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『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

28話 クリミアの地獄は終わらない。

 28話 クリミアの地獄は終わらない。

「ここらで、俺の本音を言おうか? お前みたいなカスを相手に、時間を浪費するのは、正直、イヤなんだよ。だから、本当なら、サクっと殺したいんだけど……それは、俺の中のルールに反するんでね。俺が勝手に決めたルールだから、別にいくら破っても、特に問題はないんだけど……ま、そこは気持ちの問題かな」

「……」

「さて、それじゃあ、次いってみよう。新しいゲストの登場だ。お前に奪われた家族を取り戻すために、お前の戦奴(せんど)として、お前の理不尽な命令にも文句を言わず、必死になって働いたのに、当たり前のように、気分一つで、一族郎党を皆殺しにされた『匿名希望Bさん』の『思念』だ」

 その思念から、想いがこぼれる。

 ――言われたとおりに働いた。
 ――命がけで働いた。
 ――なのに、どうして母を……父を……妹も……

「ああ、Bさん、そういうのは、ゲートの中でやってくれ。聞くだけでも、しんどい」

 そう言いながら、指をパチンとならす。
 すると、また、腕が出てきて、

「ぅっ……ゥぅ――」

 罪帝を引きずり込んでいく。
 それについていく、AさんとBさん。

 クリミアの地獄は終わらない。

「ぎゃああああああああああああああああああああああ」

 悲痛な叫び。
 『希望を見失った者』の慟哭。


 ――『それ』は、クリミアが、これまでの人生で、他者に与えてきたもの。


 クリミアの慟哭を聞きながら、
 センは、

「未来を奪われる気持ちをかみしめろ。自分が何をしてきたか思い知れ」

 感情のない声で、
 ボソっとそうつぶやいた。

 届かせようと思って吐いた言葉じゃない。
 単純に、こぼれおちただけの想い。


「あああああああっっ!! あああああああああああ!!」


 クリミアの地獄は終わらない。

 膨大な絶望を一身に受け続ける。

「3周目、クリア。ちなみに、ここまで耐えたヤツは、295人くらいだ。2周耐えられるほど根性のあるやつは、たいがい、3周たえられる。『もしかしたら、本当に3周で解放されるんじゃないか』って希望もあるしな。けど、残念。3周じゃ終わらない。実際のところは4周で終わり。次で終わり。さあ、最後の試練、がんばってみよう」

 そう言って、センはパチンと指をならした。

 また、ひきずりこまれるクリミア。

 クリミアの地獄は終わらない。

 『他者に与えてきた悪意』を一身に受け続ける。

 クリミアの地獄は終わらない。

 ――数秒後、

「4周目、クリア、お見事」

 簡素な拍手をしてから、

「ちなみに、ここまで耐えたヤツは、250人くらいだ。3周目と比べたら、数がゴッソリ減るけど、でも『まだ、結構耐えてくる』……そういうラインだな。『3周で終わるってのが嘘でも、4周目で終わるのはマジなんじゃ?』と思えるかどうかが『分かれ目』な気がするな」

 などと、どうでもいい所感を述べてから、

「けど、残念。4周でも終わらない。実際のところは5周で終わりだ。次で終わり。次こそマジ。本当のラスト。さあ、最後の試練、張り切って、いってみよう」

 そう言ってから、
 センは、最後に、


「ああ、ちなみに『反省したら解放する』ってのだけは、絶対に本当だ。そこに関しては、マジで嘘じゃない。それだけは、俺の名前にかけて誓う」

 そう言って、
 パチンと指を鳴らした。

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