『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

24話 ビルドの相性。

 24話 ビルドの相性。

(ああいえばこういう……)

(ノシをつけて返すわ)

 などと、言い争っている間に、
 ルルが、

「どうやら、納得してもらえたようだし……それでは、試験開始といきましょうか」


 そう宣言した。

 直後、
 ゲンは、


「――プチ、起動」


 さっそく、切り札を投入していく。

 ちなみに、ケムスとの闘いの直後くらいに、
 『短縮詠唱』しても『スーパーリミッターの調整』に影響は出ない、
 という事実が判明したのだが、それ以降は、
 あの長ったらしい名前を口にすることはなくなった。

 もし、全力で運用する機会があったとすれば、
 短縮詠唱によって、ステータスに、
 多少の影響は出るだろうが、
 スーパーリミッターの影響下において、
 デメリットは特にない。

 ただ、無詠唱となると、また話が変わってくる。
 そこには明確な線引きがある。
 無詠唱起動も『不可能なカスタム』ではないのだが、
 ステータスの減少など、諸々考えた上で、
 現状のビルドに落ち着いたといった感じ。


 ――ゲンのエグゾギアを見たアモンは、

(見たことがないタイプの機動魔法……)

 心の中でそうつぶやきながら、
 チラッとIR3に視線を送る。

(私も見たことがないタイプね……おそらく、ゲンナイトと同じく、オリジナルのマシンゴーレム)

 先ほどまで言い合っていたのが嘘のように、
 『エグゾギアに対する対処』について冷静に相談しあう二人。

(機動魔法の使い手は、楽連の中にも、何人かいるし、その中には、オリジナルカスタムを施している者も結構いるけれど、あんなフォルムは初めて見る……なんというか、洗練されているというか、スマートというか)

(スマート? 歪なほど荒々しいフォルムだと思うけれど?)

(シルエットは確かに暴力的だけど、ディティールにスマートさを感じる。ほら、マシンゴーレムって、もっと、野暮ったい感じだろ?)

(……まあ、確かに……)

 ――などと、二人が相談しあっているスキに、

 ゲンは、魔力とオーラを練り上げる。
 直後、豪速で距離をつめていく。
 有無を言わさぬ速攻。

 標的はIR3。

(――あのガキはデバフを撒(ま)ける戦闘職。非常に厄介なビルドだが、強耐性&カウンター毒タイプのロコからすればカモ)

 『だから、任せよう』とゲンは判断した。
 ロコのスペックがあれば、アモンが相手でも、
 簡単に押し負けることはあり得ない。

 勝つのは不可能だろうが、
 時間は稼げる。

(――あっちの女がどういうタイプかわからないが、おそらくは、後衛タイプ)

 合理的推測。
 この二人は、おそらくペアであり、
 そこに『意味』があるのであれば、
 ――『前衛のアモン』のパートナーは『後衛』だろう、
 という、単純な推測。

(俺も、脳筋型だから、バリバリの『搦(から)め手タイプ』が相手だと、普通にダルいが、しかし、エグゾギアを使っている時の俺は、爆発力がケタ違い。ちょっとした小細工なら、比類なきスピードとパワーで、ブチ破れる!!)

 カウンター型だろうと、
 バフデバフ型だろうと、
 『知るかぁ!』と豪快に吹き飛ばせるだけの力強さが、
 エグゾギアにはある。

 むしろ、搦め手タイプを吹き飛ばす方が、
 バリバリの接近戦タイプを処理するよりも容易。

 つまりは、
 『ロコがアモンを抑えている間に、
  IR3を高速で処理する』
 ――それがゲンのプラン。


「『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く