『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

6話 デジャブ。

 6話 デジャブ。

「女子的な怖さ……いや、それはちょっと違うんじゃないかなぁ。あれは、もっと、こう、根源的な人のヤバさというか……いや、んー、でも、まあ、否定しきれないところもなくはないかな」

「あ、もちろん、狂人的な怖さもあるぞ。そんなことは言うまでもないって感じだ」

「……ああ、そう」

 ボーレとの会話に疲れてきたゲンは、

「で? 結論を言ってくれねぇ? 俺、ヒマじゃないんだよ。一分一秒が宝物系男子なんだよ」

 結論をもとめるゲンに、
 ボーレは、ピシャリと、

「俺だってヒマじゃねぇよ、ナメんなよ」

「……もぉ……うざぃぃ……」

 あまりのウザさから、ついにゲンは天を仰いで深いため息をつく。

 そんなゲンに、ボーレは、
 気ままなスタイルを維持したまま、
 しかし、一応、話を前に進めていく。

「彼女に対するストレスを解消しようと、ここ数日の俺は、一年の頃からの日課である『全宮学園の謎探し』にいっそう熱をいれることになった」

「……はぁ? えっと、何言ってんのか、理解できなかったんだが?」

 あまりにも、途中で『話の流れがグイっと変化した』ので、数秒では対応しきれなかった。
 ボーレの会話テクは、あまりに高等が過ぎて、
 一般人では理解することが難しい。

 ゲンは渋い顔で、

「全宮学園の謎探しぃ? …………だ、だめだ、どんだけ考えても意味がわからん……」

「簡単に言おう。俺は、ずっと、この全宮学園には、なにか、すごい秘密があるんじゃないかと探っていた」

「えっと……それは、つまり、『全宮学園には秘密ある』みたいな事が書かれた文献みたいなものがあったからか?」

 当然、そういうのがあったから探索しようと思ったのだろう。
 ――では、それはどういうもの?
 『という話の流れになるものだ』とばかり思っていたゲンの脳に、

「いや、別に」

 カウンターがつきささる。
 情動をつかさどる箇所にコークスクリュー。

「……べ、別にと来たか……」

「俺は、ただ、純粋に、『なにか秘密があるんじゃないか? あったらいいな。謎とか暴けたら楽しそうだな』と思って、あちこち探し回っていただけだ。それ以上でも、それ以下でもない」

(……どこのハルヒだよ……)

「ちなみに、俺は、この学校の秘密を探すのに、この3年間、毎日8時間以上を費やしてきた」

「……すごいですね……はじめてですよ、ここまで私を呆れさせたおバカさんは」

 心底から、ハイレベルに呆れかえるゲン。

(初対面の時から、しっかりと『ヤベェやつだ』とは思っていたが、どうやら、想像を超えるヤベェやつだったらしい……)

 ボーレという人間に恐怖すら覚えてきたゲンに、
 ボーレは、続けて、

「苦節3年、俺の労力が、ついに身を結んで、俺は、本当に、『秘密の部屋』への入り口を発見したのだ」

「……ぇ」

 またもや、話の流れがグイっとして混乱するゲンに、
 ボーレは続けて、

「まさか、本当に『謎』があるとは思っていなかったから、発見した時は普通にチビった!」


「それが本当なら、多少、興味深いが……しかし、それ、ロコ様に関係ある話か?」

「あるに決まっているだろう、バカか! ちょっとは思考しろ! バカが!」

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