『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

29話 瞬殺。

 29話 瞬殺。

 ゲンの猛攻を受けた『刈り取っちゃう者』は、

「ぎははは! いいねぇ! やっぱ、命のハントに『獲物の抵抗』は是非モノぉ。ぎひひ……お前の全部、受け止めてやるよ。その上で、徹底的になぶり殺しにしてやる! お前の全部を刈りつくすぅううう!!」

 狂ったように叫びながら、
 自身に特攻してくるモンスターたちを刻んでいく。

 異常なほどの強さ。
 圧倒的な強さ。
 ケタとか、格とか、色々別次元の、
 傑出した強さが、そこには在った。

 ワンダーナイトは一刀の下に切り伏せられ、
 覇鬼はシュパババっと華麗なコンボで刻まれた。

 ラムドアイズ・インフラレッドドラゴンが、
 インフラレッド・インフェルノを放とうとするが、

「受け止めてやるとは言ったが、無抵抗とは言ってないんだなぁ、これがぁ! はっはぁああああああ!」

 放つ前に、インフラレッドは、『刈り取っちゃう者』の速攻を受けた。
 インフラレッドの脳天に向かって振り下ろされた拳。

 ドズガンッッ!!
 と、猛烈な音が世界に響く。

 あまりの衝撃と激痛にフラっとよろけるインフラレッドに、
 『刈り取っちゃう者』は続けて、
 右手に召喚した巨大なリボルバーを、
 インフラレッドの顔面につきつけて、


「エギドラオンでございまぁぁぁぁぁすっっ!!」


 詠唱しながら、無慈悲に引き金を引くと、
 その銃口から、凶悪な万能邪悪属性の魔法が放たれる。

 流石に『フルパレードゼタキャノン』よりは威力が劣るが、
 そのかわり、クールタイムと反動とタメ時間が短いという、
 非常に使い勝手のいい多属性かつ銃撃属性の超高位魔法。

「グゥォオオオオオオ!!」

 凶悪すぎる一撃を受けて、
 インフラレッドの膨大なHPが一気に削られた。

 手持ちのモンスター3体を一瞬で消し炭にされたゲンは、
 苦々しい顔で、

「……ま、まじでぇ……」

 悲痛の言葉をもらすことしかできなかった。


「ぎはは! さあ、次はどうするぅう?! まだ切り札があるなら、惜しまず投入しなぁああ! せめて、全部やってから死にてぇだろぉおお?! はっはぁあああ!」


「……っ」

 ギリっと奥歯をかみしめるゲン。

(や、やべぇ……やばすぎる……あの『顔無し』からは、ダギーやアギトがカスに思えるほどの狂った圧を感じる……今の俺に勝ち目はねぇ……)

 ゲン・フォースという少年は、
 彼我(ひが)の差が理解できないほどバカではないし、
 『どうでもいいところで命を張る』ほど変態でもない。

 ゆえに、ゲンは、

(どうにか……逃げる方法……とにかく、外に脱出する方法を……)

 必至に頭をまわして考えようとするが、
 しかし、

「なんだぁ?! もう、何もねぇってかぁ?! じゃあ、時間をかけて殺すから、俺を味わいながら、じっくりコトコト死にやがれぇえええ!!」

 考える間など与えない速攻。
 瞬間移動で距離を詰め、
 ゲンの全身に対して、

「がぁあああっっ!!」

 丁寧に『激痛』を刻み込んでいく。
 調整しやすいように拳で。
 ゲンを相手に武器など必要ない。
 ナメプの拳オンリーでも、ハンデがまったく足りていない。

「ぶへぇ! ぐぅへ! がはっ!!」

 抵抗する気はあるのだが、
 しかし、1ナノも抵抗できなかった。
 ただ、ただ、サンドバッグにされるゲン。

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