『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

17話 鬼種、強ぇ。

 17話 鬼種、強ぇ。

「覇鬼は、バリバリの肉弾戦タイプ。ゴリ押しでいくしかない。強い方が勝つ殺し合い……嫌いじゃないね」

 知識をベースに作戦をたてると、
 召喚したモンスターに対し『ガンガンいこうぜ』のオーダーを発令。

 非常に頭の悪い戦法だが、しかし、鬼種が相手の場合、
 誰が指揮をしてもこうなってしまうのが常。

 鬼種は、龍種ほど高スペックではないし、
 基本的には『魔法の扱いが苦手(例外は多々いる)』という弱点もあるが、
 しかし、それ以外はすべてが高水準な、種族として高位のモンスター。
 それが鬼種。

 今のゲン個人の実力だと、単体で倒すのはかなりの時間を要する敵だが、
 二枚の強力なラムドカードがつかえるため、
 さほど苦労することなく覇鬼のHPを削っていけている。

「さすが、鬼種……だいぶ硬ぇな……」

 すでに10分以上戦っているが、
 覇鬼は、まだまだ力強く抵抗してくる。

「生命力が高い相手ってのは、面倒だな……」

 愚痴をこぼしながら、
 ゲンは、覇鬼に詰め寄っていく。

 役割論理もクソもなく、
 とにかく、わき目もふらず、
 可能な限りのDPSを、
 無我夢中に、節操なく、
 覇鬼へとブチ込んでいく。

 ゴリゴリの殺し合い。
 優雅さやスマートさはカケラもない。
 ただ、ただ、血で血を洗うグッチャグチャの殺し合い。

 そんな地獄を、さらに『10分』積み重ねることで、



「ガァアッッ……ッ!」



 ゲンはようやく覇鬼の撃破に成功した。

「……はぁ……はぁ……や、やっと死にやがった……どんだけ体力あるんだよ……くっそ時間かかるなぁ……」

 だが、その苦労のかいもあって、
 ワンダーナイトとラムドオーガのレベルが7にまで上がった。

「経験値、ウマいねぇ。ドロップアイテムも、なんか良さげだし」

 覇鬼がドロップしたのは、『輝きが強い結晶』。
 ワンダーナイトからは、何度戦っても一度も落ちなかったもの。

「ドロップアイテムの内容は、エリア単位ではなく、モンスター単位かな……おそらく、レアドロップとかもあるだろう……ラムドカード化の件も踏まえて、各種最低10体ずつは狩っておきたいところ……」

 P型ウィトゲンシュタインのアトリエでアイテムをつくる時のために、
 できるだけレアな素材を、できるだけ大量に集めておきたいところ。

 ――それに、


「覇鬼のラムドカードは絶対にいる……というわけで……」


 ゲンは、一つ前のフロアに戻る。
 フロアに入っただけだと、ワンダーナイトは復活しなかったが、
 フロアの真ん中までくると、
 当然のように、ワンダーナイトが復活した。

(なるほど『この辺』まできたら復活するのか……)

 心の中でつぶやきつつ、実験として、戦うことなくスルーし、通路に戻ると、
 ワンダーナイトは、追ってくることなく、フっと消えてしまった。

「スルーできるのはいい仕様だな。おそらく、一度倒したモンスターはスルーできるんだろう……」

 などとつぶやきつつ、覇鬼のフロアにもどると、
 当たり前のように覇鬼が復活したので、

「さて、それでは地獄の『覇鬼狩り9連』といこうか……ワンダーナイト、召喚、ラムドオーガ、召喚」


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