『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
45話 全宮ロコの狂気。
45話 全宮ロコの狂気。
(……全宮ロコがもとめているのは……この世界の頂点、エリアAの支配者である最強の個――『完全院リライト』を殺せる力……)
ゲンは必死になって演算する。
(ようするに、世界最強になるってこと……)
かみ砕いて、整理して、
結果、
(――やってやる――)
決意する。
目標がシフトした瞬間。
この瞬間より、
ゲン・フォースの目的は、
『なるべく安全に不老不死を得る事』から、
『問答無用で世界最強になること』へと変化した。
ゲンは、
姿勢をただし、
片膝をついて、
「俺の名前はゲン・フォース。毒組隊長ソウル・フォースの一人息子にして、いずれ、あなたの剣になる男。今日、この瞬間より俺は……完全院リライトを超えるために……出来る全てを積んでいく」
覚悟を口にする。
ゲンの発言を受けて、
ロコは、
「口だけの弱者に用はない。努力を誇るだけの無能に価値はない」
「問われるのは結果のみ。当たり前の話」
ギンギンの目でそう答えたゲン。
もう言葉は必要なかった。
ロコはゆっくりと目を閉じて、一度だけ頷く姿を見せると、
そこから先、もう二度と、ゲンに対して視線を向けることはなかった。
スっと目を開けて、ザっと周囲を見渡してから、
ソウルさんに視線を向けて、
「……『エリアB支部に派遣されているシロアリのメンバー』に『生き残り』はゼロ……この結果を聞けば、アギトお兄様は怒るでしょうね。なんせ、今回の要請は、アギトお兄様が、数少ない友人である『完全院ノアル』から直電でお願いされた頼み事らしいから」
ボソっと、平坦な声でそう言った。
ソウルさんは、反射的に、
「な、なんと……それほど重大な案件だったとは……任務を果たすことができず、もうしわけございません!」
己の失態をわびたが、
ロコは、
「謝る必要はないわ。あたしは、ココに、あなたたちが到着する20分ほど前に着いたのだけれど、その時、シロアリのメンバーは、支部長含め何人か生き残っていたのだから」
「……は?」
まっすぐなキョトン顔になるソウルさん。
その顔を見て、ロコは、おかしそうに笑い、
「聞こえなかった? あたしが到着した時点では5~6人ほど生きていて、『ルス』たちと必死に交戦していたと言ったのよ」
「……」
「ここの支部長は、なかなか頭の切れる男で、うまく時間を稼いでいたから、きっと、何事もおこらなかったら、あなたが来るまで耐えていたと思うわ」
シレっと、そんなことを言ってから、
ニコっと真っ黒に微笑み、
「でも、あたし、クズが嫌いだから、殺しちゃった。てへ」
「……」
「ていうか、もともと、ギルティブラッドのクズどもをけしかけたのは、このあたしだし」
死に場所を探していたルスに、
そのチャンスをあたえたロコ。
クズどもを掃除できるだけではなく、完全院家や兄に濃厚なイヤがらせもできる非常に良質なイタズラだった、とロコは満足気な表情を浮かべて、
「ほら、蟲毒ってあるじゃない? 虫を共食いさせて、生き残った虫には特別な価値がある……みたいなアレ。いやがらせ&掃除のついでに、使えそうなコマはスカウトしようかなぁとかも考えていたんだけど……一人も使えそうなヤツがいなかったから、収穫はゼロ。そこだけが残念なところね」
ロコは、魔女のような笑顔で、
「もちろん、最後の方まで生き残っていた連中は、そこそこ優秀だったんだけど……ただ、話してみたら、クズはクズっていうか、普通にイラっとしちゃったから、つい殺してしまったのよ、あはは」
猟奇的な笑顔。
気味の悪さ全開の表情。
その不気味な顔のまま、
ロコは、ソウルさんに視線を向けて、
「このことは、お兄様たちにはナイショね」
そう言った。
悪鬼のような微笑み。
