『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

22話 ルルの真意が見えてこない。

 22話 ルルの真意が見えてこない。

 それなりに実力があり、名前が通っている53番とスキンヘッド。

 だが、そんな53番とスキンヘッドよりも、
 遥かに高性能な、アモンとIR3について、
 ルルも、ロコも、
 『ほんのわずかな噂』すら聞いたことがない。

(暗部の人間であったとしても……いえ、むしろ、暗部の人間の方が、五大家の情報網には、しっかりと、詳細が刻まれる……)

 その理解に到ると、
 ロコは、

(本当にゲンが負けたのだとすると……ルル叔母様ならば、間違いなく、問答無用で退学処分を言い渡すはず……あの人は、狂気的にルールを遵守する変態……その変態に、『考えを改めさせたほどの不可解』……それが、あの二人……)

 心の中で、ルルの心情をはかろうと頭をまわす。

(自身のルールを破り、あたしを呼びつけてまで、ルル叔母様がやろうとしていること……それは……)

 と、そこで、ルルが、

「ゲン・フォースは、あなたの配下。配下の不始末は、主の不始末。というわけで、もし、あの受験生二人との闘いに負けたら、あなたも退学ね、ロコ」

「……っ」

「異論は認めないわ。というか、言わせない」

 ルルのその発言を受けて、
 ロコは、軽く動揺しつつも、

(道理を無視した強硬さ。これは……あの受験生をどうしても殺せってこと? ……いや、もし、それが目的なら、ヤマトも呼ぶだろう……『ゲンの問題』に関してだけは『ヤマトも素直に動く』ということは、ルル叔母様も承知のはず……あえて、あたしだけを呼んだのは……あたしの方が弱いから……この前提から推察するに……ルル叔母様の望みは……『接戦』を見ること……つまりは……)

 頭の中では冷静に、

(あの受験生二人の『底』を見極めようとしている……)

 ある程度の理解に到ると、
 ロコは、

(そして、ルル叔母様は、『その結果』を、あたしと共有しようとしている……)

 心の中で、そうつぶやきながら、
 全身に魔力とオーラを充満させていく。

(ルル叔母様が、本心の部分で、何を考えているかはわからない……けれど……)

 そこで、ロコは、ゲンに視線を向けて、

「……全部、使いなさい。これは命令。あなたの全部で、あの受験生を叩き潰しなさい。サポートはするから、迷わず、特攻して。ゲンナイトも惜しまず、フル投入しなさい」

「あ、ロコ様……すいません、ゲンナイトは、すでに、全滅しました」

「……え?!」

 本気で驚愕した顔をして見せてから、

「3体とも?」

「はい、全滅です」

「……え、負けたっていうのは、体技で押し負けたのではなく、普通に戦って負けたということ?」

「……イエス、マム……さーせん……」

 そこで、ロコは、あらためて受験生二人に視線を向けて、

(……なるほど……)

 さらなる理解を深めたところで、


「機動魔法は? まだつかえる?」


「使おうとしたところで、デバフをくらって動けなくなりました。あのガキ、戦闘力が高いだけじゃなく、凶悪なデバフも撒(ま)いてきます。後ろの女の実力は不明です」

「……ふぅん」

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