミック・トランスフォーム、モード-月光の龍神オメガバスティオン――」






 オメガは、『強烈な虹色の輝き』に包まれる。

 ――それは、まるで、終わり方を見失った光。
 魂魄のシルエットが、明確に変革した。


「虹気か……えげつないほど輝きが濃いな。コレまでに見てきた虹気とは、明らかに質が違う。オーラに補正をかけているだけではなく、命にも補正がかかっているように見える。まさに、月とスッポン」


 オメガの虹気を、そう評したセンに対し、
 オメガは、たんたんと、

「その表現を俺は好まない。月が美しいのは事実だが……『醜い相貌(そうぼう)で生まれ、泥の中を這いずり回りながら、それでも懸命に生きている命』が、『月よりも明確に劣っている』とは考えたくない」

「小うるせぇ野郎だ……まあ、別に、その意見を否定する気はないが」

 そう言うと、センは、ゆっくりと目を閉じる。

「月光の龍神オメガバスティオン……いまだ、大半のことが意味不明だが、しかし、お前に対して、一つだけ、確かに言えることがある」

 丁寧に、言葉を並べるセン。


「――お前は強い――」


 オメガを認めたセンの心臓が、
 ドクンと、強く跳ねる。

「全力で闘うに値する、途方もない難敵」

 はた目にも、センの『細胞の一つ一つ』が覚醒していくのが分かる。


「俺はお前を完全に認めた。だから、見せてやるよ、俺の上限。俺の覚悟。俺が積んできた……命の……全てを……」

 沸騰する。
 命の芯に、
 心を込めて、

 センは!!





           
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    [* * * * * * *」
「――/\**【【究極超神化7】】**/\――」
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 セリフにオプションを背負わせて、
 いま、美しく、咲き誇る。

 解放されたセンの神気が、世界を暖かく包み込む。

 神の最果て。
 輝きの頂点。

 命の王がたどり着いた、
 この上なく尊き姿。

 果てしなく瀟洒壮麗(しょうしゃそうれい)で、
 どこまでも豪華絢爛(ごうかけんらん)な、
 認知陰陽の森羅万象を包み込む深淵の光。

 背負っているのは、アストラル神字が浮かぶ後光輪。
 黒銀の結晶がちりばめられた、絶烈な究極超神気。

 荘厳な煌めきを圧縮させたような、どこまでも静かなオーラ。

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