『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
22話 『ヤマト』VS『ザコー』
22話 『ヤマト』VS『ザコー』
(……わからねぇ。こいつのことが、ここまで理解できないのは初めてだ……)
こころの中でつぶやいてから、
ザコーは、グっと顔をあげて、
「……けど、となれば……」
ヤマトとの不明瞭な対話を経て、
ザコーは覚悟を決めた。
リーダーとしての責務を果たす覚悟。
「時間と言葉を重ねるしかねぇよな……」
そう結論づけて、
「そのためには、やはり『別々でいる』のは得策じゃねぇ。……というわけで……」
そこで、ザコーは、アイテムボックスから三叉槍(さんさそう)を抜いて、
「手足を刈り、首に縄をつけてでも……連れてかえる」
そんな決意を口にするザコー。
ヤマトは、ニィと微笑んで、
「こわいなぁ……キ〇ガイだなぁ……けど……とっても美しい狂気だねぇ」
そう言いながら、剣を抜く。
ヤマトとザコー、
互いに、オーラと魔力を高め合う。
バチバチと視線が交差して、
感情がグルグルと渦(うず)をまく。
ダッ!
と、両者が、ともに地面を蹴った。
交差する武。
すさまじい速度で空間をかけぬけながら、
互いに、魔法を世界に刻み込む。
本気で命をぶつけあう両者。
その光景は、ゲンに、新鮮な衝撃を与えた。
(また次元の違う闘いしやがって……)
『はるかなる高み』を見せつけられて、
心がキュっとなった。
天才たちが織り成す武の共演。
自分ごときでは、あまりにも恐れ多くて、
決して混ざることはできない完成されたワルツ。
そんな高次の対話に興じている両者の間には、
実のところ、明確な差があって、
――ザコーは、
(……おいおい、なんだ、この強さ……)
ヤマトの強さに対して、思わず冷や汗を流す。
(鋭さがヤベぇ……)
置いて行かれる。
すべてにおいて。
なにもかも鋭敏で、
『正確にとらえること』は不可能の領分。
「おい、ヤマト……お前、なんで、そんな強くなっている……」
ヤマトとザコーは、基本的に『互角の強さ』だった。
万能のヤマトより、戦闘力特化のザコーの方が、
タイマンでは、ギリギリ強かった。
それが、つい数日までの、両者のパワーバランスだったのだが……
「俺の知らん間に、山にこもって修行でもしたのか?」
「あはは、そんな奇妙なことしないよぉ」
ケラケラと笑ってから、
「呪いが解けたことで、ちょっと体が軽くなったんだよねぇ。解けた直後は、慣れなかったけど、数時間も経てば馴染んできたよぉ。あははぁ」
「……」
「今の私の存在値は500前後……残念ながら、ザコーくんでは勝てないねぇ」
「……ふざけた話だ……」
そう言いながら、
ザコーはヤマトから距離をとる。
そして、チラっとロコに視線を向けて、
「……これだけ差があるとなると、『自力』では、お前を連れて帰るのも、ロコを殺すのも難しそうだな……」
「難しいっていうか、無理だねぇ。というわけで、悪いけど、いろいろと諦めてねぇ」
「……それこそ無理だな」
そうつぶやきながら、
ザコーは、アイテムボックスに手を伸ばし、
(俺は絶対にお前をあきらめない。俺の『最終目的』を達成するためには、お前という超人が絶対に不可欠)
(……わからねぇ。こいつのことが、ここまで理解できないのは初めてだ……)
こころの中でつぶやいてから、
ザコーは、グっと顔をあげて、
「……けど、となれば……」
ヤマトとの不明瞭な対話を経て、
ザコーは覚悟を決めた。
リーダーとしての責務を果たす覚悟。
「時間と言葉を重ねるしかねぇよな……」
そう結論づけて、
「そのためには、やはり『別々でいる』のは得策じゃねぇ。……というわけで……」
そこで、ザコーは、アイテムボックスから三叉槍(さんさそう)を抜いて、
「手足を刈り、首に縄をつけてでも……連れてかえる」
そんな決意を口にするザコー。
ヤマトは、ニィと微笑んで、
「こわいなぁ……キ〇ガイだなぁ……けど……とっても美しい狂気だねぇ」
そう言いながら、剣を抜く。
ヤマトとザコー、
互いに、オーラと魔力を高め合う。
バチバチと視線が交差して、
感情がグルグルと渦(うず)をまく。
ダッ!
と、両者が、ともに地面を蹴った。
交差する武。
すさまじい速度で空間をかけぬけながら、
互いに、魔法を世界に刻み込む。
本気で命をぶつけあう両者。
その光景は、ゲンに、新鮮な衝撃を与えた。
(また次元の違う闘いしやがって……)
『はるかなる高み』を見せつけられて、
心がキュっとなった。
天才たちが織り成す武の共演。
自分ごときでは、あまりにも恐れ多くて、
決して混ざることはできない完成されたワルツ。
そんな高次の対話に興じている両者の間には、
実のところ、明確な差があって、
――ザコーは、
(……おいおい、なんだ、この強さ……)
ヤマトの強さに対して、思わず冷や汗を流す。
(鋭さがヤベぇ……)
置いて行かれる。
すべてにおいて。
なにもかも鋭敏で、
『正確にとらえること』は不可能の領分。
「おい、ヤマト……お前、なんで、そんな強くなっている……」
ヤマトとザコーは、基本的に『互角の強さ』だった。
万能のヤマトより、戦闘力特化のザコーの方が、
タイマンでは、ギリギリ強かった。
それが、つい数日までの、両者のパワーバランスだったのだが……
「俺の知らん間に、山にこもって修行でもしたのか?」
「あはは、そんな奇妙なことしないよぉ」
ケラケラと笑ってから、
「呪いが解けたことで、ちょっと体が軽くなったんだよねぇ。解けた直後は、慣れなかったけど、数時間も経てば馴染んできたよぉ。あははぁ」
「……」
「今の私の存在値は500前後……残念ながら、ザコーくんでは勝てないねぇ」
「……ふざけた話だ……」
そう言いながら、
ザコーはヤマトから距離をとる。
そして、チラっとロコに視線を向けて、
「……これだけ差があるとなると、『自力』では、お前を連れて帰るのも、ロコを殺すのも難しそうだな……」
「難しいっていうか、無理だねぇ。というわけで、悪いけど、いろいろと諦めてねぇ」
「……それこそ無理だな」
そうつぶやきながら、
ザコーは、アイテムボックスに手を伸ばし、
(俺は絶対にお前をあきらめない。俺の『最終目的』を達成するためには、お前という超人が絶対に不可欠)
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