センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
25話 ブラッディソウルゲート。
25話 ブラッディソウルゲート。
「き、貴様っ……私に……なにを……なにを!!」
クリミアの必死の問いかけに対し、
――センは静かに言う。
「顔面を殴って粉砕したと同時に、回復魔法をかけた。以上」
「……」
「いっておくが、回復魔法は慈悲でかけたワケじゃない。俺は、お前みたいなクズが嫌いだ。だから、俺が、お前に見せる慈悲はない。あと、さっきの一撃は、お前の罪に対する罰じゃない。あの右ストレートは……まあ、簡単に言うと、さっき俺が殴られたから、殴り返した。それだけ」
そう言いながら、センは、
「――『ブラッディソウルゲート』――」
いびつな『F魔法』を発動する。
センの宣言によって顕現したのは、
禍々しい扉。
だいぶヤバそうな『どこ〇もドア』といった風貌。
「そのゲートをくぐると、お前は、お前がやってきた悪意の全てを、その身で受けることになる。途中で、精神が破壊されたら、灰になる。もし、最後まで耐えきれたとしても、お前の魂魄に、高次反省が見られなかった場合、もう一度、同じ目にあってもらう。ちなみに、もし、3回、耐えることが出来たら、反省していなくても、ここから出られる。説明は以上だ。まずは、一周、してもらおうか」
そう言って、指をパチンと鳴らすと、
ブラッディソウルゲートの扉が開き、
その奥から出てきた『禍々しい腕』に、
「っっ!!」
罪帝クリミアはガシっと掴まれる。
その腕のサイズは、『ガ〇ダムの腕』くらいで、
握りしめられると、クリミアの姿がスッポリと隠れてしまう。
「は、離せぇえ! 私に触れるな!! 私を誰だと――」
必死に抵抗したが、
クリミアを掴んでいる腕は、
おそろしく強靭で、
どれだけの魔力を込めて抵抗しても、ビクともしない。
「なっ……なんだ、この妙な腕……どういう――」
疑問の渦の中、
クリミアは、扉の中へと引きずり込まれる。
クリミアを飲み込んだと同時、
扉が、バタンと閉じられる。
その直後、
中から聞こえる、
割れるような悲鳴。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
血を飲み込むような叫び。
中で何が行われているか、
外からはまったくわからないが、
しかし、誰だって、
『この中では、悲惨な絶望が繰り広げられている』
と理解できるであろう叫び。
――キッチリと『10秒』が経過したところで、
キィっと音をたてながら、扉が開き、
ペっと吐き捨てられるように、
外へと放り出されるクリミア。
外の時間では数秒だが、
中の時間は圧縮されているため、
クリミアの体感時間では、数年が経過している。
己が積んできた『膨大な悪意』。
その全てを、その身に受け止めたことで、
クリミアは、一瞬で老化してしまった。
白い髪で、やつれた頬。
「ぅ……ぅぐ……ぅぅ……ぁっ……」
うめき声をあげるクリミア。
ズタボロだが、
しかし、
――目は死んでいなかった。
「おお、やるな。普通のクズは、だいたい一周で灰になるんだが……お前、それなりに根性はあるみたいだな」
「き、貴様っ……私に……なにを……なにを!!」
クリミアの必死の問いかけに対し、
――センは静かに言う。
「顔面を殴って粉砕したと同時に、回復魔法をかけた。以上」
「……」
「いっておくが、回復魔法は慈悲でかけたワケじゃない。俺は、お前みたいなクズが嫌いだ。だから、俺が、お前に見せる慈悲はない。あと、さっきの一撃は、お前の罪に対する罰じゃない。あの右ストレートは……まあ、簡単に言うと、さっき俺が殴られたから、殴り返した。それだけ」
そう言いながら、センは、
「――『ブラッディソウルゲート』――」
いびつな『F魔法』を発動する。
センの宣言によって顕現したのは、
禍々しい扉。
だいぶヤバそうな『どこ〇もドア』といった風貌。
「そのゲートをくぐると、お前は、お前がやってきた悪意の全てを、その身で受けることになる。途中で、精神が破壊されたら、灰になる。もし、最後まで耐えきれたとしても、お前の魂魄に、高次反省が見られなかった場合、もう一度、同じ目にあってもらう。ちなみに、もし、3回、耐えることが出来たら、反省していなくても、ここから出られる。説明は以上だ。まずは、一周、してもらおうか」
そう言って、指をパチンと鳴らすと、
ブラッディソウルゲートの扉が開き、
その奥から出てきた『禍々しい腕』に、
「っっ!!」
罪帝クリミアはガシっと掴まれる。
その腕のサイズは、『ガ〇ダムの腕』くらいで、
握りしめられると、クリミアの姿がスッポリと隠れてしまう。
「は、離せぇえ! 私に触れるな!! 私を誰だと――」
必死に抵抗したが、
クリミアを掴んでいる腕は、
おそろしく強靭で、
どれだけの魔力を込めて抵抗しても、ビクともしない。
「なっ……なんだ、この妙な腕……どういう――」
疑問の渦の中、
クリミアは、扉の中へと引きずり込まれる。
クリミアを飲み込んだと同時、
扉が、バタンと閉じられる。
その直後、
中から聞こえる、
割れるような悲鳴。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
血を飲み込むような叫び。
中で何が行われているか、
外からはまったくわからないが、
しかし、誰だって、
『この中では、悲惨な絶望が繰り広げられている』
と理解できるであろう叫び。
――キッチリと『10秒』が経過したところで、
キィっと音をたてながら、扉が開き、
ペっと吐き捨てられるように、
外へと放り出されるクリミア。
外の時間では数秒だが、
中の時間は圧縮されているため、
クリミアの体感時間では、数年が経過している。
己が積んできた『膨大な悪意』。
その全てを、その身に受け止めたことで、
クリミアは、一瞬で老化してしまった。
白い髪で、やつれた頬。
「ぅ……ぅぐ……ぅぅ……ぁっ……」
うめき声をあげるクリミア。
ズタボロだが、
しかし、
――目は死んでいなかった。
「おお、やるな。普通のクズは、だいたい一周で灰になるんだが……お前、それなりに根性はあるみたいだな」
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