『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

46話 ソウダネー。

 46話 ソウダネー。

(ラージャンタイプのエグゾギア……そのチョイスはどうだろうなぁ……まあ、もちろん、強くはなるが……正直、エグゾギアを使ったビルドはたかが知れているからなぁ……つぅか、神種が芽吹いていない状態でエグゾギアを使ったところで、メモリ不足&コスト不足で、豪快にもてあますだけだと思うんだが……)

 『強さのリミット』がなければ『それなりの可能性』を秘めたシステムだとは思うのだが、しかし、現状、『強化値』には『限度』があるため、エグゾギアは、さほど優秀なシステムとは言えない。

 それなりに使い勝手はいいものの、
 火力も防御力も展開力も突破力も、
 すべてが、中途半端で、決定打に欠けまくっている。

 決して弱いわけではないのだが、
 ――『エグゾギア』を使うくらいだったら『他の上位システム』の方がいい。
 というのが『神の結論』なのである。

「みろ! カドヒト! これが、神のシステムだぁ!! 常軌を逸した、天上の力ぁ!」

 その叫びは、
 まるで、自分に言い聞かせているようだった。
 『自分はこんなに強いから』
 『だから大丈夫だ』
 と、叫んでいるよう。

 ――ちなみに、バンプティは、神のシステムを『理解』しているわけではない。
 仮バグから『漠然とした知識』を刻まれているだけ。

 だから『不安』をぬぐいきれない。
 だから『心底から自分の力を信じ切ること』ができない。

「神の力を持つ私が、神のシステムに包まれている! となれば自明! 貴様は死ぬしかない! そうだろう!!」

「ソウダネー」

 アクビをはさみながら、
 棒セリフで返すカドヒト。


「あまりの恐怖で言語中枢がイカれたか! それも仕方あるまい! 今の私はあまりにも大きすぎる!! 刮目せよ! 本物の『最強』を見せよう!!」


 自身ですら、実は、まったく信じ切れていない、
 『名状しがたい合理のようなもの』を叫びながら、
 バンプティは、瞬間移動で距離をつめ、


「――『バン拳』っっ!!」


 幼少のころから、必死になって磨き上げてきた必殺技『バン拳』。
 もちろん、閃拳の模倣なのだが、
 独自のアリア・ギアスが込められているバンプティ自身の拳。

 その磨き上げてきた拳で、
 カドヒトを吹っ飛ばそうとしたが、
 しかし、

「いい拳だ。丁寧に積み重ねてきたのがうかがえる。しかし、まだまだコクとキレが足りないな」

 カドヒトは、ヒラリと涼しげに拳を避けると、
 懐にしのびこみ、ほとんど、バンプティの体に触れることもなく、
 サラっと、シレっと、フワっと、
 小川のせせらぎを彷彿とさせる優しさで、
 バンプティの体を、ヌルリと、スっ転がしてみせた。

「――っっ???!!!」

 ほとんど音もなく仰向けに転がされたバンプティ。
 何がなんだかわからないという顔をしている彼を見下ろしながら、
 カドヒトは言う。

「あと、200億年ほど修行すれば、俺相手でも、かすり傷くらいは、つけられるようになるだろうぜ。ぃや、200億じゃムリか……プラス、5000年くらいは積まないと、かすり傷までは厳しいかな」

 カドヒトの言葉が、
 『上』から降り注ぐ。


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