ロコの狂ったような微笑みを、
――ゲンは『とてつもなく美しい』と思った。
(……全宮ロコがもとめているのは……この世界の頂点、エリアAの支配者である最強の個――『完全院リライト』を殺せる力……)
ゲンは必死になって演算する。
(ようするに、世界最強になるってこと……)
かみ砕いて、整理して、
結果、
(――やってやる――)
決意する。
目標がシフトした瞬間。
この瞬間より、
ゲン・フォースの目的は、
『なるべく安全に不老不死を得る事』から、
『問答無用で世界最強になること』へと変化した。
ゲンは、
姿勢をただし、
片膝をついて、
「俺の名前はゲン・フォース。毒組隊長ソウル・フォースの一人息子にして、いずれ、あなたの剣になる男。今日、この瞬間より俺は……完全院リライトを超えるために……出来る全てを積んでいく」
覚悟を口にする。
ゲンの発言を受けて、
ロコは、
「口だけの弱者に用はない。努力を誇るだけの無能に価値はない」
「問われるのは結果のみ。当たり前の話」
ギンギンの目でそう答えたゲン。
もう言葉は必要なかった。
ロコはゆっくりと目を閉じて、一度だけ頷く姿を見せると、
そこから先、もう二度と、ゲンに対して視線を向けることはなかった。
スっと目を開けて、ザっと周囲を見渡してから、
ソウルさんに視線を向けて、
「……『エリアB支部に派遣されているシロアリのメンバー』に『生き残り』はゼロ……この結果を聞けば、アギトお兄様は怒るでしょうね。なんせ、今回の要請は、アギトお兄様が、数少ない友人である『完全院ノアル』から直電でお願いされた頼み事らしいから」
ボソっと、平坦な声でそう言った。
ソウルさんは、反射的に、
「な、なんと……それほど重大な案件だったとは……任務を果たすことができず、もうしわけございません!」
己の失態をわびたが、
ロコは、
「謝る必要はないわ。あたしは、ココに、あなたたちが到着する20分ほど前に着いたのだけれど、その時、シロアリのメンバーは、支部長含め何人か生き残っていたのだから」
「……は?」
まっすぐなキョトン顔になるソウルさん。
その顔を見て、ロコは、おかしそうに笑い、
「聞こえなかった? あたしが到着した時点では5~6人ほど生きていて、『ルス』たちと必死に交戦していたと言ったのよ」
「……」
「ここの支部長は、なかなか頭の切れる男で、うまく時間を稼いでいたから、きっと、何事もおこらなかったら、あなたが来るまで耐えていたと思うわ」
シレっと、そんなことを言ってから、
ニコっと真っ黒に微笑み、
「でも、あたし、クズが嫌いだから、殺しちゃった。てへ」
「……」
「ていうか、もともと、ギルティブラッドのクズどもをけしかけたのは、このあたしだし」
死に場所を探していたルスに、
そのチャンスをあたえたロコ。
クズどもを掃除できるだけではなく、完全院家や兄に濃厚なイヤがらせもできる非常に良質なイタズラだった、とロコは満足気な表情を浮かべて、
「ほら、蟲毒ってあるじゃない? 虫を共食いさせて、生き残った虫には特別な価値がある……みたいなアレ。いやがらせ&掃除のついでに、使えそうなコマはスカウトしようかなぁとかも考えていたんだけど……一人も使えそうなヤツがいなかったから、収穫はゼロ。そこだけが残念なところね」
ロコは、魔女のような笑顔で、
「もちろん、最後の方まで生き残っていた連中は、そこそこ優秀だったんだけど……ただ、話してみたら、クズはクズっていうか、普通にイラっとしちゃったから、つい殺してしまったのよ、あはは」
猟奇的な笑顔。
気味の悪さ全開の表情。
その不気味な顔のまま、
ロコは、ソウルさんに視線を向けて、
「このことは、お兄様たちにはナイショね」
そう言った。
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