センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

1話 四番目のパチモン。

 1話 四番目のパチモン。

 彼の名前は『閃壱番(せん えーす)』。
 地元で一番バカな公立高校で主席を張っているという、
 『なんとも形容しがたい謎な経歴』を積んでいる奇妙なド変態。

 閃は、スマホをタップしながら、

(……『真・第一アルファの裏技集』……か。とんでもなく設定が濃い物語で、ついていくのが大変だったけど……まあ、面白かったかな……)

 つい夢中で読み込んでしまったWEB小説。
 ポイントの方は、残念ながら『0』で、
 『まったく評価されていない作品』だったが、
 中身はなかなか面白かった。

 楽しませてもらった礼としてマックスのポイントをつけておく。
 これで、真・第一アルファの裏技集は12ポイントになった。
 作者はさぞ喜んでいることだろう。

(五大家の名前が、厨二感強すぎてアレなのと、異世界なのに普通にスマホが登場したり、通貨が『円』だったり……いくつか、世界観構成的にどうなのか……と思わなくもなかったが、まあ、物語としてはなかなか良かった)

 『真・第一アルファの裏技集』は、世界観こそ奇妙だったが、
 ストーリーラインの方は極めて王道で、
 ド直球に楽しい感じに仕上がっていた。

(一番のポイントは、やっぱりアレだな……主人公だけが『能力をマニュアルで成長させられる』って点。あそこの見せ方が非常にスマートだった)

 主人公以外のキャラは全員、
 成長のマニュアル化は適用されていない。
 ――ありていに言うと『普通』に成長するのだが、

(努力ポイントを自由に振り分けて成長できるシステム。そのシステムが、主人公しか知らない裏技っていうのが非常に秀逸)

 主人公だけが、文字通りの『裏技』を使うことができて、
 自由に『自分』をカスタマイズできるという仕様だった。

 例えば、魔法。
 魔法という技術は、本来であれば、
 いくら真摯に努力を積み重ねても、
 そのベクトルの資質と特定の運とパラダイムシフトがなければ、
 『習得できるかどうかわからない』――という厄介な代物だが、
 その『裏技』を使えば、
 努力を積み重ねて、必要な努力ポイントさえ獲得すれば、
 いつでも、好きなタイミングで、自由に、好きな魔法を獲得できる。

 『パワー(攻撃力)』というステータス一つをとってもそう。
 本来であれば、筋トレをして、超回復を待って、
 筋肥大・筋圧縮を地道に繰り返さなければいけないが、
 その『裏技』を使えば、
 『ひたすらマラソンをくりかえす』という行為で努力ポイントを獲得し、
 そのポイントを、パワーに振り分けるだけでも、
 パワーが上昇していく。

 ※ パワーを上げるための特化したトレーニングを経ることで、
   『パワーを上昇させるポイント』に『軽減』が入るため、
   特化トレーニングに意味がないというわけではない。


 『レベル』に関してもそうで、
 本来であれば、生命との命のやり取りをして魂魄を奪わなければ、
 レベルというステータスの上昇はありえないのだが、
 その裏技を使えば、魔法取得やステータスの上昇と同様に、
 なんらかの努力で獲得した努力ポイントを振り分けるだけで、
 自由に上げることができてしまう。

 ――ようするに、その『裏技』とは、
 『自由に自分をカスタムできる』&『必要な努力を経れば必ず報われる』という裏技。



 ※ ぶっちゃけてしまえば、数真がつかえるみたいなもの。
   そもそも、その裏技の名称が『Pタイプ数真4号』。

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