『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

17話 優先すべきこと。

 17話 優先すべきこと。

「まあ、でも、そこまで言うなら、あと10分だけ相手をしてやってもいい。しかし、その10分で俺を倒せなかったら、お前は不合格。温情を与えるのはここまで。これが最後のチャンスだ」



 そんなゲンの言葉を受けて、
 アモンは、ニィっと黒く笑い、

「ありがたいねぇ……」

 底冷えする声でそうつぶやくと、
 魔力とオーラを全力で練り上げる。

(10分となれば、さすがに、体技だけだとキツいな)

 ゲンは決して弱くない。
 時間制限ありとなれば、
 さすがに縛りを入れたままではキツい。

(しゃくだが……しかたない。僕のプライドよりも、こいつを叩き潰して、学園に入学することが最優先。よって、ここからは、オーラと魔力を解放する)


 ゲンの煽りが功を奏し、
 あっさりと、縛りを解除するアモン。

(僕の強さを教えてやる……っ)

 怒りに身を任せ、
 アモンは特攻。

 複雑な思考を放棄して、
 飢えた獣のように、
 ゲン・フォースを八つ裂きにするために、
 豪速でとびかかった。

(うおぉ! 速ぁ! うぇっ――)

 ギリギリのところで、
 アモンの特攻を回避するゲン。

 だが、そこで一息つく間を与えてくれるほど、
 現状のアモンは優しくなかった。

 すぐさま、反転して、
 ゲンの喉元めがけて、
 貫手(ぬきて)を放ってくる。

「どわっと!」

「その程度の実力で、よくもほざけたものだ」

 アモンは、冷徹な声で、

「死んでろ、クソガキ」

 右手に膨大な魔力を込めて、


「爆裂・豪魔拳ランク19!!」


 圧倒的な火力で押しつぶされる。
 すさまじい圧力。
 常軌を逸した一撃。

 当たり前のようにグシャリと肉体が破裂する。

 骨が砕け、
 肉が飛び散る。

 圧殺された死体を見つめるアモン。

 即座に気づく。

「――変わり身……」

 圧殺された死体は、
 ゲンではなく、
 ゲンナイトだった。

 間違いなく、ゲンに対して技を放った。
 その理解から鑑みるに、
 『変わり身の術』的な技を使われたと即座に理解する。

 先ほどまで、ゲンナイトが立っていた場所にいるゲンが、
 『アモンにぶっ潰されたゲンナイトの死体』をみつめながら、

(おいおい……マジでか……『変幻身』がなかったら、死んでたぞ……)

 青い顔で、

(やべぇ、やべぇ……まさか、こいつの本気がここまでヤバいとは……こいつの強さは異常だ……)

 などと思っていると、
 アモンは、

「本当に高性能な召喚獣だね……全方位の役職をカバーしているだけじゃなく、死にかけた時の保険にもなるなんて……ほんと……見事だよ、っと」

 そう言いながら、
 アモンは、豪速の瞬間移動で、
 ゲンナイト2との距離を詰めると、

「暴風・豪魔拳ランク16!」

 一撃で、ゲンナイト2の頭を吹き飛ばすと、
 そのままの勢いで、
 ゲンナイト3との距離を殺し、

「滅殺・豪魔拳ランク18!!」

 ゲンナイト3も、あっさりと一撃で消し飛ばしてしまった。


「これで、もう変わり身は使えない……」


 底冷えする声で、そう言いながら、
 アモンは、ゆっくりとゲンとの距離をつめる。
 ゆったりとした、狭い歩幅で、
 ゲンに近づきながら、

「10分経過まで、残り9分30秒……制限時間が短いなぁ。こんなに短い時間で君を倒せるか不安でたまらないよ」


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