『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……

祝百万部

9話 裏技乱舞。

 9話 裏技乱舞。

 (最初は少なくても、上げるごとに必要ポイントは増えていく……それを計算にいれると、攻撃力に極振りした場合の上昇値は10~15ってところ……雀の涙だなぁ……)

 この世界の強者はぶっとんだ強さを持っている。
 その情報をWEB小説で得ているゲン。

 『真・第一アルファの裏技集』に目を通しているゲンは、
 『強力な攻略本』が頭の中にある状態みたいなもので、
 ありとあらゆる点でアドバンテージをもっているが、
 しかし、現状のステータスが低すぎて、
 まったく楽観視はできない。

(まあ、現時点での数字を嘆いても意味はない。ようは、ここから稼いでいけばいいんだ。というわけで……さっそく努力ポイントを上げていくぞっ!)

 努力ポイントの獲得方法は、WEB小説の方で、散々解説されていたので、
 効率のいい方法は十全に理解している。
 ――ちなみに、ここでも『裏技』が活きてくる。

(えっと……『20‐million‐スライム』……で、良かったよな……)

 スマホに秘密のコードを打ち込むと、

 『20ミリオンスライム・プログラムを起動します』

 宣言の直後、
 スマホの画面から、
 ペイッと、
 スライムが飛び出してきた。

「おぉ……シュールだねぇ……」

 などと感想を口にしつつ、
 ゲンは、家の倉庫から拝借してきた古いナイフを構え、

「初経験値……ワクワクするね」

 とつぶやいた直後、
 スライムに向かってナイフをつきたてた。

 すると、トプンと、ナイフが、スライムの体の中に埋まってしまった。
 まるで、溶けかけのバニラシェイクにスプーンを入れている感覚。

「……わー……斬撃、きかなーい」

 まあ、そりゃそうだよな……などと口にしつつ、
 ゲンは、ナイフをその辺に放り投げ、

「仕方がない……こうなったら、見せるしかないようだな。かつて、屈強な不良を一撃で仕留めたこともある俺の……必殺の拳をぉおお!!」

 全力でつきだした拳は、
 タユン、プルンと揺れるスライムボディにはじかれた。
 その反動で、ゲンは後ろ向きにひっくり返って、あやうく後頭部を強打しかけた。
 反射的に体をひねっていなかったら、そのままお陀仏だったかもしれない。

 スライムは、ゲンの攻撃にビクともしなかったどころか、
 バカにしたような顔でニタニタと笑っている。

「この野郎……ハゲたツラしやがって……」

 怒りに震えるゲン。
 ボルテージが上がっていく。

「覚悟しやがれ。お前は、この俺を本気で怒らせた」

 そう言いながら、ゲンは、Pタイプ数真4号のメニューを開き、

(取得できる魔法の一覧は……んー、あった、あった。とりあえず、スライムは属性魔法に弱いから……火矢を獲得して、あのクソスライムの顔面にたたきこ……ん? 20000?! おいおい、なんだ、20000ポイントって……ふざけんなよ、高すぎるだろ……確か、あのWEB小説の主人公は、200くらいで、魔法を獲得していたのに……)

 攻撃力を上げるのに必要な努力ポイントは15だったのだが、
 魔法を上げるのに必要なポイントは軒並み異様に高かった。



「『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く