『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……
40話 な、バロールくん。
40話 な、バロールくん。
「少しは『俺(センエース)』が見えたか?」
「主よ……もうしわけございません……私の目は、まだあなた様の影を追えるほどの高みには達してはおりません。……今の一撃……私には『美しい』としか思えませんでした」
「十分だよ」
暖かな言葉が降り注ぐ。
バロールの中で、
神の陰影がより濃くなっていく。
「今の俺の一手……『まったく足りていない者』の目には『何が何だかわからない』としか映らない。だが、お前の心は『今の一手』に華美を感じたんだろ? なら、今のところは十分以上に合格だ」
ニっと、太陽のように微笑んで、
「どうだ? お前の『親』は、すげぇだろ」
バロールは、際限なくジンと熱くなり続ける胸をかき抱き、
「果て無く遠き御方……ぁあ……」
飾りのない感嘆を漏らすことしかできない感動。
そんな輝く情動に包まれているバロールに、
――センが、
「俺の強さがちょっとはわかったなら『護衛なんかいらない』ってこともわかるよな? な?」
コソっと、耳元で、
「コスモゾーン・レリックも、まあ、脅威っちゃ脅威だけど、俺からすれば、どうとでもなる範囲……というわけで、『俺の護衛』なんて『クッソ無駄な仕事』はやめて、ゼノリカの防衛に力をいれるべき。そう思わないか? な、バロールくん」
口調は軽いが、目には威圧感があって、
だから、
「……え、いや、あの……」
困惑し、言葉がゴニョっているバロールに対し、
センはたたみかけるように、
「優れた人材を無駄遣いするべきではない……そう、思うだろう? な、バロールくん。俺に同意してくれるよね? 俺の意見が正しいって認めてくれるよね? まさか『全世界で最も尊いっぽい可能性があるこの俺様』の意見に賛同できないなんてことは――」
と、そこで、
シューリが、センのこめかみに「いたっ!」デコピンをきめて、
「いい加減にしなちゃい。この期に及んで、まだ、平との約束をなかったことにするつもりでちゅか?」
「前提が変わったんだから、契約内容にも変化は生じてしかるべきだろうが! もう、だいたい分かっただろ? あのウムルってやつが異常にラリっていただけで、この世界の全体的な脅威度はそこまで高くねぇ。『だいぶ高性能なアルファ』という程度。確かに神気が使えないから、完全無双は出来ないが、俺の戦闘力があれば、『ほぼほぼ無双』くらいなら余裕。というわけで、護衛チームの解散を要求する! ついでに、天下を出す案も却下の方向で動く感じのアレで――」
「うっさい!」
「ぐえぇ!」
顔面にグーをいれられて、
センは、
「殴ったね……二度もぶった……親父にもぶたれたことないのに!」
「本当でちゅか?」
「……多分、ない。そんな関係性じゃなかったから。母さんからは何度かボコられたことがあるけど」
などと、きわめて無意味な会話をしてから、
センが、
「……マジで、護衛とかいらねぇんだよなぁ……つぅか、普通に考えたらわかるだろ。俺を守る盾なんか、絶対にいらんわい……まったく……だるいわぁ……」
そうつぶやいていると、
そこで、ドナが一歩前に出てきて、
「……主よ。ここには『主の無様』を目の当たりにしたとしても、心変わりを起こす者などおりません。自らを貶めてでても、我らの安全を優先してくださるそのご配慮には心から感謝の意を表しますが、しかし、主よ。我々の前では、常に、『本来』の『果てなき尊さに包まれたあなた様』でいただきたく存じます」
「少しは『俺(センエース)』が見えたか?」
「主よ……もうしわけございません……私の目は、まだあなた様の影を追えるほどの高みには達してはおりません。……今の一撃……私には『美しい』としか思えませんでした」
「十分だよ」
暖かな言葉が降り注ぐ。
バロールの中で、
神の陰影がより濃くなっていく。
「今の俺の一手……『まったく足りていない者』の目には『何が何だかわからない』としか映らない。だが、お前の心は『今の一手』に華美を感じたんだろ? なら、今のところは十分以上に合格だ」
ニっと、太陽のように微笑んで、
「どうだ? お前の『親』は、すげぇだろ」
バロールは、際限なくジンと熱くなり続ける胸をかき抱き、
「果て無く遠き御方……ぁあ……」
飾りのない感嘆を漏らすことしかできない感動。
そんな輝く情動に包まれているバロールに、
――センが、
「俺の強さがちょっとはわかったなら『護衛なんかいらない』ってこともわかるよな? な?」
コソっと、耳元で、
「コスモゾーン・レリックも、まあ、脅威っちゃ脅威だけど、俺からすれば、どうとでもなる範囲……というわけで、『俺の護衛』なんて『クッソ無駄な仕事』はやめて、ゼノリカの防衛に力をいれるべき。そう思わないか? な、バロールくん」
口調は軽いが、目には威圧感があって、
だから、
「……え、いや、あの……」
困惑し、言葉がゴニョっているバロールに対し、
センはたたみかけるように、
「優れた人材を無駄遣いするべきではない……そう、思うだろう? な、バロールくん。俺に同意してくれるよね? 俺の意見が正しいって認めてくれるよね? まさか『全世界で最も尊いっぽい可能性があるこの俺様』の意見に賛同できないなんてことは――」
と、そこで、
シューリが、センのこめかみに「いたっ!」デコピンをきめて、
「いい加減にしなちゃい。この期に及んで、まだ、平との約束をなかったことにするつもりでちゅか?」
「前提が変わったんだから、契約内容にも変化は生じてしかるべきだろうが! もう、だいたい分かっただろ? あのウムルってやつが異常にラリっていただけで、この世界の全体的な脅威度はそこまで高くねぇ。『だいぶ高性能なアルファ』という程度。確かに神気が使えないから、完全無双は出来ないが、俺の戦闘力があれば、『ほぼほぼ無双』くらいなら余裕。というわけで、護衛チームの解散を要求する! ついでに、天下を出す案も却下の方向で動く感じのアレで――」
「うっさい!」
「ぐえぇ!」
顔面にグーをいれられて、
センは、
「殴ったね……二度もぶった……親父にもぶたれたことないのに!」
「本当でちゅか?」
「……多分、ない。そんな関係性じゃなかったから。母さんからは何度かボコられたことがあるけど」
などと、きわめて無意味な会話をしてから、
センが、
「……マジで、護衛とかいらねぇんだよなぁ……つぅか、普通に考えたらわかるだろ。俺を守る盾なんか、絶対にいらんわい……まったく……だるいわぁ……」
そうつぶやいていると、
そこで、ドナが一歩前に出てきて、
「……主よ。ここには『主の無様』を目の当たりにしたとしても、心変わりを起こす者などおりません。自らを貶めてでても、我らの安全を優先してくださるそのご配慮には心から感謝の意を表しますが、しかし、主よ。我々の前では、常に、『本来』の『果てなき尊さに包まれたあなた様』でいただきたく存じます」
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