『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

28話 真・第一アルファの難易度。

 28話 真・第一アルファの難易度。

(……IR3。全宮ロコの実力はだいたい把握したよ。噂以上の、なかなか危険な人材だ。まだ幼くて未完成だから、現時点だと、その気になりさえすれば、倒すのは、さほど難しくないけれど、このまま成長したら、『九華の戦闘職が必要になるレベル』の厄介な存在になりそうだ)

(九華の戦闘職が必要になるレベル? そこまでの人材なの? 事前調査の段階だと、『ちょっとマシな毒』が使えるだけのお嬢様って印象だったけれど……)

(いや、『マシな毒』なんてレベルじゃないよ。総合力は下部組織級だけど、毒だけでいえば、百済のバイオレット級だ)

(百済の上位をナメるな……と言いたいところだけれど……)

 そこで、IR3は、チラツと、ロコが撒いた毒を観察して、

(……まあ、確かに、ずいぶんと美しい毒ね……確実に私よりも上……)

 IR3は、毒ビルドではないので、
 比べること自体、間違っているともいえるが、
 しかし、彼女は、ゼノリカの闇人形であるため、
 『毒』も、ある程度は嗜んでいる、
 というか、普通に達人級。

 だが、そんなIR3も脱帽するほど、
 ロコの毒は美しい。

(全宮ロコは、毒がエグいだけじゃない。それなりに『武の下地』があって、ビルドも洗練されている。アラはたくさんあるけれど、それは、年齢の問題って印象だね。とにかく資質はハンパじゃない。強いよ……この子)

(ルルといい、ロコといい……なるほど、それが五大家か……)

 IR3は、ゲンの猛攻を、片手間にさばきながら、
 アモンとの通信を続ける。

 楽に対処は出来ているものの、
 ゲンのビリビリとした迫力と圧力に対して、
 何も感じていないわけではない。

(五大家だけではなく、その配下も、かなり優秀な人材がいるようね……ゲン・フォース。五大家の血族でもない『一般人の子供』で、これだけの実力……この世界において『最強の特殊部隊と名高いクリムゾンスターズ』のメンツは、この少年を大幅に超える実力者とみて間違いない……)

(その頭である完全院リライトも、ロコを遥かに超える実力者なんだろうね。その上で、やつらには、コスモゾーン・レリックとかいう反則アイテムがある。……認めたくないけれど……おそらく、『僕たちだけ』では対処不能)

 アモンは冷静に、この世界の『底』を分析する。
 アモンは、プライドの塊のようなガキだが、
 『井の中のカワズ』ではない。

 『世界の広さ』なら知っている。

(あるいは、『九華の戦闘職』でも、『完全院の上層部』を相手にするとなれば、てこずるかも……もちろん、負けるとは思わないけれどね)

 ――アモンの推測を受けて、
 IR3も、冷静に、

(どうやら、この世界……想像していたよりも、歯ごたえがありそうね)

 そうつぶやく。

(そうだね……『結構な実力者』がそれなりにいて、かつ、コスモゾーン・レリックとかいう、存在値を大幅に引き上げることが可能な『ふざけたアイテム』もたくさんある世界。……『天下だけで完全制覇する』のは、かなり難しいと思う……流石に『三至や五聖』が出る必要はないと思うけれど、場合によっては、結構な数の九華が出動する必要があるかも)

「『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く