『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

44話 20倍? 足りんな。倍プッシュだ。

 44話 20倍? 足りんな。倍プッシュだ。

「俺より20倍ほど数値が高い……その程度のザコが、俺に勝てると思うなよ」

 宣言しつつ、心の中で、

(言っておくが、当時の俺と、愚神の差は、こんなものじゃなかったぜ)

 ボソっとそうつぶやくカドヒト。

 ――神種が開く前に対峙した際の『バーチャの圧力』を、
 『彼』は、今でもハッキリと覚えている。

 『神』と『神以外』の差。
 それは、実際のところ、
 アリと恐竜どころの騒ぎではないのだ。

 バーチャは、愚かな神だったが、
 決して弱い神ではなかった。

 表層の神でありながら、
 ありえないほどの努力を積んだことにより、
 神を超えた神――『超神』にまで届いた本物の超越者。

 そんな超越者に、人間の身で相対し、
 最後の最後には乗り越えてしまった命の王。
 その狂気は伊達じゃない。

(だから、3000じゃ足りねぇ。もっとこい。足踏みは不要。乗り越えていけ。くだらない常識をぶっちぎれ。小学生の冗談みたいな『頭の悪い非常識』を暴走させろ)

 ――もっと言えば、
 『神界の深層』でもがいていた時の『周囲との差』は、
 数十倍とか、数百倍とか、
 『そんな安い数字』じゃなかった。

 『当時の最強神』との間にあったのは、
 『絶対に届くわけがない』と絶望せざるをえない絶対的な格差だった。

 だが、『彼』は、全ての絶望を乗り越えた。
 そして、ついには、
 そんな当時の最強神でさえサジを投げた邪神を、
 狂気の努力だけで乗り越えてしまった。

 伊達や酔狂ではないのだ、
 彼が背負っている看板は。
 まごうことなき本物の光。

 この上なく尊き神の王。
 いと美しく、舞い散る閃光。

 ――その圧力を、モロに受けて、
 バンプティは冷や汗に包まれる。
 気づけばプルプルと震えていた。
 たった数分、武を合わせただけなのに、
 すでに、バンプティの心は恐怖に押しつぶされそうになっていた。

(たかが存在値170のアリに……なぜ、存在値3000の私が震えている……おかしいだろ……間違っているだろ……こんなの……っ)

 そんなバンプティに、カドヒトは言う。

「俺を倒したかったら、最低でも『俺の全力の100倍』はつよくなってみせろ。そうすれば、さすがの俺も『あ、ちょっとヤバいかも』ぐらいは思うだろうぜ。ま、そこまでいっても、俺は、どうせ超えてしまうだろうがな。なんせ、俺は……俺より強い程度の雑魚には負けないから」

「ふ、ふざけたことばかり……ほざきおって……センエースの猿真似野郎が……センエースが嫌いなら、モノマネなどするなぁああああああああっっ!」

 震えながら、
 しかし、バンプティは、

「ナメるなよ、くそがきがぁああああああああああ!」

 叫んでから、


「まわれぇえええ! カオスバンプティルーレットッッッ!!」


 五分の経過で、また、カオスバンプティルーレットがつかえるようになった。
 存在値2000以上の差がある格下に、追加でカオスバンプティルーレットを回すというのは『ド直球の恥』にあたると理解しているのだが、しかし、現状、そんな余裕はこけなかった。


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