『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

36話 めんどくさっ!

 36話 めんどくさっ!

「龍試委員会に所属させてください。そうすれば、学園に貢献することが出来ると思います」

「あらあら、ロコったら、そんなに、学園のために働きたいの? しょうがないわねぇ。わかったわ。あなたの心意気に免じて、退学は取り消しましょう」

 などと、白々しくそう言ってから、
 ゲンに視線を向けて、

「あなたはどうするの?」

 問われたゲンは、
 心の中で、

(……めんどくさ……めんっどくさっっ! なんだよ、このアホみたいな流れ! なんだよ、この便利に使われてる感! うざっ! うっざぁああ!)

 心底からの言葉を吐き捨てる。

 ゲンは、賢くないが、バカではないので、現状に対する理解は足りている。

(……『あの二人(アモンとIR3)』は、能力も様子も奇妙すぎる。『ただの受験生』ではなく『何かしらのヤバいヤツら』なのは明白。おそらく、『どっかのエリアから派遣されてきスパイ』とか『俺の知らない暗部の何かしら』とか、そういう『なんかヤバい系』のやつら……少なくとも、学位が目当てじゃないのは間違いない)

 ゲンは、『五大家の情報網』を持たないため、
 ルルのように、

 『非常識力の高いイマジネーション』を働かせて、
 『あの二人は異世界人である』という回答にたどり着く、

 ――ということは、さすがに出来なかった。

 『自分』のような『転生者』である可能性は、ちょっとだけ考えた。
 ただ『軽く、頭をよぎった』くらいのもので、
 二人の雰囲気や態度から、
 『第一アルファ人っぽさ』を微塵も感じなかったため、
 『結論』に到ることはなかった。

 結果、ゲンの中の、アモン&IR3に対する『最終的な結論』は、
 『なんか知らんけどヤバい二人』に落ち着いた。


 ――ちなみに、『大きな組織がバックについている』
 という事を想像することは出来なくとも、

 言動や意思の強さから、
 『何かしらの使命を帯びている』
 と感じることはできた。

 というか、単純に、あの二人は、あまりに強すぎる。
 もっといえば、全体的に雰囲気が異質すぎる。

(……ルルは、『あの二人』の監視を俺とロコにやらせようとしている。この学園に近づいてきた目的・真意を、俺たちに暴かせようとしている……それは分かる……わかるけど……め、めんどくせぇ……龍試委員会っつったら、ほとんど生徒会みたいなもの……ああ、イヤだぁ……ウザいぃ……まだ、やりたいことは死ぬほどあるってのに、くだらない雑用に時間を取られるなんて……マジで、鬱陶しい……)

 『学校の帰りにドンキにいってタスキを買ってくる』、
 という、そんな簡単なミッションですら、
 実のところ、全力で嫌がっていたほど、
 『雑用』が大嫌いな男――それが、ゲン・フォース。

 『自分でやると決めた面倒』なら、
 『朝から晩まで剣を振り続ける』という、
 とんでもない内容でも、
 黙々とやり続けることが出来る変態だが、
 『時間を取られるだけの無為な雑用』は、
 『死ぬほど嫌い』という極端な性格。

(……くそがぁ……)

 心の中でツバを吐きながらも、
 ここで拒否権がないことは理解できているので、
 しぶしぶ、

「……りゅ、龍試委員会に……入れてください」

「あらあら、『龍試委員会』なんていう『面倒な仕事』は、あなたの大嫌いな『雑用』の最たるものなのに、自ら、その面倒を背負おうとするだなんて、珍しいこともあったものねぇ」

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