『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

10話 5億円。

 10話 5億円。

「……ん? あれ、ザコーじゃね?」

 ウィーの視線の先で、

「ゲギャァアアッッ!!」

 高位のモンスターを裏拳ワンパンで殺しながら前に進んでいるザコーを発見する。

「え、ザコーって……もしかして、ゴキの? 噂はもちろん聞いたことあるが……あいつなのか? てか、お前、なんで顔を知ってんの?」
「手配書で見たことがある」

「……手配書……ああ、そういえば、お前、バウンティハンター(賞金首狩り)をやっていたんだっけ」
「やってたっつぅか、『親父がそうで、ガキのころからちょくちょく手伝っていただけ』なんだけどな。ほとんどバイトみたいな感じだ」

 上級バウンティハンターである父親の手伝い経験があるウィーは、『上級バウンティハンターのみが開示請求できる超々々高額指名手配犯の手配書』にも一応、すべて目を通せている(最上級賞金首は、素人が手を出すと厄介なことになるので、一定の資格のある者にしか情報が開示されない)。

 そこで見たザコーの横顔。
 ハッキリとした写真ではなく雑な隠し撮りだったが、
 タトゥーや服装が特徴的なので、見分けることは容易。

 ちなみに、ウィーの半生だけでラノベ十冊分ぐらいのエピソードがあるのだが、
 当然、カットォォ!

 ――ルースが、ザコーを遠目に見ながら、

「ゴキの頭ともなれば、懸賞金も相当なんだろうな。いくらぐらい?」

「確か……5億だったかな」

 その金額を聞いて、
 ルースは、首をかしげる。

「……思ったよりも安いな……もちろん、5億もあれば、一生遊んでくらせるけど、ゴキのリーダーを倒した報酬としては……微妙だな」
「ああ、ハッキリ言って安い。他にも5億クラスの賞金首は何人かいたけど、ゴキのメンバー以外でザコーほど知名度が高いやつは一人もいなかったよ」

 エリアB内の犯罪者に懸賞金をかけているのは全宮家。
 だが、全宮家は『ザコーを捕まえてほしい』とは毛ほども思っていない。

 枠組としては犯罪者でしかも超有名だから、
 一応、ポーズとして高額懸賞金の『超A級首』という扱いにしているだけ。
 だから、5億円という『決して安くはないが、やる気がでるほどではない』という金額に抑えている。

 仮に、全宮家が『本気でザコーを殺したい』と考えて懸賞金をかけた場合、
 その額は、余裕で50億はこえていく。

 そこで、ウィーが、

「親父の知り合いのA級バウンティハンターから聞いた話なんだけど、どうやら、ゴキって、『チームメンバーを殺した相手』を『メンバー全員の標的とする』っていう掟があるらしい」
「マジでか」

 青い顔をするルースに、
 ウィーが続けて、

「ああ。別に『特別仲間意識が強い』ってわけじゃないらしいが『ハンパな敵』をつくらないために、仇なす者は徹底的に殺すってのがゴキの主義らしい。ちなみに、ザコーを殺しても、ゴキがなくなるわけじゃなく、サブリーダーの『ブラツクーロ』があとを引き継ぐだけ。ゴキは、ザコーのワンマンチームじゃなく、全員が超人のスペシャル集団。ブラツクーロも懸賞金5億のやべぇ超人。ナンバースリーのヤマトも5億。ナンバーフォーのチャバスチャンも5億。そこから下は、確か、3億とか2億とかになっていたと思うけど、まあ、とりあえず、ゴキのメンツは全員『億』をこえている超A級首」

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