『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

78話 『最後』に……

 78話 『最後』に……


「――裏閃流究極真奥義、
    クレヨン閃ちゃんシリーズ、
       超景戯画トリビュート、
           閃国大合戦――」


 バンプティは、さらに積んでいく。
 限界を殺し、
 もっと向こうへ。

「これが……本当の限界……もはや、自分ですら、自分をわずかも理解できぬ最果て……」


 命の鎧を身にまとうバンスール。
 空色の輝きで、
 魂魄の全てを包み込む。

 バンスールは、
 祈りのポーズをとって、

「どうか、私の全てが……主の願いを叶える一助になりますように」

 そう、主に祈ってから、
 力強く、武を構える。

 ほとばしるオーラ。
 見事に魔力と調和して、
 高貴な神の覇気をまとう。


「……最高だ、バンプティ」

 そう評してから、
 センは、


(……結局、俺を超えることはできなかった……が、『最後』に、お前ほどの強キャラと戦うことが出来た……)


 心の中で、そうつぶやくと、
 流れるように気をためる。

「それでは、そろそろ終わらせようか」

 宣言しつつ、心の中で、

(……バンプティ、あますことなく託すから、俺の全部を受け止めてくれ)

 そうつぶやいてから、
 軽やかに跳躍するセンエース。

 次元を駆け抜けて、
 命の器で殴り合う。

 拳が次元に弾けて混ざる。
 濃厚なカオスがグルグルと渦巻いて、
 あっちこっちで、不調法な火花が咲き誇る。

 頑迷(がんめい)な花火で、空間の隙間を満たす。

 荒々しいエネルギーが跋扈(ばっこ)して、
 酷くヤンキーな魔力がまかりとおる。

 楔(くさび)形の激流で、
 花丸の趨勢(すうせい)を探ってく。

 まるで、綺羅星(きらぼし)の修練。
 精妙(せいみょう)な暗愚(あんぐ)が溶けていく。

 堅忍さと相成って、
 超新星の流儀が、
 無限の空を紡いでいく。

「ぐぅ……な、なんという重さ……ここまで積み重ねてきた私の全てをもってしても……まだ……」

「いや、届いているさ。お前の可能性は、俺の『代役』さえ可能な領域にある……ただ、俺はお前の上司で、お前は俺の部下だから……今、この瞬間だけは、その関係性がド直球で流線型になっているだけさ」

 センは、

「関係性ってやつは重たいんだ……それは、責任と覚悟の相関図だから。権力だけを求めて上に立つことを望むバカがたまにいるが、勘違いもいいところ。上に立つってのは、いつだって『学級委員長を押し付けられる』ってコトなんだよ。厄介で、面倒で、旨味なんてたかが知れている。ソコの理解と覚悟が足りてねぇバカが上に立つとロクな結果にならねぇ。それは歴史が証明している」

 軽やかに舞いながら、

「俺の場合は、責任感っていうよりも、ほとんどただのプライドだが……それでも、なくさなかったものは確かにある……」

 かみしめるように、そう言ってから、

「俺は命の王。お前たち全てを守るために、幾度となく絶望と向き合ってきたゼノリカの頂点。それが、それだけが、俺の、たった一つの誇り。唯一の自慢」

 脈動して、
 光り輝いて、
 後光に包まれて、

「俺を称える必要はねぇ。喝采も、賛美も必要ない。……しかし、俺の背中は忘れるな。この、惨めな姿を。この無様な姿を。このみっともない姿を! 決して、忘れるな!!」

 そう言いながら、
 『全ての前提を整えたセンエース』は、
 力強く、 
 右手を構えた。


 命の器に、心を込めて、
 全身全霊で、



「バンプティ……お前の未来、返すぞ」



 静かに、そう言い切ると、
 右腕に寄り添わせるように、
 『命を貫く邪悪な銃口』を具現化させ、
 『剣の翼』をオプションにして、





「――滅華・天閃・異次元砲――」





 きわめて丁寧な装飾を施した、
 概念レベルで資質が異なる異次元砲の執行。
 『破壊』ではなく『修正』に極振りした、
 調律者としての一手。

 ※ 通常の異次元砲が、脳筋なパソコンクラッシュだとしたら、
   滅華・天閃・異次元砲は、超絶技巧のクラッキング。

 バンプティの中に根付く、
 『仮バグ』に対して、
 一点集中の閃光を叩き込んだ。

 あえて重厚な銃口を顕現させるという、
 奇怪なアリア・ギアスが、
 異次元砲に、きわめて特異な力を与える。

 ほんの数秒のタメの後(のち)、
 複数の銃口から撃ちだされた高次の閃光は、
 螺旋を描きながら収束して、

 『不具合』のみを狙い撃つ!!

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