『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

39話 三本の腕。

 39話 三本の腕。

「……空気が変わった……」

 場の圧力が、確実に変革した。

 警戒していると、
 そこで――

 グゴゴゴゴ……

 と、サビを押しつぶすような開閉の音が響いて、
 閉じられていた遺跡の扉が開いた。

 あっけない扉の解放を前にして、
 センは、

「……おっと……普通に開いたねぇ……触っただけなんだが……」

 軽く呑気な言葉を吐きつつ、

「これは……やはり『究極超神センエースは格が違った』……ってことかな?」

 と、『調子に乗るな』待ちの『小ボケ』をかましていくと、
 アダムが、

「さすがは主上様! あなた様は、いつだって『凡夫では不可能な難事』をたやすく可能にしてしまう!」

 と、キラキラした目で賞賛してきたため、

「お前は常に、俺のボケを殺してくるよなぁ……」

 疲れたような声で、そう前を置いてから、

「ここに関しては、俺が凄いとか、そういう話じゃないと思いますよ、アダムさん」

 しんどそうな顔で、そうつぶやきつつ、

「さて……実際のところ、どうして、急に開いたのかな……」

 言いながら、センは、軽く遺跡の周囲を調べてみる。
 十秒ほどかけて、色々やってみたものの、
 特にヒントっぽいものは見つからなかった。

「……俺以外のやつも、この遺跡に触れたり、なでたりしてみたって、言ったよな?」

「はい。他にも、『開錠の魔法』や『扉を破壊することに特化した魔法』なども一通り試したらしいのですが、何の変化もなかったようです。この世で、たった一人、主上様だけが、この遺跡を開くことに成功したのです! さすがは、この上なく尊き神の王!! 私の全て!! 命の最果て!!」

「しんどい、しんどい……」

 心底ダルそうな顔で、
 アダムの絶賛を止めるセン。

 ――と、そこで、
 シューリが、

「もしかして、アレでちゅかね? 『おめでとうございます、あなたが100万人目のお客様でーす』的な理由で開いたんでちゅかね?」

「そんなワケあるか……と言いたいところだが、『お前(アルティメット幸運の女神)』がいるから、否定しきれないなぁ……」

 などと、話していると、

 ――そこで、

 扉の向こうから、



「っっ??!!」



 なんの前ぶりもなく、突然、
 三本の『禍々しい腕(ガ〇ダムサイズ)』が飛び出してきて、
 一瞬のうちに、アダム・ミシャ・シューリの三人を掌握すると、

「「「――っ!!」」」

 そのまま、誰にも反応を許すことなく、
 凄まじい速度で、扉の中へと、
 三人を引きずり込んでしまった。

 取り残されたセンは、

「っ……!! えっ、ちょ……マジかよっ……っっ?!!」

 あまりにも一瞬の出来事すぎて、
 つい『コンマ数秒』ほど、硬直してしまったが、
 即座に、

「ざけんな、ボケがぁ!!」

 奪われた三人を取り戻そうと、
 迷わず、扉に飛び込もうとして、

 ――しかし、

「ぐばっ!」

 その扉は、センの全てを拒絶した。

「なんだ? 次元ロックか?」

 ゲート系の魔法を封鎖する『次元ロック』。
 それに酷似した反応を感じ取ったセンは、

「ナメんなよ、ボケが」

 そうつぶやくと、
 一瞬のうちに、魔力とオーラを練り上げて、


「――亜異次元砲――」


 扉に向けて、
 極大魔法を放つ。

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